こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症には急性期があるみたいだけど、どんな状態なの?」
と、こんな疑問を抱く方が多いようです。
結論からお話しすると――。
「統合失調症の急性期は主に「幻覚」「妄想」の症状が出ます」
そして、これを主に陽性症状と呼んでいるのです。

今回は急性期の症状の中で多い「幻覚」にスポットを当て、いろいろお伝えしていきます。
急性期は、統合失調症の症状が一番強く出る時期なので、当事者はとても辛いです。
その辛さをわかってあげると、きっと当事者も安心して治療できるでしょう。
この記事が、統合失調症の急性期で調べている方の参考になれば幸いです。
本記事はこんな方にオススメ
- 統合失調症の急性期を調べている方
- 急性期の症状が出ている当事者の家族
□統合失調症の「急性期」ってどんな状態?
統合失調症は主に4つの段階で進んでいきます。
それが――。
- 前駆期(前兆期)
- 急性期
- 休息期(回復期)
- 安定期
です。
今回は主に、急性期にスポットを当て、紹介していきます。
急性期は主に、「幻覚」「妄想」などが発生します。
そして、この「幻覚」「妄想」などが現れる症状を、「陽性症状」と呼んでいます。
統合失調症の中でも、急性期はかなりつらい時期なので、当事者は苦しんでいます。
本記事では、急性期によく現れる「幻覚」を見ていきますので、確認しましょう。
「幻覚」とは?
幻覚とは、実際にないものをあるように感じることを言います。
そして、統合失調症の急性期でよく現れる症状です。
私たちのカラダは、外部からの刺激をキャッチする感覚器があります。
それが――。
- 目
- 耳
- 鼻
- 舌
- 皮膚
などです。
そして、この感覚器でキャッチした情報を、脳内で処理していきます。
そうなると、感覚として認識されるのです。
感覚というのは――。
- 視覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 味覚
- 触覚
になります。
ただ、統合失調症になると、外部からの刺激がなくても、知覚(感覚)が動き出すことがあるのです。
これが、「幻覚」という症状になります。
□必ず理解して! 統合失調症の「幻覚」を知ろう
統合失調症の急性期では、主に「幻覚」が生じるようになります。
では、具体的には、どんな幻覚が出るのでしょうか?
まとめましたので見ていきましょう。
- 幻視(げんし)
- 幻聴(げんちょう)
- 幻嗅(げんきゅう)
- 幻触(げんしょく)
- 幻味(げんみ)
などの「幻覚」症状があります。
1つずつ見ていきましょう。
統合失調症の幻視とは?
幻視とは、ないものが見える状態です。
人やモノ、動物や風景などがハッキリ見えるケースが多くなっています。

ウッチーは、ちょっと変な幻視を見ていました。
例えば――
- ツルハシをもって電柱を登っていく人
- オフィスウエアに身を包んだメガネの女性
など、人が多かったです。
人によっても差がありますが、色んな幻視が見えるのが特徴になっています。
統合失調症の幻聴とは?
幻聴とは、ない音が聞こえる状態です。
普通の会話と同じように「声」が聞こえてきます。
ウッチーは主にこんな幻聴を聞いていました――。
- 女の人の声で行動を逐一読み上げられる
- ひそひそと集団で自分の悪口を言われる
などです。
人によっては、「テレパシー」や「電波」と錯覚するケースもあります。
統合失調症の幻嗅とは?
幻嗅とは、ニオイがないのに、ニオイを感じることを言います。
特に不快な匂いを感じる方が多いようです。

ウッチーは経験がありませんが、焦げた臭いを嗅いだり、生ごみの臭いを嗅いだりするケースが多くなっています。
幻嗅はコチラの記事でも詳しく解説しています↓
統合失調症の幻味とは?
幻味とは、実際に食べていないのに味を感じることを言います。
例えば――。
- 食事に毒を盛られている
- 苦い味、酸っぱい味を感じる
など、ありえない味を感じていきます。
幻味はコチラの記事でも詳しく解説しています↓
統合失調症の幻触とは?
幻触とは、何も触れていないのにカラダに異常な感覚を感じることを言います。
例えば――
- くすぐったい
- しびれる
- 誰かに触られている
- カラダの中に寄生虫がいる
などの症状が発生します。
あまり多い症状ではありませんが、不快な症状の1つです。
以上のような「幻覚」があります。
幻覚は不快な症状の1つなので、当事者は苦しみます。
ですので、このような「幻覚」があると、理解するようにしてくださいね。
□しっかり抑えて! 統合失調症で多い幻覚は「幻聴」
幻覚の中でも特に「幻聴」はよく発生する症状です。

