統合失調症やうつなどの精神疾患において、薬との付き合い方は人それぞれです。効き目や副作用、体調の変化、そして気持ちの揺れ、それらを調整していく過程は決して簡単ではありません。
私自身も、最初の頃は副作用が強すぎたり、逆に効きすぎてぼんやりしたりと、調整にとても時間がかかりました。けれども、試行錯誤を重ねるうちに、「自分に合う薬」との出会いがありました。
この記事では、実体験をもとに、薬との上手な付き合い方と、医師との信頼関係の築き方についてお話しします。
最初は誰でも戸惑う ― 服薬との出会いと苦労
副作用との戦いから始まった
最初に処方された薬は、眠気やだるさ、体の重さが強く出てしまい、「これで本当に良くなるのだろうか」と不安になったのを覚えています。人によって体質や反応は違うため、同じ薬でも効果や副作用の出方がまったく異なります。
この段階では焦らず、「効かない=失敗ではない」と受け止めることが大切です。というよりも統合失調症の治療薬を服薬していると、少なからず副作用をほとんどの人が経験します。ですからあまり焦らずに対処するようにしましょう。
「効きすぎる」こともある
一方で、薬が効きすぎてしまい、頭がぼんやりして何も手につかなくなることもありました。症状が落ち着く反面、「自分らしさが失われたような感覚」が生まれることも。この時期は、医師と話し合いながら、量やタイミングを細かく調整することが鍵になりました。
統合失調症の治療薬の適正な量は、非常に個人差があります。例えば、ある人は10mgでちょうど良くても、ある人には多すぎるというのがよくある話なのです。ですから、量やタイミングなどは医師と一緒に最適な量を見つけるようにしてください。
合う薬を見つけるまで ― 試行錯誤のプロセス
一度で合う薬は見つからない
服薬治療は、残念ながら「これがベスト」と一度で決まるものではありません。僕も何度も薬を変え、時には副作用が強くて寝込んだり、逆に症状が再発して落ち込むこともありました。しかし、それは「失敗」ではなく、自分に合う薬を見つけるためのプロセスなのです。
私の経験上、自分に合った薬を一度で見つけるのはほぼ不可能だと感じます。なぜなら、統合失調症の治療薬は20種類以上あるからです。その中から、自分に合った薬を探すのですから、試行錯誤はどうしても必要になってくるのです。
他人の体験談は「参考程度」に
インターネットやSNSで他人の服薬体験を調べることもありましたが、実際に自分に当てはまるとは限りません。ある人には合っても、別の人には合わない。大切なのは、「自分の体の声を聞くこと」。症状や副作用を日記に残しておくと、医師との相談時にとても役立ちました。
よくYouTubeで薬の効果や体験談を報告した動画が上がっていますが、それらはあくまでも参考にする程度にして、信じきってはいけません。なぜなら、どの薬が合うか合わないかは、個人差が非常に激しく、実際に試さないとわからないためです。
医師との信頼関係 ― 合う薬を見つける最短ルート
遠慮せずに正直に伝える
合わない薬を我慢し続けることは、結果的に回復を遠ざけてしまいます。私は以前、医師に「大丈夫です」と言い続けていた時期がありましたが、心の中では「本当はつらい」と思っていました。ある日、思い切って正直に話したところ、医師が処方をすぐ見直してくれ、
驚くほど体調が安定したのです。それ以来、「我慢せず伝えること」こそが信頼関係の第一歩だと実感しています。
精神科の診察は非常に短時間ですが、医師の言いなりではいけません。自分からわからないことや不明点を積極的に報告し、逆に医師を活用するくらいの気持ちでいないといけないのです。ですから、医師とのコミュニケーションは密に取るようにしてください。
小さな変化も報告する
「少し眠い」「気分が沈む」「食欲が変わった」など、一見小さな変化でも医師に共有することが大切です。医師はその情報をもとに、薬の種類や量を慎重に調整します。自己判断でやめない・増やさないことも、安心して治療を続けるためのルールです。
重要なのは、どんな薬であっても、自分の判断で勝手に止めたり、量を減らしたりしないことです。自分で勝手に薬を調整するとほぼ100%失敗し、再発のリスクが跳ね上がります。ですから、医師の指示に従い、どうしても合わない時は医師に相談して薬の調整をするようにしてください。
服薬との付き合いを「自分のリズム」にする
生活の中に服薬を組み込む
薬を「特別なこと」として意識しすぎると、飲み忘れやストレスの原因になります。私は、歯磨きや朝のコーヒーと同じように、服薬を生活の一部にする工夫をしました。スマホのリマインダーを使ったり、薬ケースを曜日ごとに分けたりするだけでも、続けやすくなります。
服薬を忘れてしまうのが一番危険なので、忘れないような工夫は大切です。私もスマホで管理したり、寝る前に飲むので、枕元に薬を置いておき、飲み忘れないようにしています。一人では難しい人は、家族の協力を得るのもいい方法だと思います。
副作用と上手に付き合う
副作用が完全にゼロになることは少ないですが、「自分にとって許容できる範囲」を見つけることで、治療を続けやすくなります。眠気が強い場合は服薬時間を夜に変更する、体重増加が気になる場合は軽い運動を取り入れるなど、小さな調整が大きな安心につながります。
私の経験上、副作用をなくして治療を進めるのはほとんどの場合、不可能だと感じます。なぜなら、統合失調症の治療薬はずっと飲み続ける必要があるため、その過程でどうしても副作用が発生してしまうからです。
【まとめ】合う薬は人それぞれ ― 大切なのは「諦めないこと」
統合失調症の薬との付き合い方に“正解”はありません。ある人には効果があっても、別の人には副作用が出る。それが、この病気と薬の難しさでもあります。しかし、僕自身の経験から言えるのは、「諦めずに医師と向き合い続けること」こそが回復への近道だということです。
- 一度で合う薬は見つからなくても大丈夫
- 副作用も、調整次第で軽減できる
- 医師と本音で話すことが、最良の薬を見つける鍵
そして何より、自分を責めないこと。調整がうまくいかない時期も、休みながら一歩ずつ進めばいい。あなたにとっての「合う薬」との出会いが、これからの生活を少しでも穏やかにしてくれることを願っています。治療薬で悩みを抱えている方は、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った薬を見つけるようにしてください。
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💬 統合失調症や精神疾患の服薬に悩む方へ。
実体験をもとに「自分に合う薬との出会い方」や医師との関わり方をお話ししています。
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