【統合失調症】ブロナンセリン(ロナセン)SDAの使い分けとは? 

薬・副作用について

こんにちは、ウッチーです。

統合失調症のお薬の中に「SDA」というタイプがあります。

これはいくつかの種類があるのですが、どのように使い分けられるのでしょうか?

今回は、SDAというお薬はどんな作用があるのか? そして、どんな風にして使い分けられるのか? この辺りの情報をお届けします。

それでは、早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症のSDAというお薬を調べている方 
  • SDAというお薬の種類や使い分けを調べている方

□まずは確認! ブロナンセリン(ロナセン)とは?

ブロナンセリン錠というのは、抗精神病薬であるロナセンの正式名称です。

混乱するといけないので、この記事ではロナセンとして紹介します。

ロナセンとは?

ロナセンは2008年に登場した、第二世代の抗精神病薬になります。

統合失調症のお薬には――。

  • 定形抗精神病薬(第1世代)
  • 非定型抗精神病薬(第2世代)

の2つがあります。

定形抗精神病薬は古いタイプのお薬で、主に陽性症状に効果があります。

※陽性症状;統合失調症の「幻覚」「妄想」などが生じる症状

陽性症状については、コチラの記事でも詳しく解説しています↓

これに対し、非定型抗精神病薬は新しいタイプのお薬であり、陽性症状、陰性症状の2つに効果があります。

※陰性症状:統合失調症の「無気力」「感情の鈍化」などが生じる症状

陰性症状についてはコチラの記事で詳しく解説しています↓

ロナセンはそんな非定型抗精神病薬の1つです。

脳内物質であるドーパミンだけでなくセロトニンもブロックする作用があります。

過剰に分泌されるドーパミンを押さえてくれるので、陽性症状に効果が高いです。

ドーパミンとセロトニンをブロックするので――。

「セロトニン・ドーパミン拮抗薬」と呼ばれています。

同時に、この頭文字を取り、「SDA(えすでぃえー)」と呼ばれているのです。

過剰に分泌されるドーパミンを抑えるので、主に統合失調症の治療に用いられます。

「幻覚」「妄想」といった陽性症状に効果があり、さらに陰性症状にも効果があるといわれているのです。

また、低下した認知機能の改善にも効果が高いといわれています。

ロナセンは基本的に副作用が少ないお薬です。

抗精神病薬のよくある――。

  • 眠気
  • 体重増加

などの副作用が少なくなっています。

ウッチーも過去、ロナセンを服薬していた時期がありましたが、あまり副作用がありませんでした。

ですので、バランスのとれたお薬であると感じます。

SDAとは?

SDAのお薬は、ドーパミンだけでなく、セロトニンもブロックしてくれます。

現在日本で発売されているSDAのお薬は、下記のとおりです。

  • リスパダール(一般名:リスペリドン):1996年登場
  • ルーラン(一般名:ペロスピロン):2001年登場
  • ロナセン(一般名:ブロナンセリン):2008年登場
  • インヴェガ(一般名:パリペリドン):2011年登場
  • ラツーダ(一般名:ルラシドン):2020年登場

□やっぱり気になる!「SDA」というお薬の使い分けとは?

SDAのお薬は、特に性機能障害が出やすいといわれています。

またそれ以外には、錐体外路症状も、やや出やすいようです。

※錐体外路症状:統合失調症の副作用、カラダがふるえたり、勝手に動いたりする

ですが、ロナセンは、このあたりの副作用があまり見られません。

よって、従来の抗精神病薬で副作用に苦しむ方は、選択の1つになるでしょう。

ロナセンは特にドーパミンをブロックする作用が高いです。

そのため、「幻覚」「妄想」に高い効果が期待できます。

但し、鎮静作用がそこまで強くありません。

したがって、あまり興奮が目立たない患者さんに使われるケースが多いようです。

既に紹介していますが、日本では5種類のSDAのお薬が登場しています

人よって、副作用が出る、出ないは変わりますが、副作用の有無で、このお薬を使い分けて選択できるのではないでしょうか?

特にロナセンは性機能障害が出にくいお薬です。

ですので、そのような副作用で苦しむ方は、ロナセンは選択肢の1つになるでしょう。

□ココは抑えて! ウッチーが感じる「SDA」の特徴

ウッチー

ウッチーはルーランとロナセンを経験しています。

その結果――。

  • 陽性症状、陰性症状に効果がある
  • ルーランは副作用があったが、ロナセンはなかった
  • 他の抗精神病薬に比べるとバランスが取れている

と、このような特徴があると感じました。

詳しく1つずつ見ていきましょう。

ウッチーが感じるSDAの特徴① 陽性症状・陰性症状に効果あり

ウッチーはルーランとロナセンというSDAのお薬を経験しています。

それまでは、陽性症状に効きが悪かったり、逆に陽性症状には効くけど、陰性症状には効果がなかったりと、色々ありました。

ですが、SDAのお薬は、陽性症状、陰性症状ともに効果があると感じました。

ウッチーが感じるSDAの特徴② 副作用は少ない

SDAのお薬は、全体的な副作用が少ないと感じます。

ルーランを服薬していた時は、だるだがきつかったのですが、抗精神病薬で多いような、アカシジアや、体重増加は見られませんでした。

※アカシジア:錐体外路症状による静座不能の症状のこと

アカシジアについてはコチラの記事で詳しく解説しています↓

特にロナセンは、これといった副作用がなかったので、合う、合わないはあると思いますが、副作用は少ないと言えるでしょう。

ウッチーが感じるSDAの特徴③ バランスがいいお薬

SDAはバランスが良いお薬であると感じます。

ですので、他の抗精神病薬が合わずに、苦労している方は、もしかすると合うかもしれません。

お薬を変更するのはリスクが伴いますが、それまで飲んでいるお薬が合わないのであれば、変薬の候補の1つとして、挙げられると感じます。

ルーランやロナセンについては、コチラの記事でも詳しく解説しています↓

□ロナセンはSDAの1つ! その使い分けを確認しよう

今回はSDAに分類されるロナセンというお薬をまとめました。

副作用が少なく、症状を抑える効果も高いので、

「副作用に苦しむ方には選択肢の1つになる」

ということが言えるでしょう。

最後にまとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. ブロナンセリン(ロナセン)とは? 
  2. 「SDA」というお薬の使い分けとは? 
  3. ウッチーが感じる「SDA」の特徴

以上3つの内容でお届けしました。

個人的にSDAの中でも、ロナセンはとても優れたお薬であると感じています。

もちろん、合う、合わないはあるでしょう。

それでも、副作用に困っている方は、SDAの中でも、特にロナセンに注目するといいのではないでしょうか?

この記事が、SDAの1つであるロナセンの使い分けについて調べている方の参考になれば幸いです。

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