こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症の患者さが地域で暮らしていくための、取り組みが知りたい」
と、こんな疑問を持つ患者さんや家族が多いようです。
そこで今回は――。
「統合失調症の患者さんを支える地域で暮らすための取り組みを紹介!」
していきます。
色んな地域で、統合失調症の患者さんを支える取り組みが始められているようです。
それでは、早速見ていきましょう。
本記事はこんな方にオススメ
- 統合失調症だけど地域で暮らしていきたいと考える方
- 地域でどんな取り組みをしているのか調べている家族の方
□統合失調症の患者さんが地域で暮らしていくためには
長年にわたって病院や施設の中だけで暮らしてきた人たちが、地域での生活に移行するには、本人たちの不安と周囲の不安、双方をやわらげる支援が不可欠です。
全国の色んな地域で、統合失調症をはじめとする、精神疾患の患者さんを支える取り組みが始められています。
その一例を見ていきましょう。
□北海道十勝地方の取り組み
まずは、北海道の十勝地方の取り組みを見ていきましょう。
北海道の十勝地方では、精神の病気を患う方が、長期入院を強いられずに、地域の中で暮らしていけるように支援してくれます。
例えば――。
- 患者さんの気持ちを理解するピアサポート
- 患者さんが安心して暮らすための住宅の確保
- 24時間相談できるホットラインの設置
- 訪問診療
これらの取り組みをされています。
また、この取り組みをするために、精神病院のスタッフや福祉の専門家に対し、行政が助成金を出しています。
ですから、納得のいく取り組みが加速していったのです。
この取り組みのおかげで、約10年で病床を4割減らすことができました。
□島根県出雲市の取り組み
続けて、島根県出雲市の取り組みを見ていきましょう。
島根県出雲市では、長期的に入院していた患者さんの社会復帰を、地域全体で支えてきたのです。
この取り組みの中心になったのは、「社会福祉法人ふあっと」という団体になります。
住民の不安や苦情に対して、丁寧で迅速な対応をしてきました。
そして、地域での協力者を着実に増やしていったのです。
- 病院
- 行政
- 福祉施設
- 不動産業者
- 企業
などを中心に患者さんを支援するネットワークができています。
また、ボランティアも参加する支援の団体が、患者さんたちの自立の生活を支えているのです。
□大阪府池田市の取り組み
さらに大阪府池田市の取り組みを見ていきましょう。
精神障害者の自立生活には、どんな点がハードルとなるでしょうか?
これは――。
「地域の人々の不安や偏見」
これに尽きます。
実を言うと、大阪市池田市は過去、精神障害者による凄惨な殺傷事件が起きたのです。
この事件をきっかけに、精神障害者への偏見が強まってしまいました。
そこで、地域の中で障害者を孤立させてはならないと、地域自立生活支援センターを発足させたのです。
仲間たちと交流する場所を作り、地域生活を支えてくれる居場所ができました。
障害者たちが、地域の住民と関わり、理解をしてもらえるような活動を行っています。
大阪府池田市には、精神障害者地域生活支援センター「咲笑(さくら)」という団体があります。
この団体は、精神障害者が社会的な入院を強いられずに、地域で暮らしていけるような取り組みをしているのです。
その上で、当事者の交流や支援を提供しています。
2001年に発生した池田小学校事件で、池田市は精神障害者への偏見が強まりました。
それを懸念した池田市は、「咲笑」を中心に、支援の環境を作り上げていったのです。
そして、市の広報番組に出演したり、勉強会で体験を話したりするなどの取り組みをしています。
同時に、精神障害者への理解を深める活動を行っているのです。
□静岡県富士宮市の取り組み
最後に、静岡県富士宮市の取り組みを見ていきましょう。
この実例は、統合失調症の患者さんに対する取り組みではないのですが、興味深い情報ですので、ご紹介します。
健常者にとって、精神障害というのは、どこか他人事です。
自分の問題とは思えないでしょう。
特に近年の問題になっている「認知症」は大きな精神障害の1つとして、高齢者を苦しめています。
そこで、静岡県富士宮市は、認知症になった患者さんを手厚くサポートしているのです。
認知症になっても、住み慣れた地域で暮らしていく必要があります。
そして、自分の力を使って、周囲の人たちと関わっていけるような街づくりが重要です。
その取り組みは、高齢者の支援をするために、さまざまな人を取り込んでいます。
中でも市民が中心になって、地域に暮らす認知症の人を支える取り組みが進んでいるのです。
認知症と近所の人がトラブルになるケースが多々あります。
その経験を踏まえて、市民と行政が協力して勉強などを開いているのです。
このようにして、認知症への理解を深めていきました。
例えば――。
- 一人暮らしの患者さんを近所の住民たちが連れ出し、交流会を開く
- 隣人が薬の管理や買い物を手伝う
こんな風にして、地域ぐるみで、認知症の高齢者をサポートしているのです。
本日実例は、認知症のケースですが、これが統合失調症をはじめとする精神障害にも対応すればいいなと感じました。
□統合失調症の患者さんが安心して暮らせる地域の取り組みを知ろう
今回は統合失調症の患者さんが安心して地域生活にとけこみ、暮らしていけるような、地域での取り組みをまとめました。
全国の色んな地域で、精神障害者を支える取り組みが始まっています。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 統合失調症の患者さんが地域で暮らしていくためには
- 北海道十勝地方の取り組み
- 島根県出雲市の取り組み
- 大阪府池田市の取り組み
- 静岡県富士宮市の取り組み
以上5つの内容でお届けしました。
統合失調症を患っても、地域で暮らしていくために、サポートが充実し始めたと言えるでしょう。
今回、記事をまとめていて、そんな感じがしました。
この記事が、統合失調症を患って地域で暮らしていくための方法を探している方の、参考になれば幸いです。


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