こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症になり障害年金を受給したい」
と、そんな風に考える方が多いようです。
結論からお話しすると、
「統合失調症は障害年金を受給できる」
ですので、安心してください。
ウッチー自身、障害年金を受給しています。
今回は、統合失調症のウッチーが「障害年金」について解説!
この記事が統合失調症だけど障害年金を受給したい方の参考になれば幸いです。
□そもそも「障害年金」って何?
障害年金とは?
日本年金機構では、「障害年金」を次のように定義しています。
『障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。』
参考ホームページ:日本年金機構
統合失調症は、精神の障害です。
この病気になると、どうしても仕事が制限される場合があり、普通に働くのが困難になります。
そうなると、金銭的に困ってしまいますよね?
ですので、障害年金という仕組みがあるのです。
よく、統合失調症では、障害年金がもらえないという方がいらっしゃいますが、それは誤りです。
「統合失調症は障害年金がもらえる」
これは事実です。
ですので、統合失調症になったら、検討したい制度の1つと言えます。
ウッチー自身、病気が長く続き、働けない時は障害年金に助けられました。
もちろん、もらえる年金額は僅かですが、それでも金銭的にゆとりが生まれます。
障害を持ち、働くことが困難であるならが、この制度を使うようにしてください。
障害年金をもらうのは恥ずかしいことではありません。
日本の制度に基づいた、れっきとした資格なのです。
ですから、安心して障害年金を利用するようにしましょう。
障害年金の種類は2種類
障害年金は、統合失調症になり、初めてクリニックを受診した時、どんな年金に入っていたかでもらえる年金の種類が変わります。
障害年金は、
●障害基礎年金
●障害厚生年金
この2つに分かれます。
障害基礎年金
障害基礎年金は、初診日が20歳前の方や、国民年金に加入していた方が対象です。
障害の等級が「1級」「2級」の2つに分かれます。
障害の重さによって、等級が決まります。
一般的には、介護が必要な場合は1級。そうでない場合は2級という風になるようです。
また、障害基礎年金を受けるためには条件があります。
●初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
●初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
参考ホームページ:日本年金機構
この条件です。
但し、年金加入前である20歳前の方は、この条件は関係ありません。
障害厚生年金
障害厚生年金は、初診日に厚生年金に入っていた場合に適応されます。
基本となる障害年金にプラスして、障害厚生年金が併せて支給されるのです。
ですから、障害基礎年金よりも手厚い保障となっています。
また、障害の等級も「1級」「2級」「3級」の3種類があるのです。
障害の程度によって、等級は変わります。
基本的に、介護が必要な場合は1級。少しだけ介護が必要な場合は2級。そうでない場合は3級となるようです。
統合失調症は、治るというケースが少ないので、あまり例がありませんが、傷害一時金という制度もあります。
これは、初診日から5年以内に病気が治った場合に、障害手当金として、お金が受給されることを言います。
なお、障害厚生年金を受けるためにも条件があります。
『障害厚生年金・障害手当金を受けるためには、障害基礎年金の保険料納付要件を満たしていることが必要です』
参考ホームページ:日本年金機構
□障害年金はいつでも申請できるの?
障害年金は、すぐには申請できません。
実は、初めて病院に行った「初診日」から1年6カ月経たないと申請できないのです。
初診日は、障害年金を決めるうえで非常に大切な項目。
もしも、現在通っているクリニックと初診日のクリニックが違う場合は注意が必要です。
しっかり、初診日が確認できる書類を用意しましょう
基本的に、初診日に通った病院に行けば、受診状況等証明書を申請できます。
この書類があると、初診日の特定ができるので、まずは最初に受診したクリニックに相談するようにしてください。
また、障害年金は「遡及請求」という遡っての請求ができます。
過去5年分遡って年金を請求できるのです。
ですので、障害認定されて時間が経って障害年金を受給しても、過去の分が最大5年分受給できるので、併せて参考にしてみて下さい。
□障害年金はどのくらい支給されるの?
障害年金は、「障害基礎年金」か「障害厚生年金」によって、もらえる金額が変わります。
障害基礎年金の支給額
障害基礎年金は「1級」「2級」に障害等級が分かれます。
基本的に次の金額が支給されます。
●1級=年額975,125円
●2級=年額780.100円
年金は2カ月に一度支給されますが、1カ月当たりの支給額は、
●1級=約82,260円
●2級=約65,008円
となります。
決して多い額ではありませんが、大きな力になってくれるので、統合失調症になったら、障害年金を受給した方がいいでしょう。
障害厚生年金の支給額
障害厚生年金の支給額は結構複雑です。
●1級=(報酬比例の年金額)×1.25
●2級=(報酬比例の年金額)
●3級=(報酬比例の年金額)※最低保証額 585,100円
報酬比例の年金額とは?
人によって金額が違います。
その人の平均標準報酬額(厚生年金保険料の計算の元となる額)や厚生年金保険に加入していた期間などによって年金額が変わるのです。
そして、一般的には、給与が高く会社勤めの期間が長い人ほど年金額が多くなる傾向があります。
障害厚生年金の支給額の目安
障害厚生年金は、年金の加入期間によって支給される額が変わります。
ですが、おおよそな金額がわからないと不安ですよね?
