こんにちは、ウッチーです。
今回は、「悪性症候群」という副作用についてまとめます。
みなさんは、悪性症候群という副作用を知っているでしょうか?
詳しくは後述で紹介しますが、かなり重篤な副作用の1つなのです。
この記事では、そんな悪性症候群という副作用の情報をまとめていきます。
実際に、当事者の方たちにアンケートを取り、その実態を調査しました。
それでは、早速見ていきましょう。
本記事はこんな人にオススメ
- 悪性症候群という副作用を調べている方
- 統合失調症のお薬を服薬している方
□まずは確認!「悪性症候群」ってどんな副作用?
統合失調症の治療の基本は、薬物療法になります。
つまり、お薬を使って治療を進めるのです。
主に、抗精神病薬というお薬が使われます。
これは、脳内で過剰に分泌されるドーパミンの働きを抑制するのです。
統合失調症はドーパミンが過剰に分泌されると、「幻覚」「妄想」などが起こりやすくなっています。
ですから。抗精神病薬を服薬してドーパミンをブロックすると、統合失調症の嫌な症状に香があるのです。
しかし、抗精神病薬を服薬すると、副作用の心配があります。
特に重篤な副作用である「悪性症候群」はかなり要注意です。
まずは、悪性症候群」がどんな副作用なのか見ていきましょう。
悪性症候群とは?
悪性症候群というのは、抗精神病薬を服薬して起こる副作用です。
こんな症状があります。
- 高熱
- 発汗
- 意識のくもり
- 錐体外路症状
- 自律神経症状
などが発生します。
錐体外路症状というのは、手足のふるえやこわばりなどが起こる副作用です。
このような副作用が出た時は、速やかに医師に連絡して、クリニックを受診するようにしてください。
□頻繁に起こるの?「悪性症候群」が発生する割合
悪性症候群はそんなに多い副作用ではありません。
しかしながら、この副作用で苦しむ方は結構いらっしゃいます。
そこで、統合失調症の当事者にアンケートを取り、悪性症候群の実態を調査しました。
まずは、発生率を見ていきましょう。
詳しくは次のグラフをご覧ください。

と、このような結果になりました。
- 悪性症候群が出たことがある 27%
- 悪性症候群が出たことがない 73%
30%弱の方が、悪性症候群が出たことがあると回答されました。
よって、そこまで頻出する副作用ではないようですね。
これを踏まえて、性別や年齢を見ていきましょう。

と、このような結果になりました。
- 男性 50%
- 女性 50%
統合失調症は男女差がない病気です。
そして、アンケートを取ると、悪性症候群が出たことがある方は男女均等に割れました。
よって、この副作用は男女差がほとんどないのでしょう。
では、年齢はどうでしょうか?
詳しくは次のグラフをご覧ください。

と、このような結果になりました。
- 20代 50%
- 30代 25%
- 50代以降 25%
アンケートを取ると、20代が一番多かったです。
次いで30代、50代以降となります。
40代という回答がなかったのは意外でしたが、若い世代がなりやすいのかもしれませんね。
□一体どうしたらいい?「悪性症候群」が出た時の対策
悪性症候群は危険な副作用です。
基本的には、速やかにクリニックを受診されるといいでしょう。
ただ、人によってその対処法が変わってくるようです。
そこで、悪性症候群の経験のある当事者に対策をお話ししてもらいました。
詳しくは次のグラフをご覧ください。

と、このような結果になりました。
- 病院に行く 25%
- 薬を飲む 13%
- 深呼吸する 50%
- 水分をとる 13%
- 特に何もしない 13%
主な対策は深呼吸という回答が多かったです。
逆に病院に行って治療するという方は25%ほどしかいませんでした。
みなさん、クリニックを受診せずに対処するケースが多いようです。
ただ、これはあくまでも症状がそれほど重くない時限定です。
副作用が強く出た時は、迷わずクリニックを受診するようにしてください。
悪性症候群は、かなり危険な副作用なので、少しやりすぎなくらい注意するようにしてください。
また、アンケートを取るとこんな声が聞かれました。
- 「薬を服用します」
- 「急激な体温上昇から滝のような発汗が出ます。横になって、出てしまった水分を補う為、水分補給をして休むと落ち着きます」
- 「病院に行きました」
- 「薬を追加したりとにかく深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせる」
- 「深呼吸を繰り返しました」
- 「言葉が話しづらい時は深呼吸で気分を落ち着かせ、少し時間をおいて話したい内容をもう一度考え直した後にゆっくりした口調で話すように心掛けています。血圧の上昇が体感される時も大きく深呼吸する等の方法でまず気分を落ち着かせるようにしています」
- 「特に対処はしませんでした」
- 「病院に行きました」
□ココはしっかり抑えよう「悪性症候群」が出て困ったこと
悪性症候群が出ると、どんな点が困るのでしょうか?
かなり危険な副作用なので、困っている点も多岐に渡りました。
実際に悪性症候群の経験のある方にアンケートを取り、困ったことを調査しましたので確認しましょう。
- 「お仕事をスムーズに行えなくなりました」
- 「急に滝のような汗が出てしまうので、外出先では恥ずかしさ、焦ってしまいます。特に周りは寒がっている時にこのような症状が出ると焦りました」
- 「汗が止まらなくなって仕事に支障が出る」
- 「仕事中に症状が出てしまうことがあり、お客様に変な人だと思われるようなリアクションをされて余計に症状が悪化することがありました」
- 「電車の中ででてしまうと横にもなれず、深呼吸を繰り返すだけなので辛かったです」
- 「熱中症等にかかりやすいこれからの季節は、発熱や話しづらさ、血圧上昇や呼吸の乱れに悩まされます。OS-1等の飲料水や空調服で対応しなければなりません」
- 「発汗が止まらず、気にすると尚汗が止まりません。電車に乗っている時に止まらなくなり途中下車して汗が引くのを待つことが多いです」
- 「耳鳴りと手足の震えが止まりませんでした」
と、このような声が多く聞かれました。
汗が止まらず困るという回答が多かったですね。
また、そのような症状があるため、仕事も難しくなるという回答もありました。
いずれにしても、みなさん悪性症候群が出て困っていることが多いようです。
□危険な副作用「悪性症候群」の知識を身につけよう
今回は、「悪性症候群」という副作用の情報をまとめました。
ここまで解説してきたとおり、悪性症候群という副作用は、かなり重篤です。
よって、この副作用が出たら速やかに医師に相談するようにしてください。
最後にまとめとして、この記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「悪性症候群」ってどんな副作用?
- 「悪性症候群」が発生する割合
- 「悪性症候群」が出た時の対策
- 「悪性症候群」が出て困ったこと
以上4つの内容でお届けしました。
悪性症候群という副作用は、意外と調べても情報が少ないので、今回リサーチして、1つの記事にまとめました。
実際に当事者の方にアンケートを取ったので、きっと何かのヒントになるでしょう。
この記事が、悪性症候群という副作用について、調べている方の参考になれば幸いです。
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