統合失調症の患者さんが、地域にとけこんで生活していくのは、とても重要です。
地域の中で生活するのは、1つの治療目標になるでしょう。
地域生活していくためには、社会生活機能が回復する必要があります。
では、そんな社会生活機能というものは、どのようにして評価するのでしょうか?
何か、指標というか基準みたいなものがないと、患者さんの社会生活機能は測れません。
そこで登場するのが――。
「ICF」
という生活機能の評価基準です。
これは、2001年に発表された国際生活機能分類のことを指します。
今回は、そんな「ICF」についての情報をまとめていくので確認しましょう。
この記事が、統合失調症の患者さんの社会性を測る基準「ICF」について調べている方の参考になれば幸いです。
本記事はこんな人にオススメ
- 統合失調症だけど地域で生活したいと考える方
- ICFという国際生活機能分類について調べている方
□まずは確認!「ICF」って一体何なの?
突然「ICF」は何? と、言われても、理解できない人が多いでしょう。
実を言うと、この記事を書いているウッチーも、調べるまで全く知りませんでした。
まずは、「ICF」がどんなものなのか見ていきましょう。
ICFとは?
ICFとは、2001年に発表された「国際生活機能分類」のことを指します。
正式名称は――。
「International Classification of Functioning Disability and Health」
と、言います。
そして、この頭文字をとって――。
「ICF」
と、呼んでいます。
これは、「社会で生活すること」を生活機能という側面からとらえた指標です。
□「ICF」はどんな基準で評価されるの?
ICFは主に4つの構成要素に分類されています。
それは――。
- 心身機能
- 身体構造
- 活動と参加
- 環境因子
この4つです。
これらの4つの項目は、それぞれ第1レベルから第3レベルの項目に分類されます。
主に質問票を作り、患者さんに質問することで社会生活機能を評価していきます。
ただ、この質問票というのは、使用する研究者に使用方法が委ねられているという問題点もあります。
□「ICF」の理念とは?
ICFの考え方の根底には、「生活機能モデル」というものがあります。
そこで、生活機能モデルとは何かを見ていきましょう。
生活機能とは主に――。
- 心身機能
- 構造
- 活動
- 参加
これらを含む、包括的な用語のことを指します。
またある研究者は、ICFをこんな風に表現しています。
それは――。
「生きることの全体像を示す、共通言語」
何やら少し難しいですね。
しかし、こんな風に言えるでしょう。
「全ての人が疾病や障害の有無に関わらず、生活の中で関わる健康上のあらゆる問題について、共通した見方やとらえ方をすること」
と、このように言い変えることができます。
では、具体的にICFが持つ生活機能の3つのレベルをもう少し深く見ていきましょう。
□「ICF」の生活機能の3つのレベル
ICFは3つのレベルから患者さんを評価していきます。
どんなレベルになっているのでしょうか?
主にこのようなレベルわけになっています。
それは――。
- 「生物レベル」
- 「生活レベル」
- 「人生レベル」
この3つのレベルです。
もう少し深く見ていきましょう。
ICFの3つのレベル① 生物レベル
生物レベルというのは、心身機能や構造について評価されます。
これは、生命の維持に直接つながるもので――。
- 「心身機能」
- 「身体構造」
に、分けられているのです。
- 心身機能……手足の動き、資格・聴覚、内臓、精神等の機能面
- 身体構造……指の関節、胃・腸、皮膚等の構造面
このようになっています。
ICFの3つのレベル② 生活レベル
生活レベルというのは、一連の動作からなる目的を持った個人が遂行する生活行動のことを指します。
日常生活動作が主な対象になりますが、それ以外にも――。
- 職業的動作
- 余暇活動
- 文化的な活動
な度、社会生活に必要な活動すべてが、評価の対象になっています。
ICFの3つのレベル③ 人生レベル
最後のレベルは、人生レベルというものです。
これは、家庭内での役割を始め、その人が社会の中でどんな役割を持っているかにスポットが当たります。
同時に、その役割を果たしているか?
なども評価されています。
これは――。
- 文化的
- 政治的
- 宗教的
など、広い範囲に関わってきます。
□「ICF」の重要なポイントとは?
ICFで統合失調症の患者さんを評価していくためには、どんなポイントの重きを置いたらいいのでしょうか?
色々調べてみましたが、ウッチーは次の点が重要だと感じます。
それは――。
- 3つのレベルを偏らず全体としてみること
- 3つのレベルには互いに影響し合う面もあるので、その相互作用をみること
- 3つのレベルをプラスの面から見ること
これらが重要になってくると感じました。
また、生活機能における活動や参加には密接な関係性があります。
生活をする上で支障となっているものを把握し、改善の方法があれば、それを考えていく必要もあるでしょう。
□「ICF」という国際生活機能分類について知りましょう
今回は、「ICF」という国際生活機能分類について解説しました。
統合失調症でも、地域に根差して生活する必要があります。
そんな患者さんが生活していくために必要になってくるのが「ICF」ではないでしょうか?
最後にまとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「ICF」って一体何なの?
- 「ICF」はどんな基準で評価されるの?
- 「ICF」の生活機能の3つのレベル
- 「ICF」の重要なポイントとは?
「ICF」は調べてもなかなか情報が出てこないので、こうして1つの記事にしてまとめました。
社会で生活するために、ICFという国際生活機能分類を知っておくといいでしょう。
この記事が、ICFについて調べている方の参考になれば幸いです。


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