こんにちは、ウッチーです。
「最近よく聞く『水中毒』について知りたいんだけど」
と、こんな疑問を抱える当事者や家族が多いようです。
結論からお話しすると――
「統合失調症になると水中毒になりやすい」
と、いうことが言われています。

ウッチーは重篤な症状まではいかなかったのですが、水中毒になりました。
そんな経験を踏まえて、今回は「統合失調症」と「水中毒」の関係に迫ります。
この記事が、統合失調症と水中毒の関係について調べている方の参考になれば幸いです。
□まずは理解!「水中毒」ってどんな症状?
水中毒は、水分を多量に摂取してしまい、それにより血中のナトリウム(塩分)が低下すると起こります。
人によっては、1日中水を飲み続け、10リットル以上飲むケースもあるのです。
血中のナトリウムが低下すると、電解質のバランスが崩れます。
※電解質:ナトリウム、カリウム、カルシウムなど水に溶け、イオンとなるミネラルのこと
こうなると、次のような症状ができます。
水中毒の症状とは?
【軽症の場合】
- めまい
- 頭痛
- 頻尿
- 疲労感
- むくみ
【重症の場合】
- 錯乱
- 嘔吐
- 意識障害
- 呼吸困難
- 脳浮腫によるけいけん
- 肺水腫
- うっ血性心不全
などです。
「水を飲むだけでしょ?」
と、楽観的に考えがちですが、それは間違い。
実は、重症になると、命の危険にさらされる重篤な症状なのです。
水中毒の危険性とは?
水中毒は命の危険にさらされる、非常に困った症状になります。
そして、水中毒があると、

このようなデータがあるのです。
死亡リスクが約3倍に跳ね上がるのは恐ろしいポイント。
ですから、水中毒には注意しないとならないのです。
統合失調症の方は特に、「水中毒」になりやすいと言われています。
その理由や原因などを詳しく見ていきましょう。
□意外と多い! 統合失調症の〇〇%の割合が水中毒
統合失調症と水中毒は切っても切れない関係にあります。
実は、精神科に入院している約10%の方が、水中毒の予備軍なのです。
また、こんなデータもあります。
精神科に入院している統合失調症の方の――

と、言われています。
※「水中毒」と「多飲水」は同じような意味合いで使われています。ただ、水中毒のほうが症状が重く、多飲水は軽症のことを指すケースが多いです。
いずれにしても、統合失調症の方の約10%の割合が、水を多く飲んでしまいます。
そして、この割合のことを――
「中3の体重」
と、言います。
これは、一種のごろ合わせです。
- 水中毒が3%
- 多飲水が10%
水中毒の「中」「3」と、多飲水「多飲」「10」を抜き出し、「中3の体重」と呼んでいます。
これだけの割合の方が、水中毒になっていると言われているのです。
□一体なぜ? 統合失調症の方が水中毒になる2つの原因
では、なぜ統合失調症の方は水中毒になりやすいのでしょうか?
それには、しっかりとした理由があるのです。

その理由をこれから解説していきます。
- 精神の不安
- お薬の副作用
このような理由があります。
1つずつ見ていきましょう。
統合失調症の方がなぜ水中毒になるのか① 精神の不安
統合失調症になると、精神的に不安定になります。
例えば、
- 幻聴
- 幻覚
- 妄想
- 無気力
このような症状があり、精神状態は常に不安定です。
また、社会から取り残されているという焦燥感もあります。
上記のような、不安感にさいなまれると、多飲傾向になるケースが多いです。
これらは、すべて精神疾患の病態の1つになります。

ウッチーも精神状態が不安な時は多飲傾向な感じでした。
統合失調症の方がなぜ水中毒になるのか② お薬の副作用
統合失調症の治療は、抗精神病薬の服薬が中心です。
しかし、このお薬には副作用による口の渇き「口渇(こうかつ)」があります。
また、抗精神病薬を長期にわたって服薬すると、次のような症状が出ます。
- 視床下部の口渇中枢を刺激する
- 抗利尿ホルモンが分泌され、水分貯留を引き起こす
※視床下部:内臓や内分泌の働きを制御し、自律神経を調整する脳の部分のこと
と、このような症状が出てくるのです。

