当事者が伝える精神障害者保健福祉手帳の3つのデメリット

就職・サービス・治療法について

こんにちはウッチーです。

皆さんは精神障害者保健福祉手帳を取得しているでしょうか?

このブログを書いているウッチーは統合失調症という障害を患っているので手帳を取得しています。

同時に、個人的な見解を言うと統合失調症になったら手帳は取得した方がメリットが多いのでいいと思っています。

ただ、精神障害者保健福祉手帳に全くデメリットがないかと言ったらそうではありません。

建前としてはデメリットはないと言われていますが、僕はいくつかデメリットがあると考えています。

今回は、精神障害者保健福祉手帳のデメリットを3つまとめましたので、ぜひ、ご覧ください!

□建前としてデメリットがないと言われる理由

精神障害者保健福祉手帳は、精神障害者が取得できる障害者手帳です。

そして建前としてはデメリットはないと言われています。

その理由は、この手帳は持っている本人が告知しない限り周囲に漏れないという特性があるためです。

従って手帳を取得しても自分で言わない限りは外部に漏れたりしません。

例えば、普通の会社員が手帳を取得しても会社の人に言わなければ、手帳を取得したことがバレるということがないのです。

ただ注意すべき点は、精神障害者保健福祉手帳を使って税金の控除などを申請すると、それが原因で会社に手帳取得の事実が見つかってしまうケースもあります。

この場合は、確定申告などを自分でするという配慮が必要になりますが、基本的には自分で言わない限り外部には漏れないので、この点は安心していいでしょう。

□ここは抑えて!精神障害者保健福祉手帳の3つのデメリット

精神障害者保健福祉手帳はデメリットがないと言われていますが、僕の個人的な見解を言うと全くデメリットがないわけではないと感じます。

そこで、僕が思うデメリットを3つ挙げますので一緒に確認していきましょう。

①キャリアアップに不利になるかも

精神障害者保健福祉手帳があると障害者枠で就職ができます。

障害者枠というのは、障害を持っている方専門の枠なので、勤めた会社から障害に対する配慮を受けられます。

統合失調症はちょっとしたきっかけで再発しやすい病気ですし、認知機能の低下から普通の仕事は難しい面が出てくるかもしれません。

そのような時は、障害者枠で就職し障害の配慮を受けながら働くと上手く働けるかもしれません。

ただ障害者就労には注意点があります。

それはキャリアアップがなかなか望めないということです。

バリバリ仕事を覚えて出世するというのがなかなか難しくなっています。

これは障害者枠で就職した場合、任せられる仕事というものが比較的簡単で誰でもできるようなものだからです。

たとえば書類の整理や簡単な掃除などです。

このような仕事も立派な仕事なのですが、ここからキャリアアップできるかというとなかなか難しい面があります。

これが障害者就労のデメリットの一つであり、同時に手帳取得のデメリットにつながります。

②結婚に不利になるかも

統合失調症でも結婚したいと考える方は多いかもしれません。

僕が過去統合失調症の患者さんにアンケートを取り結婚率を調査したところ、結婚率は30%弱でした。(30名中10名が結婚していました)

従って統合失調症の患者さんの結婚率はあまり高くないのです。

そして結婚するための一つのポイントとして障害を打ち明けるというものがあります。

統合失調症という障害を隠して結婚するのはリスクがあり、何かあった時に色々問題があるので障害の開示はとても重要です。

しかしながら、統合失調症という障害は昔に比べると理解が深まりましたが、まだまだ偏見が多いのが正直な印象です。

なので障害者手帳を持っているというだけで敬遠されてしまうケースもなくはないでしょう。

また結婚は当事者同士だけの問題ではなく相手の家族も関係しています。

相手の家族に障害を打ち明けた場合、必ずしも好意的に見られるというわけではないのはあらかじめ把握しておく必要があるでしょう。

統合失調症と結婚に関する記事はこちらを参考にしてください。

以上のことから障害者手帳の取得は結婚に対してデメリットとなる可能性があるのです。

③住宅ローンを組んだり生命保険に入るのが難しくなる

統合失調症になり精神障害者保健福祉手帳を取得すると住宅ローンを組んだり生命保険に入るのが難しくなりやすいです。

まず、住宅ローンに関していうと、ローンを組む際の「団体信用生命保険」に入るのが難しくなるためです。

この保険は住宅ローンを組んだ人が亡くなった場合保険金を返済に充てるというシステムなのですが、精神障害者保健福祉手帳を持っているとこの保険に入るのがとても難しくなります。

保険というのは相互扶助のシステムで成り立っているので、再発のリスクが高い統合失調症の患者さんはなかなか入れないのです。

同じ理由で生命保険に入るのも難しくなります。

いつも病気ばかりして保険金をもらっていると他の加入者たちが損をしてしまうので、病気になりやすい人は保険に入りにくいのです。

もちろん、全く住宅ローンを組んだり生命保険に入ったりする方法がないわけではないのですが、一般人に比べると条件が悪かったりするので注意が必要です。

統合失調症と保険に関する記事はこちらを参考にしてください。

以上3つが精神障害者保健福祉手帳の取得のデメリットとなりそうだと考えます。

□デメリットはあるけどメリットの方が遥かに多いです

ここまでデメリットを告げましたが、精神障害者保健福祉手帳はデメリットよりもメリットの方が多い手帳です。

なのでここで紹介したデメリットというのはそこまで大きなものにはならないかもしれません。

ただ一応デメリットも把握しておくと何かあった時に臨機応変に対応できると感じたため、今回の記事を作りました。

僕個人としては手帳の取得はメリットの方が遥かに多いので、統合失調症になったら取得した方がいいと勧めています。

僕も手帳を持っていますし、それで何か問題になったケースは今のところないので、今回紹介したデメリットという把握だけしておいて手帳の良いところだけを使うという使い方をした方が賢いように感じます。

今回の記事が参考になれば幸いです。

Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました