親がいなくなった後の不安は、誰にでもあるもの
一人で生きなきゃ…と思うと苦しくなる
親亡き後という言葉を聞くと、突然すべてを自分だけで背負わなければならないように感じます。ですが、その考え方は少し視点を変えることで軽くできます。特に、一人で生きなければならないと考えると辛くなってしまうでしょう。
人間は一人で生きているわけではありません。自らが支える立場であったり、支えられたりしながら生活しているのです。ですから、まずは一人で生きるというふうに考えるのではなく、他者と協力し、支え合いながら生きるという考え方にシフトさせていきましょう。
希望を持って準備できるという視点
未来はまだ決まっていません。今から少しずつ準備することで、不安が安心につながる計画に変わっていきます。特に、親が亡くなった後のことを考えるのを、親が亡くなった後に考えるのではなく、親が健在の今のうちに考えるといいでしょう。
何事も、計画を持っておくと、何かあった時に、スムーズに対処できるようになります。また、親が元気なうちだと、色々と相談もできますし、実際に亡くなった後の未来を、細かく話しながら設計ができるので、一度話し合いの場を作っておくといいでしょう。
支えを制度だけに頼らないという選択肢
制度は大切。でもそれだけでは足りない
年金、生活保護、支援制度は安心材料ですが、心の支え、情報の支えは与えてくれません。確かに、年金や生活保護は大切です。なぜなら、最低限の生活を保障してくれる制度だからです。しかし、それ以上に人との繋がりも大切だと覚えておきましょう。
例えば、なんでも話し合える友人を作るとか、主治医との関係を密にするなど、人間関係は生活の質を上げていくための大きな基盤です。実際に自分が困った時に支えてくれる人間がいると、生活の安心具合が全く違ってくるでしょう。
人とのつながりが心のセーフティネット
地域活動支援センター、友人、趣味仲間など、「話す相手がいるだけ」で、孤立と再発のリスクを下げられます。例えば、自分には全く友達がいないと悩んでいるのなら、作業所やデイケアなどに行ってみて、人間関係を作るといいでしょう。
日本は障害者向けの福祉サービスが充実しているので、孤立を防ぐための施設はたくさんあります。特に作業所やデイケアのスタッフは障害に対する理解もあるので、話しやすい人を作っておくといいでしょう。
「つながりの自立」という新しい考え方
自立=ひとりで頑張るではない
病気の人にとって、完全に一人では現実的ではありません。頼り合いながら、自分で選んでいく、それが本当の自立です。というよりも、完全に一人で生きている人間は恐らくいないと思います。人それぞれ、大なり小なり協力しあって生きています。
私も一人暮らししていた時期もありますが、その時は、家事などが全くできなかったので、ホームヘルプを頼んでいましたし、グループホームという選択肢もありだと思います。大切なのは、一人でなんでも頑張るのではなく、つながりによる自立だと感じます。
役割を持つことで、自分に誇りが生まれる
人の役に立てる瞬間は、自分の存在を肯定してくれます。小さくても良いので、できることがあるという実感が未来を支えてくれるでしょう。自分は支えられるだけで、支えることなんてできないと、考える人も多いかもしれません。
ですが、人はなんらかの形で人を支えているものです。例えば、朝行った小さな挨拶が、人を救うかもしれません。物事に裏表があるように、支え合いも、支える側だったり、支えられたりする側だったりするのだと思います。
未来に備えるための「小さな準備」
成年後見制度や支援者との関係づくり
困ったときに助けてくれる仕組み・人を、元気なうちに増やしておくことはいい選択肢です。それは、未来の自分へのプレゼントだと思います。特に、両親が元気なうちに、成年後見人制度や、支援者との関係作りをしておくといいでしょう。
今は、障害があっても働く場所はたくさんありますし、障害福祉サービスも充実しています。そのような伝手を手繰り寄せていくと、例え親が亡くなってしまったとしても、あなたは自分らしく生きていくことができるでしょう。
「自分らしい暮らし方」を具体的に思い描く
親が亡くなった後の生活は、できるだけ具体的に考えておくといいでしょう。なぜなら、具体性が増すほど、今から取り組むべきことが見えてくるからです。例えば、住まい、距離感、働き方など、自分がどうしたいのかを考えるようにしてください。
これらを少しずつ考えておくことで、「選べる未来」が広がります。そして、できることを今のうちからやっておくと、いざという時にも慌てずに済みますし、先がある程度見えていると、生活の安心にもつながるでしょう。
【まとめ】つながり続けることが未来をつくる
支援は依存ではなく、関わり合いの形
支え合う生活は、恥でも弱さでもありません。誰だって、人に頼りながら生きています。私も家族に支えてもらったり、ホームヘルプを利用したり、作業所で仕事をしたりして生きているのです。そして、その連続が未来を作るのだと思います。
統合失調症の患者さんは、自分が何もできなくて申し訳ないと考えてしまいがちです。しかし、支援を求めるのは、決して恥ではないことを忘れないでください。むしろ、助けを求めることは、勇気ある行動なのだと思います。
「明日への準備」は今日から始められる
明日への準備は、今この瞬間から始められます。何か思いついた時は、とりあえずやってみる姿勢が大切です。先延ばしにすると、面倒になってやらなくなってしまうので、思い立ったこの瞬間に行動しましょう。
ただし、無理は不要です。あなたのペースで、ひとつずつ自分の未来 を育てていきましょう。そして、今できることを確実に積み重ねていくと、それが確かな未来を形造り、安心した生活を送れるようになるのだと思います。
💬 動画はこちらからご覧いただけます👇
親がいなくなった後、どう生きる?つながりで支える自立と未来設計【当事者の声】
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親亡き後の暮らしについてはこちらの記事でも詳しく解説しています⬇️




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