ウッチーもお薬の影響でとにかくのどが渇きました。
①と②の理由があるため、統合失調症の方は、特に水中毒になりやすいのです。
□ウッチーはこんな理由で水を飲みまくりました
「統合失調症の方は、妄想で水を飲むんじゃないの?」
と、こんな声が聞こえてきそうです。
確かに、統合失調症の症状には「妄想」というものがあります。
脅迫観念で水を飲まなければならないと妄想するケースもあるでしょう。
しかし、妄想で水を飲む割合は、全体の10%しかありません。
では、どんな理由で水を飲むのでしょうか?

ウッチーは気持ちいいから水を飲んでいました。
これが大きな理由です。
実は、統合失調症で水中毒になる方の多くが、「気持ちいい」から水を飲んでいるのです。

ウッチー自身、水を飲むと気持ちがいいため、とにかく多量に水を飲んでいたのです。
ですから、こんな症状がありました。
- めまい
- だるさ
- 頻尿
などです。
普通の人は1日に5~6回程度トイレに行くと思います。
しかし、ウッチーは20回くらい行っていました。
そして、1日4~5リットルくらいの水を飲んでいたのです。
そのため、常にカラダがだるく、めまいがありました。
ですが、それ以上にのどを駆け抜けていく水の快感が素晴らしく止められなかったのです。
もちろん、お薬の副作用で常にのどが渇いていたのも事実。
お薬の副作用と快感が相まって、とにかく水を飲んでしまうのです。
いずれにしても、妄想で水を飲むのではなく、快感で水を飲むのが統合失調症の水中毒の特徴と言えるでしょう。

少なくともウッチーはそうでした。
□ここは抑えよう! 統合失調症の「水中毒」の治療法とは?
統合失調症が関係して「水中毒」になっている場合、どんな治療をするのでしょうか?
基本的に「水中毒」になった場合は、水を制限するのが一般的です。
しかし、お薬の副作用や不安感から、水を多量に飲んでしまうので、制限するのは難しい。
統合失調症の方に向けては、こんな治療がされているようです。
- お薬を変える
- 副作用止めを飲む
- 緊急の場合は保護室に隔離する
などになります。
1つずつ見ていきましょう。
統合失調症の水中毒の治療法① お薬を変える
お薬の影響で水中毒が出ている場合は、変薬したり減薬したりするのが一般的です。
但し、これは自己判断でやってはいけません。
しっかり医師の指示に従ってください。
また、「クロザピン」というお薬を服薬すると症状の改善があると言われています。
※クロザピン:2009年に登場した統合失調症のお薬(非定型抗精神病薬の1つ)
実は、口の渇きの原因に、慢性的なドパミンの遮断があるのです。
統合失調症は脳内物質である「ドパミン」が過剰に分泌されて発生すると言われています。
そのため、お薬でドパミンの分泌を抑えるのです。
しかし、このドパミンを遮断し続けると、口の渇きにつながると言われています。
ですから、ドパミン遮断の影響が少ない、「クロザピン」に変薬すると効果があるのです。
統合失調症の水中毒の治療法② 副作用止めを飲む
お薬が効いている場合は、服薬中のお薬を変更しないほうがいいケースが多いです。
それでも、水を飲んでしまう場合は、副作用止めを飲むといいでしょう。
ウッチーは副作用止めを飲んで、口の渇きに対処していきました。