ウッチーもひどい幻聴に悩まされていました。
実を言うと、「幻聴」にはいくつかの種類があります。
一体、どんな種類なのでしょうか?
- 対話性幻聴(たいわせいげんちょう)
- 注釈幻声(ちゅうしゃくげんせい)
- 考想化声(こうそうかせい)
- 命令性幻聴 (めいれいせいげんちょう)
このような種類があります。
1つずつ見ていきましょう。
対話性幻聴とは?
対話性幻聴は、複数の人が自分について話していると感じます。

ウッチーもこの症状がよく出ました。
近所の人間たちが集まって自分の悪口を言っていると思っていたのです。
注釈幻声とは?
注釈幻声(ちゅうしゃくげんせい)とは、自分の行動を実況中継されるように感じることです。
例えば――、
- 調理を作っていると、いちいち言葉で説明してくる
- 本を読むと、その本の内容を朗読してくる
などです。
考想化声とは?
考想化声(こうそうかせい)とは、自分の思っていることが声になって聞こえることです。
ウッチーはこんな考想化声がありました。
鏡の前に立つと、「太っているから痩せろ!」という声が聞こえるのです。
命令性幻聴とは
命令性幻聴とは、何からの命令が聞こえてくる症状です。
例えば――。
- 「あいつを殴ってしまえ!」
- 「屋根の上から飛び降りろ!」
など、かなり危険な声が聞こえます。
統合失調症の当事者が犯罪に巻き込まれるケースは、この命令性幻聴が原因となっていると言えるでしょう。
以上のような幻聴があります。
統合失調症になると、特に「幻聴」に苛まれます。
この苦しさを理解するようにしましょう。
□統合失調症の「幻覚」が引き起こす攻撃性を理解しよう
統合失調症の急性期になると、当事者は非常に興奮します。
ですので、暴言や暴力などの攻撃的な面が現れるようになるのです。
「幻覚」はあくまでも幻覚なのですが、本人は実際に起こっているものだと思っています。
だからこそ、幻覚に激しい怒りを覚えるのです。
そして、幻覚の不安から逃れるために、暴力的・攻撃的になったりします。
ですが、治療を開始すれば、この状況は治まります。
ニュースになるような事件はめったに起こるものではないので安心しましょう。
暴力や暴言は、主に家族に向けられます。
この背景には、自分の状況を理解してほしいという当事者の想いが込められています。
このように、暴言・暴力などの攻撃性が出ても、治療を開始すれば、みなさんよくなりますので、この点は安心してください。
いずれにしても、まずはクリニックを受診し、治療を始めるようにしましょう。
□統合失調症の「幻覚」を理解し治療を進めよう
今回は統合失調症の急性期に発生する「幻覚」にスポットを当て、色々紹介しました。
「幻覚」は非常に辛い状況です。
特に当事者は実際に起こっていると思っているので、余計に辛く感じます。

ウッチーも「幻覚」には苦しめられたので、この状況で苦しんでいる方の気持ちはよくわかります。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 統合失調症の「急性期」ってどんな状態?
- 統合失調症の「幻覚」を知ろう
- 統合失調症で多い幻覚は「幻聴」
- 統合失調症の「幻覚」が引き起こす攻撃性を理解しよう
以上4つの内容でお届けしました。
「幻覚」は統合失調症の代表的な症状の1つです。
そして、苦しい時期でもあります。
本記事を参考にして、どんな「幻覚」があるのか確認しましょう。
この記事が、統合失調症の急性期を調べている方の参考になれば幸いです。
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