やりすぎ注意! 統合失調症の患者さんへの適度な接し方とは?

家族に知ってもらいたいこと

こんにちは、ウッチーです。

統合失調症は、100人に1人罹患する病気になります。

したがって、決して珍しい病気ではありません。

もしかすると、身近な人がこの病気になってしまうかもしれません。

そうなった時、あなたはどう接するでしょうか?

今回は、統合失調症の患者さんへの適度な接し方をまとめていきます。

まず、最初に言っておくと、

「あまりにベッタリと接すると逆効果」

と、いうことが言えるでしょう。

適度な距離感を持って、患者さんを接するようにしてください。

この記事では、どんな距離が適切なのか、当事者の目線でまとめていきます。

それでは早速見ていきましょう。

本記事は、こんな人にオススメ

  • 身近な人が統合失調症になってしまった人 
  • 統合失調症の患者さんへの接し方が知りたい方

□意外と過保護になってしまいがちなので注意しよう

身近な人が統合失調症になってしまった。

統合失調症は100人に1人罹患する病気なので、このような経験をした方も多いかもしれません。

統合失調症は、精神の病気です。

精神疾患というのは、見た目の印象が割と普通なので、あまり病気の辛さが見えません。

ただ、この病気になった患者さんは苦しんでいます。

恐らく、身近な人が統合失調症になると、助けてあげたくなるのが、人の心だと思います。

しかし、少し冷静になって考えましょう。

実を言うと、あまりに過保護になってしまって患者さんと接すると、逆効果なのです。

病気になってしまって可哀想。

と、思ってしまうかもしれません。

確かに、この病気は長い付き合いになるので、辛い面が多いです。

ですが、それで過保護に接してしまうと、あまり治療が進まないのです。

統合失調症の治療には、家族の協力が不可欠。

家族の理解がないと、なかなか治療は進みません。

そして、家族の接し方のレベルを測る指標があります。

それが、「EE」という指標です。

次項以降、このEEについて詳しく解説していきます。

□「 EE」って一体どんな意味なの?

統合失調症の患者さんは、周囲の人間の接し方に、とても敏感です。

同時に、この時の家族の接し方がとても重要になります。

そして家族の方の感情の表し方を、

「EE」

と呼んでいるのです。

EEというのは、英語の「Expressed  Emotion」の略になります。

また、このEEが高いレベルにあることを、

「高EE」

といいます。

この高EE状態というのは、患者さんにとってあまり良くありません。

患者さんをあまりに過保護に接してしまうと、この高EE状態になってしまい、あまり治療には良くないのです。

特に、情緒的に巻き込まれてしまって、感情をあらわにすると良くありません。

これは、

「この子は病気だから、私がなんとかしなくてはならない」

と、考えてしまい、患者さんに対して、なんでもやってあげることを指します。

一見すると、熱心に看病していて、いいように思えるのですが、実は違うのです。

これはなぜなのか?

次項以降、詳しく解説していきます。

□なぜ過保護に接するといけないのか?

身近な人が統合失調症になると、どうしても看病してあげたくなります。

例えば、

  • 食事を作ってあげる
  • 話を聞いてあげる

このくらいの接し方であれば、問題ありません。

ただ、これが行き過ぎると良くありません。

着替えから掃除までなんでもしてあげる

辛そうだから欲しいものはなんでも買ってあげる

このような状態では、治療は進まなくなってしまうのです。

これはウッチーの経験談なのですが、あまりに過保護にされてしまうと、自分はな何もできないダメな人間だという思いが強くなります。

そうなると、余計に塞ぎ込みがちになって、回復が遅れてしまいます。

ですから、適度な距離感を持って患者さんを接するようにしてください。

□統合失調症の患者さんへの適度な接し方とは?

では、統合失調症の患者さんとはどのように接すればいいのでしょうか?

まず、本人のできることとできないことをはっきりと区別するようにしましょう。

例えば、療養中の患者さんは料理を作るのが難しいです。

その場合は、食事の準備をするのはとても有効でしょう。

ただ、毎回に食事を提供するのではなく、徐々に手伝ってもらうようにすると効果的。

調理は難しくても、テーブルにお皿を並べてもらうくらいならできるかもしれません。

このようにして、少しずつできることを増やしていって、手伝ってもらうようにするのです。

もちろん、初めは上手くできないかもしれません。

ですが、根気強く接してあげて、できるようになったら褒めてあげてください。

そうすることで、患者さんは自信を取り戻していきます。

統合失調症は、それまでの人生を大きく否定された気持ちになるので、認めてもらうと、とてもうれしく感じるのです。

ですから、患者さんにできそうなことは、どんどん手伝ってもらって、その都度 褒めるようにすると、回復が早いような気がします。

□適度な距離感を持って患者さんと接しよう

身近な人が統合失調症になると、関係者は慌ててしまいます。

そして、病気なんだからなんでもしてあげようと考えてしまうのです。

ただ、この記事でもまとめた通り、あまりに過保護に接してしまうと、治療には良くありません。

適度な距離感を持って、患者さんと接触、それとなくサポートしながら、できることはしてもらう。

このようにして接していくと、効果的な治療ができるでしょう。

最後に、まとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 意外と過保護になってしまいがちなので注意しよう 
  2. 「EE」って一体どんな意味なの? 
  3. なぜ過保護に接するといけないのか? 
  4. 統合失調症の患者さんへの適度な接し方とは?

以上4つの内容でお届けしました。

病気になった患者さんが可哀想と思うのは、自然な心です。

ただ、患者さんの自立を促し、できることはしてもらうようにすると、患者さんの回復も早まっていくでしょう。

ぜひ、この記事を参考にして、患者さんと適度な距離感を持って接するようにしてください。

そうすれば、きっと回復し、病気になる前と同じくらいになるでしょう。

この記事が、統合失調症の患者さんへの接しかたで迷う方の参考になれば幸いです。

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