ウッチーは水中毒に傾向があったため、医師に相談しました。
その結果、漢方薬である白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)を処方されたのです。
この漢方薬は、のどの渇きやほてりをしずめてくれます。
実際に飲んでみて確かな効果があり、口の渇きは少なくなりました。
そこから少しずつ水の量を制限していったのです。
一気に多量に飲むのではなく、少しずつ小分けにして飲むようにしました。
統合失調症と漢方薬の関係は、コチラの記事で詳しく解説しています↓
統合失調症の水中毒の治療法③ 緊急の場合は保護室に隔離する
水中毒で重篤な症状出てしまう場合は、保護室に隔離する必要もあります。
自分の意思では水を飲むのを止められないためです。
ただ、これは最終手段になるでしょう。
保護室に隔離するのは、本人だけでなく、家族も辛いです。
それでも、もうどうしようもないという時は、このような選択肢も視野に入れるといいでしょう。
また、このような場合は、早急に医師に相談するようにしてください。
□徹底解説! 統合失調症の「水中毒」の看護計画とは
統合失調症で水中毒になると、どうしても自分の意思では同士もないケースが多々あります。

ウッチーは漢方が効き、何とかなりましたが、そうでない人も多いでしょう。
では、そんな時はどうすればいいのでしょうか?
ここでは、統合失調症で水中毒になった当事者を看護するためのポイントを紹介します。
基本的な看護計画は次のとおりです。
- 体重を測る
- ナトリウムを補給する(但しゆっくりと)
1つずつ見ていきましょう。
統合失調症の「水中毒」の看護計画① 体重を測る
水中毒の患者は、とにかく水を飲みます。
ですので、その分体重が増えるのです。
よって、体重は測るようにしてください。
1日のうちに、体重が10%以上増えていたら、すぐに対処しましょう。
クリニックへ行き、しかるべき処置をしてください。
統合失調症の「水中毒」の看護計画② 塩分を補給する(但しゆっくりと)
水中毒になると、血中のナトリウムが低下します。
その結果、重篤な症状が出るようになるのです。
ですので、塩分を補給してあげるといいでしょう。
但し、注意点があります。
それは――
「塩分を補給は急速にしてはいけない」
「ゆっくりと時間をかけて行うこと」
これがポイントです。
例えば、
- スポーツドリンクを少量飲ませる
- 梅干し、塩あめなどを1粒与える
などです。
このようにして、少しずつ小分けにして塩分を与えていくと、症状が改善します。
ただ、いずれにしても、統合失調症で水中毒になり、症状が重い場合は、早急にクリニックを受診してください。
くりかえしになりますが、水中毒は――
「命が危険にさらされるかもしれない重篤な症状」
です。
よって、楽観視せずに、迷ったらクリニックを受診するようしてください。

ウッチーも水中毒の症状があった時期がありますが、すぐに医者に行き対処してもらいました。
早期に発見すれば、それだけ回復も早いです。
重症化する前に、しっかりとクリニックを受診し、対処するようにしましょう。
□迷ったらクリニックへ! 統合失調症の「水中毒」を楽観視してはいけない
今回は「統合失調症」と「水中毒」というテーマで、ウッチーが語りました。

ウッチー自身、水中毒になりかけたことがあります。
とにかくのどが渇き、また水を飲むと気持ちいいので、水を飲みまくっていたのです。
その結果――
- めまい
- だるさ
- 頻尿
などが起こるようになりました。
統合失調症の「水中毒」は危険な症状です。
よって、迷ったらクリニックを受診するようにしてください。
そのようにして対処すると、効果的に治療ができるでしょう。
本記事では、統合失調症の「水中毒」について、下記のテーマで解説をしてきました。
- 水中毒の症状
- 統合失調症で水中毒を抱える方の割合
- 水中毒の原因
- ウッチーが水中毒になった理由
- 水中毒の治療法
- 水中毒の看護計画
以上6つの内容を解説してきました。
水中毒になると、当事者もとても辛いです。

ウッチー自身、とにかく辛かった記憶があります。
それでも、すぐにクリニックを受診したため、大事には至りませんでした。
「水中毒」は危険な症状ということを、しっかり頭に叩き込み、治療を進めてください。
この記事が、統合失調症の「水中毒」で調べている方の参考になれば幸いです。



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