こんにちは、ウッチーです。
今回は、陽性症状評価尺度(SAPS)という評価ツールをご紹介します。
あまり聞き馴染みのない言葉ですが、陽性症状のレベルを測るのに、重要な評価ツールです。
陽性症状評価尺度(SAPS)については、あまり情報がありませんので、今回調査して、1つの記事にしてまとめました。
この記事が、陽性症状評価尺度(SAPS)について調べている方の参考になれば幸いです。
本記事はこんな人にオススメ
- 陽性症状評価尺度(SAPS)について調べている方
- 統合失調症の陽性症状はどんな風に評価されるのか気になる方
□一体何?「陽性症状評価尺度(SAPS)」とは?
統合失調症には、陽性症状という状態があります。
これは主に、「幻覚」「妄想」などが発生する症状になります。
統合失調症の陽性症状は、急性期に発生するケースが多いです。
この時期は、特に消耗し、患者さんは苦労します。
そして、そんな陽性症状を評価する基準みたいなものがあります。
それが――。
「陽性症状評価尺度(SAPS)」
という評価基準です。
まずは、この評価基準とはどんなものなのか見ていきましょう。
陽性症状評価尺度(SAPS)とは?
陽性症状評価尺度(SAPS)とは、文字通り陽性症状のレベルを判定する評価ツールみたいなものです。
一般の方にはあまり浸透しませんが、医療者の間では、使われている評価ツールになります。
陽性症状評価尺度(SAPS)はどんな風にして評価されるのでしょうか?
コチラについてみていきましょう。
陽性症状評価尺度(SAPS)は主に5つの項目があり、それに合わせて陽性症状の度合いが評価されます。
それは――。
- 幻覚
- 妄想
- 奇異な行動
- 陽性の思考形式障害
- 場にそぐわない感情
この5つの内容で評価されます。
それぞれ見ていきましょう。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目① 幻覚
統合失調症の陽性症状で多いのは、幻覚という症状です。
陽性症状評価尺度(SAPS)でも幻覚は症状の具合を測るために評価されます。
幻覚は主に――。
- 幻聴
- 注釈幻声
- 会話性幻声
- 身体幻覚・幻触
- 幻嗅
- 幻視
- 幻覚の総合重症度
などが評価項目としてあります。
統合失調症の幻覚では、主に幻聴が多いです。
そのため、幻聴は陽性症状を測るための基準になりやすくなっています。
それ以外にも、幻触、幻嗅、幻視なども評価尺度の項目になっているのです。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目② 妄想
統合失調症の症状では、妄想もかなり多いです。
ですから、陽性症状評価尺度(SAPS)では妄想も症状の指標の1つとして評価されます。
妄想はかなりの種類があります。
例えば――。
- 被害妄想
- 嫉妬妄想
- 罪業・罪責妄想
- 誇大妄想
- 宗教妄想
- 身体妄想
- 関係念慮・関係妄想
- 影響妄想
- 考想察知
- 考想伝播
- 考想吹入
- 思考奪取
- 妄想の総合重症度
この13の項目で評価されていきます。
統合失調症の妄想では、被害妄想や、誇大妄想などが多いです。
よって、そのあたりの妄想を評価され、症状の度合いを測っていきます。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目 奇異な行動
統合失調症の陽性症状では、幻覚や妄想に取りつかれます。
ですから、必然的に行動がおかしくなり、奇異な行動を取るようになるのです。
そして、陽性症状評価尺度(SAPS)では、この奇異な行動も評価の対象になります。
例えば――。
- 衣服と外観
- 社会的・性的行動
- 攻撃的・焦燥的行動
- 反復的または常同的行動
- 奇異な行動の総合重症度
この5つで評価されます。
特に多いのは、衣服に気を使わなくなるということではないでしょうか?
外観に気をつけなくなり、不潔になりやすくなります。
また、暴力的な言動が見られる場合も、陽性症状の影響が強いです。
この点も、奇異な行動として評価されるようになっています。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目④ 陽性の思考形式障害
陽性症状では思考がおかしくなりがちです。
話の内容に一貫性がなく、回りくどくなります。
ですから、聞いている方な何が言いたいのかわからなくなるのです。
また、このような陽性の思考形式障害も評価される項目の1つです。
例えば――。
- 話題の脱線(連合弛緩)
- 的外れな応答
- 支離滅裂(言葉のサラダ、統合失調言語症)
- 非論理性
- 迂遠
- 会話の促迫
- 注意転導性会話
- 音韻固執
- 陽性の思考形式障害の総合評価
など、9の項目で評価されます。
特に多いのは、話の脱線や思考迂遠などの症状です。
このような症状が出ると、会話が成立しなくなるので、陽性症状評価尺度(SAPS)は陽性症状を測るために重要になってきます。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目⑤ 場にそぐわない感情
統合失調症になると、場にそぐわない感情が出る場合があります。
例えば、お葬式なのに笑ってしまったり、他人にはかなりおかしく映ります。
このような症状も、陽性症状の影響が強いです。
よって、陽性症状評価尺度(SAPS)でも評価される項目としてあります。
陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目は以上のようなものがあります。
基本的に、統合失調症では、陽性症状の方が変動が激しいです。
ですので、陽性症状評価尺度(SAPS)のような、統合失調症の陽性症状を測る指標は、とても有効になっていきます。
このような評価ツールがあるからこそ、治療方針が決められ、薬物療法が効果的になるのです。
□陽性症状評価尺度(SAPS)は統合失調症の症状を測るのに重要です
今回は、陽性症状評価尺度(SAPS)についてご紹介しました。
統合失調症の陽性症状を測る尺度としてとても有効な指標です。
最後のまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目① 幻覚
- 陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目② 妄想
- 陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目③ 奇異な行動
- 陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目④ 陽性の思考形式障害
- 陽性症状評価尺度(SAPS)の評価項目⑤ 場にそぐわない感情
以上5つの評価項目をまとめました。
SAPSについては、あまり情報が多くありません。
そこで、今回リサーチして1つの記事にしてまとめました。
この記事が、陽性症状評価尺度(SAPS)について調べている方の参考になれば幸いです。


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