こんにちは、ウッチーです。
「社会復帰や就労のために作業療法を受けたいんだけど……」
と、こんな風に考える、統合失調症の当事者は多いです。
結論からお話しすると、
「作業療法は社会復帰のための第一歩になる」
これに尽きます。
ウッチーも、療養中は作業療法を受けてきました。
そこで今回は、統合失調症を抱えるウッチーが、作業療法について解説。
自らの体験を元に、作業療法の仕組みや素晴らしさを語ります。
統合失調症になり、作業療法を受けてリハビリをし、社会復帰や就労したい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
□作業療法ってどんな治療法なの?
作業療法の業務は、実は法律でしっかり決まっています。
それを、「作業療法士法」といいます。
その法律によると、作業療法について、次のように定義しています。
「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。
参考ホームページ:理学療法士及び作業療法士法 e-Gov法令検索
基本的に、作業療法は「作業療法士」という国家資格を持った専門家が行います。
既に述べていますが、簡単に言えば、
「心と体のリハビリテーション」
です。
統合失調症になると、療養のために入院したり、自宅で治療したりと、社会から離れたところで生活するようになります。
そうなると、社会性が低下し、いざ社会に戻ろうとした時、難しいものなのです。
統合失調症になり、「生きづらさ」を感じる方は、たくさんいらっしゃいます。
そして、そんな方々に向けた、リハビリテーションを作業療法というのです。
具体的には、
- スポーツ
- 歌
- 創作活動
- 料理
- 畑作業
などなど、生活に関連した活動を行い、リハビリテーションを行っています。
統合失調症の方が、しっかりと社会生活を送れるように、社会機能の感覚を取り戻すためのプログラムが展開されているのです。
□作業療法の目的とは?
作業療法をすると、
「社会機能や生活機能が回復する」
これに尽きます。
つまり、療養により、社会への適応力が低下した方に向けた、リハビリテーションプログラムになります。
統合失調症の方はもちろんですが、うつ病、認知症、発達障害などの障害にも対応しているのです。
ただ、この記事では、主に統合失調症の方に向けた、作業療法についてご紹介します。
まず、作業療法の目的を見ていきましょう。
実際に作業療法を受けてきたウッチーは、次のような目的があると考えます。
- 安定した生活を送るため
- 対人関係を円滑にするため
- 日常生活をしっかりするため
- 社会復帰をするため
このような目的から成り立っていると感じています。
1つずつ見ていきましょう。
目的① 安定した生活を送るため
統合失調症になると、どうしても治療のため塞ぎ込みがちになります。
しかし、それでは安定した生活を送るのは難しいでしょう。
ですから、作業療法を受けて気分転換したり、自信を付けたりする必要があるのです。
作業療法を受けると、ストレス発散にもなるので、安定した生活を送れるようになります。
目的② 対人関係を円滑にするため
統合失調症になると、引きこもりやすくなります。
そうなると、対人関係が上手くできなくなるのです。
そのような時は、作業療法により人と接することの楽しさを学ぶ必要があります。
これにより、社会性が養われ、更に対人関係がスムーズになるのです。
目的③ 日常生活をしっかりするため
療養中は、生活リズムが崩れがちになります。
朝は昼頃まで寝ていて、夜は起きている。
これでは社会復帰はできません。
ですから、作業療法により、生活リズムを整え、余暇時間を充実させることが大切になるのです。
目的④ 社会復帰をするため
統合失調症の治療の最終目標の1つに「社会復帰」があります。
作業療法では、職業前訓練などができます。
療養中に低下した社会性を回復させ、やがて来る「就労」に備えることができるのです。
作業療法を通して、社会復帰へ向けた活動ができます。
作業療法には、このような目的があると、ウッチーは考えます。
では、具体的にウッチーがどんな作業量をしてきたのか解説していくので確認しましょう。
□ウッチーが体験した作業療法とは?
