こんにちは、ウッチーです。
「回復期にはリハビリをした方がいいって聞くけどそれってホント?」
と、こんな悩みを抱える当事者も多いようです。
結論からお話しすると――。
「統合失調症はお薬と並行してリハビリすると効果的です」
と、いうことが言えます。
回復期に関する記事は、いくつか書いていますが、今回は、リハビリに特化して紹介。
ぜひ参考にして、リハビリを進めてくださいね。
本記事はこんな人にオススメ
- 統合失調症のリハビリはどんなものがあるか調べている方
- 回復期に入りこれからリハビリをしようと考える方
□まずは確認!「回復期」って一体どんな病期なの?
統合失調症には、主に4つの病期があると言われています。
それは――。
- 前兆期
- 急性期
- 休息期
- 回復期
この4つです。
そして、回復期というのは、最後のステージになります。
この時期は、大分症状も落ち着き、安定してきます。
少しずつできることが増えていき、活動力も高まっていくのです。
回復期も並行して薬物療法が行われます。
薬物療法というのは、抗精神病薬を服薬する基本的な治療方法です。
統合失調症はイヤな症状を抑えるために、お薬を服薬する必要があります。
ただ、お薬を飲むだけでは、治療には限界があるのです。
薬物療法と並行して、リハビリをしていくと、治療効果があります。
この時期の治療を適切に行うと、発症前の状態にまで回復すると言われているのです。
回復期については、コチラの記事でも詳しく解説しています↓
□「回復期」に入ったらリハビリを取り入れると効果的
くり返しになりますが――。
「回復期は、薬物療法と並行してリハビリをすると効果的」
と、このように言えます。
では、具体的にはどんなリハビリをするのが効果的なのでしょうか?
リハビリにはこんな種類があります。
- SST
- 作業療法
- 認知行動療法
- その他のリハビリ
などです。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
回復期に受けたいリハビリ① SST
SSTは、(Social Skills Training=ソーシャル・スキル・トレーニング)の略です。
日本語に訳すると――。
- 「生活技能訓練」
- 「社会生活技能訓練」
と、なります。
SSTはロールプレイという演技を通して、困難に相対した時の、対処法をトレーシングします。
精神疾患を抱えても、社会で生活していかなければなりません。
例えば――。
- 対人関係を良好にするスキル
- ストレスに上手く対処するスキル
- 問題に直面した時に解決するスキル
などが、必要になってきます。
そして、このような社会で生きていくために必要なスキルを身につけるトレーニングを、SSTと呼んでいるのです。
SSTについてはコチラの記事でも詳しく解説しています↓
回復期に受けたいリハビリ② 作業療法
作業療法というのも、優れたリハビリの1つです。
作業療法というのは、生きづらさを感じる患者さんに対して――。
- スポーツ
- 歌
- 創作活動
- 料理
- 畑作業
などを行い、リハビリを進めていきます。
統合失調症になると、治療のために入院したり、自宅でひきこもったりしてしまうのです。
そうなると、どんどん社会性が低下していきます。
社会性が低下すると、いざ社会に戻る時に、難しくなってしまうのです。
そんな時は、作業療法を通して、社会生活機能のリハビリをしていくといいでしょう。
作業療法についてはコチラの記事でも詳しく解説しています↓
回復期に受けたいリハビリ③ 認知行動療法
認知行動療法とは、歪められた思考パターンを修正する療法になります。
統合失調症のリハビリに用いられますが、うつ病や不安障害の患者さんにも対応しているのです。
近年注目されているので、色々な場所で受けられるようになりました。
認知とは、物事のとらえ方や考え方を指します。
同時に、私たちの気分や行動は「認知」のあり方に大きな影響を受けるのです。
つまり、同じ出来事に遭遇しても、認知のあり方によって気分や行動が変わります。
認知行動療法は、この「認知」にスポットを当てて、リハビリしていくのです。
その人の思考パターンを修正し、バランスのよい思考に修正していきます。
認知行動療法についてコチラの記事でも詳しく解説しています↓
回復期に受けたいリハビリ④ その他のリハビリ
他にも受けたいリハビリはいくつかあります。
例えば――。
- 家族療法
- 心理教育
- コラージュ療法
などがあります。
家族療法は、患者さんだけでなく、家族も治療の対象にする治療法です。
心理教育は、統合失調症の基本的な知識を学び、治療を進めていきます。
コラージュ療法は、芸術療法の一種です。
写真や絵を切り張りしながら、1つの作品を作っていきます。
楽しみながら、リハビリできるのが特徴と言えるでしょう。
このようなリハビリがありますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
詳しくは次の記事を参考しましょう↓
□ココは抑えて!「回復期」のリハビリにおける注意点
回復期にリハビリを受けると治療効果が上がります。
しかしながら、回復期は再発しやすい時期でもあります。
再発を防ぐためにも、いくつか注意点があるので見ていきましょう。
- 無理は禁物
- 自分のペース守る
などを守るようにしてください。
1つずつ見ていきましょう。
回復期の注意点① 無理は禁物
回復期は、ある程度活動的になるので、無理しやすい時期でもあります。
- 「もっとできる」
- 「あれもしよう。これもしよう」
- 「もう少し頑張ろう」
などとやる気を全開にさせると、無理が生じてしまいます。
この時期は再発もしやすいので、無理をせずに――。
「もう少しできそうだな」
と思えるところで止めると、無理なくリハビリができるでしょう。
回復期の注意点② 自分のペースを守る
自分のペースを守るというもの、回復期の鉄則です。
よく人と比べてしまい――。
- 「自分は全然できない」
- 「あの人のようになれない」
などと考えてしまいがちです。
ですが、人と比べるのは止めましょう。
あくまでも自分のペースでリハビリをしていけばいいのです。
そうすると、少しずつ回復していき、発症前のレベルまで戻ります。
ですので、焦らずとじっくり活動していきましょう。
以上のような注意点を守り、リハビリを進めてくださいね。
□「回復期」にリハビリを取り入れて活動しよう
今回は回復期のリハビリについてまとめました。
回復期の過ごし方やリハビリについては、調べている方が多いようなので、今回改めで記事にしたので、確認してみてください。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「回復期」って一体どんな病期なの?
- 「回復期」に入ったらリハビリを取り入れると効果的
- 「回復期」のリハビリにおける注意点
以上3つの内容でお届けしました。
くり返しになりますが――。
「回復期は薬物療法と並行してリハビリをすると効果的」
です。
但し、無理をしやすい時期でもあるので、無理のない範囲でリハビリを進めていきましょう。
この記事が、回復期のリハビリを調べている方の参考になれば幸いです。
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