統合失調症と糖尿病を併発している人にとって禁忌とされているお薬を解説しました

病気について

こんにちは、ウッチーです。

統合失調症と糖尿病を併発している患者さんは、意外と多くいらっしゃいます。

そこで今回は、統合失調症と糖尿病を患っている患者さんが、飲めないお薬をご紹介します。

実は、統合失調症と糖尿病を併発している患者さんには、禁忌とされているお薬があるのです。

そのお薬とは、いったいどんなタイプなのでしょうか?

それでは、早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症と糖尿病を患っている患者さん 
  • 統合失調症と糖尿病を併発していて飲めないお薬を探している方

□統合失調症の患者さんは糖尿病になりやすい?

統合失調症の患者さんは、糖尿病になりやすいというデータがあります。

実を言うと、統合失調症の患者さんの約20%はⅡ型糖尿病を合併していると言われているのです。

そして、耐糖能異常を含めた場合は、その割合は、30%に上ります。

統合失調症と糖尿病を併発している患者さんの家族を調べたデータもあります。

そのデータによると、

統合失調症患者の糖尿病の家族歴は、19〜30%

第一度親族における糖尿病の有病率は、17〜49%

になるのです。

このことから、統合失調症の患者さんは糖尿病に対する遺伝的脆弱性が示唆されています。

□統合失調症の患者さんが糖尿病になりやすい理由とは?

統合失調症の患者さんは、第一度親族における糖尿病の有病率が、結構高いと言うことがわかっています。

つまり、統合失調症の患者さんは遺伝的に糖尿病になりやすいのかもしれません。

ただ、遺伝的な要因だけが、糖尿病のリスクになるわけではないのです。

統合失調症になると、高カロリー高脂肪の食事を摂りやすくなります。

これは、お薬の副作用などがあり、とにかくお腹が空いてしまうので、たくさん食べたくなるのです。

それで、高カロリーな食べ物をたくさん食べてしまい、結果的に糖尿病のリスクが上がってしまうのです。

それにプラスして、統合失調症になると、陰性症状などが原因となって、あまり動かなくなります。

陰性症状というのは、統合失調症の症状の1つで、無気力になったり、感情が鈍化したりします。

こうなると、家で寝てばかりになり、結果的にあまり動きません。

その上で、高カロリーの食事ばかりしていると、肥満の原因になるのです。

肥満を長く続けていると、糖尿病になるリスクが跳ね上がってしまいます。

□統合失調症と糖尿病を併発していると飲めないお薬はあるの?

統合失調症の治療の基本は薬物療法です。

これは、抗精神病薬という治療薬を使って治療を進める方法になります。

ただ、糖尿病を併発している患者さんには、飲めない統合失調症のお薬があるのです。

それをここでご紹介していきます。

統合失調症と糖尿病を併発している患者さんの場合、次のお薬は禁忌とされており、使えません。

それは、

  • ジプレキサ
  • セロクエル

この2つです。

ジプレキサやセロクエルは、かなり優れた統合失調症の治療薬ですが、糖尿病の患者さんには使えないのです。

この理由は、血糖値を上昇させてしまうためです。

また、それ以外にも、

  • リスパダール
  • ルーラン
  • エビリファイ

などのお薬も血糖値を上げやすいので、慎重に投与する必要があります。

糖尿病というのは、インスリン・ホルモンが不足して働きが悪くなる病気です。

そして、血糖値が上昇してしまう病気になっています。

したがって、血糖値を上昇させる作用のあるお薬は服薬できないのです。

ジプレキサやセロクエルは、特にこのような作用が大きいため、統合失調症の患者さんには投与できません。

禁忌とされているお薬になっています。

このように統合失調症と糖尿病を併発している場合は、使えないお薬があるということを、あらかじめよく把握しておくようにしましょう。

その上で、主治医と相談しながらお薬を決めていくといいと思います。

医師もあなたが糖尿病を併発していると知っていれば、ここで紹介したお薬は処方しません。

ですから、あまり過度に不安になる必要はありませんが、知識として、使えないお薬があることを知っておくと、治療にも前向きになれますし、いざというときに、役に立ちます。

□統合失調症と糖尿病を併発している患者さんのお薬選びは慎重に

今回は、統合失調症と糖尿病というテーマでウッチーが語ってきました。

統合失調症の患者さんは、糖尿病になりやすいというデータがあり、これは注意ししなければなりません。

また、2つの病気を併発したときは飲めないお薬もあるので、主治医の指示に従うようにしてください。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. 統合失調症の患者さんは糖尿病になりやすい? 
  2. 統合失調症の患者さんが糖尿病になりやすい理由とは? 
  3. 統合失調症と糖尿病を併発していると飲めないお薬はあるの?

以上3つの内容でお届けしました。

糖尿病は血糖値が上がってしまう病気です。

したがって、血糖値を上げる作用のある抗精神病薬は服薬できません。

統合失調症と糖尿病を併発している患者さんの場合、お薬選びは慎重に行うようにしましょう。

この記事が、統合失調症と糖尿病の関係を調べている方の参考になれば幸いです。

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