作業療法のプログラムは、結構多岐に渡ります。
全てを説明するのは難しいので、ここではウッチーが体験してきた作業療法のプログラムを紹介します。
- SST
- 絵画
- スポーツ
これ以外にも、ウッチーは作業療法を受けてきましたが、特にやってよかったと思えるものを、抜粋して解説していきます。
SST
SSTとは、ソーシャルスキル・トレーニングのことです。
これは、病気によって低下した社会技能や生活技能を回復させるための訓練になります。
ロールプレイと呼ばれる、演技を通して社会機能を復活させていきます。
例えば、人に道を聞くシーンを想定し場合、実際に自分が道を聞く人間を演じ、現実場面を想定した訓練ができるのです。
これにより、対人関係が円滑になり、相手の話を理解し、どのように反応すればいいのかわかるようになります。
絵画
絵を描く作業も、実は作業療法の1つです。
これを主に「芸術療法」といいます。
ウッチーは絵を描くのが好きで、絵画療法を受けてきました。
絵の上手い下手は関係ありません。
ただ、絵を描いている時は無心になれます。
ですので、集中力のいい訓練になるのです。
また、自分の納得のいく絵が描けた時は充実感に包まれます。
スポーツ
スポーツの種類はいくつかありますが、僕は卓球やストレッチをしていました。
身体を動かすと、体力や活動性の維持や改善ができます。
また、適度な疲労感があり、充実した気持ちになれるのです。
運動すると、夜の睡眠の質も上がるので、とてもオススメと言えます。
□作業療法の実践課程とは
作業療法は、基本的に下記の手順で進んでいきます。
これが全てというわけではないのですが、どこで作業療法を受けるにしても、共通している部分が多いので、コチラでご紹介します。
- 作業療法を処方
- 対象者との関係づくり
- 作業療法評価
- 目標設定と作業療法の立案
- 作業療法の実施と再評価
- 回復・改善・目標達成
- 終了
このような流れで進んでいきます。
ウッチーの場合、まず担当の作業療法の方と面談があり、プログラムを一緒に作りました。
自分の受けたいプログラムを受けられるので、この点は安心して大丈夫です。
また、最初に基本的な能力や社会的能力がどのくらいあるのか、確認していきます。
それを元に、自分のしたいプログラムを決めていくのです。
その後、実際にプログラムを受けて、その評価を受けます。
評価を元に、プログラムを変更したり、継続したりしてリハビリテーションを受けるのです。
(4)と(5)を繰り返し行い、リハビリを進めていきます。
作業療法士は、基本的に一対一で面談してくれるのです。
そして、自分の困っている点などをしっかりと把握してくれるのでとてもありがたく感じます。
このようにして、作業療法は進み、社会機能を回復させていきます。
□作業療法はどこで受けられるの?
作業療法士は病院に配属されています。
しかしながら、大きな病院でないと、作業療法は受けられないケースが多いです。
ウッチーの場合、主にデイケアで作業療法を受けてきました。
デイケアとは、精神の障害を抱えた方に向けた、リハビリテーション施設です。
詳しくはコチラの記事を参考にしてください。
また、次のような場所でも、作業療法を受けることができます。
- 病院/クリニック
- 障害者施設
- デイケア
- 保健所/地域包括支援センター
- 就労支援事業所/ハローワーク
などです。
ウッチーのオススメは、やはりデイケアです。
専門のスタッフも多いですし、利用者の多くも統合失調症の方なので、悩みの共有ができます。
いずれにしても、上記で紹介したような場所で、作業療法は受けることができるので、併せて参考にしてみて下さい。
□作業療法って効果はあるの?
ウッチーは、作業療法を受けて確かな効果があったと実感しています。
特に、療養中は一人で過ごすことが多かったので、色々な人と関われて、社会機能が回復したと思っています。
作業療法は、自分のペースに合わせて治療が可能です。
つまり、少しずつできる範囲を広げていけば回復していきます。
実際に、ウッチーはこんな効果があったと自覚しています。
- 生活リズムが整った
- 気分転換になり、ストレス発散になった
- できることが増えて、自信につながった
- 同じような境遇の当事者に出会えて、色々は話が聞けた
このように、たくさんの効果がありました。
ウッチーは作業療法を受けて、就労への準備を進めたのです。
そして、最終的には「就労」に辿り着きました。
統合失調症になると、就労が難しい面があります。
しかし、作業療法を通して治療を進めていけば、確実に就労への道は開きます。
ですから、僕は作業療法を受けてきて本当によかったと思っているのです。
□作業療法を受けて統合失調症を治療しよう
今回は、統合失調症を治療の現場で注目されている「作業療法」について紹介しました。
作業療法は、統合失調症で衰えた、社会機能や生活機能を回復させられます。
ウッチー自身、作業療法を受ける前は、コミュニケーションも上手くできず、社会性も低下していました。
しかし、作業療法を通して、確かに社会性や生活機能が回復し、統合失調症の治療に前向きになれた現実があります。
逆に言うと、作業療法を受けてこなかったら、ここまで回復しなかったかもしれません。
ですから、作業療法を受けてきてよかったと感じています。
作業療法は、いくつかの専門機関で受けられますが、オススメはデイケアです。
デイケアは集団生活をするので、統合失調症のいいリハビリになります。
作業療法士の方もしっかりとバックアップしてくれるので、相乗効果があるでしょう。
また、社会復帰を考え、就労を目指すのであれば、「作業療法」は、受けておいて損はありません。
色々なプログラムを受けて、じっくりと治療していきましょう。
本記事では、作業療法についての情報を、ウッチーなりにまとめてきました。
この記事が、社会復帰を考える統合失調症の当事者の方の参考になれば幸いです。



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