そこでおおよその支給額を解説していきます。
●1級=年額約144~180万 月額約12~15万
●2級=年額約120~144万 月額約10~12万
●3級=年額約60~72万 月額約約5~6万
余談ですが、ウッチーは2級の障害厚生年金を受給していますが、厚生年金を払っていた期間が短いので、月額約88,000円の受給となっています。
併せて参考にしてみて下さい。
また、詳しい障害厚生年金を算出方法は下記のサイトを参照ください。
参考サイト:日本年金機構
また、本記事では、主に独身の方をモデルにしています。
配偶者やお子さんがいる場合は、受給できる金額に差が出るので注意してください。
□障害年金って家族がいてももらえるの?
よく障害年金は家族がいるともらえないという方がいるのですが、これは誤りです。
障害年金は家族と一緒に暮らしていても受給できます。
障害年金は、基本的に単独あなたのものです。
ですので、障害年金を受給したい場合には、医師に相談するようにしましょう。
ウッチーは障害年金を受けた時は、一人暮らしをしていましたが、日常的に家族に手伝ってもらうなど、若干ですが介護が必要な状況でした。
その結果、障害厚生年金に2級の該当しました。
よって、
●家族と居るから
●一人暮らしだから
このような家庭環境は全く関係ありません。
まずは、医師と相談するようにしましょう。
□障害年金は支給が止まることがあるの?
統合失調症は、基本的に薬をずっと飲む必要があります。
そして、寛解という状態になるものの、完治しない病気です。
※寛解(かんかい)=薬を服薬すれば症状が出ない状態
ですので、統合失調症で年金が止まるということは、あまり考えられないです。
ただ、症状がよくなって、等級が下がるケースはあります。
例えば、障害基礎年金の1級だったけれど、回復して2級になった。
このようなケースは考えらえます。
但し、年金が停止されるような回復の仕方はしないので、最低限の年金はもらえるはずです。
もしも、年金が停止されてしまったら、次のような方法を取りましょう。
①支給停止処分に対する不服申し立てをする
②改めて診断書を作成し、支給停止の解除をする
基本的に①は審査が長いのですが、申し立てが通った場合、支給停止していた時の年間額を遡って請求できます。
対して②は審査は短いのですが、支給停止が解除されても、もらえなかった期間の年金額は請求できません。
ただ、ウッチーは現在寛解状態ですが、年金を受給できています。
恐らく、医師の診断書の影響が強いと考えらるので、年金が停止された場合は、医師に相談するようにしてください。
□障害年金に社労士の力を借りるのはアリ?
障害年金を受給するために、社労士事務所を利用する方がいらっしゃいますが、これはオススメできません。
基本的に、どのホームページを見ても、2か月分の年金が成功報酬として持っていかれてしまいます。
また、初回振込の10%を請求する事務所もあるようです。
ウッチーは、家族と一緒に医師に相談しながら障害年金を請求しました。
ですので、社労士は一切介入していません。
ほとんどの人が自力で申請しているので、安心し下さい。
シンプルに申請すれば、問題なく通る場合が多いです。
但し、初診証明が難しい場合は、プロの技を頼る必要があるかもしれません。
それでも、ウッチーは家族と一緒にやっていけば問題ないと考えています。
□障害年金を受給するために必要な書類とは
障害年金を受給するためには、どんな書類が必要でしょうか?
ここでは、ウッチーの例を元に、必要書類を紹介します。
基本的に、障害年金を受給するためには下記の書類が必要です。
- 年金請求書
年金事務所にあります。
また、障害基礎年金と障害厚生年金で様式が違うので注意しましょう。
- ●年金手帳
年金をちゃんと支払っているから確認する必要があります。
- ●戸籍謄本
請求者の生年月日を確認するために必要です。
障害年金の書類を出すために必要ですので、1カ月以内のものを出しましょう。
- ●診断書
医師に頼んで作成してもらってください。
各クリニックによって料金が変わりますが、ウッチーの病院は10,000円でした。
- ●受診状況等証明書
初診時のクリニックと、診断書を作成したクリニックが違う場合に必要です。
これは、初診日を確認するために必要となります。
- ●病歴・就労状況等申立書
障害の状況を知らせるために、請求する人間が書きます。
ウッチーは家族と相談しながら、病気の説明をして、障害の状況を説明しました。
書き方がわからない場合は、医師に相談しても答えてくれるはずです。
- ●請求者名義の金融機関の通帳
年金を支給するときに、どの金融機関を選ぶのか決められます。
受給が決定すると、この口座に振り込まれるようになるのです
- ●印鑑
書類に印鑑を押す場所があるので用意しましょう。認印は可能ですが、シャチハタ不可です。
こららを用意して、お住まいの地区の年金事務所に行きましょう。
□障害年金を申請してゆとりのある生活を
「統合失調症は障害年金が申請できます」
これは事実なので安心してください。
ウッチー自身、最初は受給できるか不安でしたが、無事に申請は通りました。
基本的に、統合失調症になると、障害年金はずっともらえます。
ウッチー自身、現在は寛解状態ですが、薬を服薬する必要があり、さらに若干の介護が必要です。
統合失調症は苦しい病気なので、障害年金を受給できる権利があります。
ですので、恥ずかしがらずに申請するといいでしょう。
ウッチーは障害年金で大分生活が楽になりました。
統合失調症になると、なかなか仕事をするのが難しい面があるので、この制度は利用しましょう。
今回は、障害年金のウッチーなりの情報をまとめました。
この記事が、統合失調症だけど、障害年金を受給したい方の参考になれば幸いです。
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