統合失調症の治療でよく行われる「支持的精神療法」を知ろう

家族に知ってもらいたいこと

こんにちは、ウッチーです。

「統合失調症の治療ってどんな風に進むの?」

と、こんな疑問を持つ方がいらっしゃいます。

結論からお話しすると――。

「統合失調症の治療の基本は薬物療法ですが、それ以外に精神療法という治療法があります」

実は、現在の統合失調症の治療をバックアップするのは「支持的精神療法」という手法です。

一体、「支持的精神療法」とは、どんな治療方法なのでしょうか?

ウッチー

ウッチーなりの見解をお話していくので、確認していきましょう。

この記事が、統合失調症の精神療法について調べている方の参考になれば幸いです。

この記事はこんな方にオススメ

  • 統合失調症の治療で不安を抱える方
  • 支持的精神療法について調べている方
  • 統合失調症の患者さんを抱える家族

□「支持的精神療法」ってどんな治療法なの?

統合失調症の治療は、主に薬物療法が行われます。

これは、抗精神病薬というお薬を使って、治療を進める方法です。

しかし、お薬だけが治療法というわけではありません。

統合失調症の治療では、薬物療法と同じくらい、「精神療法」が大切になってきます。

精神療法とは?

精神療法とは、患者さんと治療する人(医師、カウンセラー)との心理的交流をベースにして治療していく療法です。

患者さんの精神活動に変化を加えることができます。

精神療法にはいくつかの種類がありますが、統合失調症の治療では――。

「支持的精神療法」

が、行われます。

では、「支持的精神療法」とはどんな治療法なのでしょうか?

支持的精神療法とは?

支持的精神療法とは、患者さんが毎日の生活の中で不安にかかえることを、医師などの治療者と話し合って解決していく治療方法です。

この時、医師(治療者)は患者さんの気持ちを「支持」します。

つまり、患者さんの意見を遮ったり、考えや行動を批判したりすることはないのです。

こうなると、話を聞いてもらえるという安心感が湧き、治療にも前向きになれます。

そして、このような支持の方向で精神的に患者さんをバックアップしていく方法を、「支持的精神療法」と呼んでいるのです。

□統合失調症の当事者は常に不安定

統合失調症の当事者は、「幻覚」「妄想」に追われ、とても不安定な精神状態にあります。

そして――。

  • 「不安感」
  • 「孤独感」
  • 「恐怖感」

などを常に抱えているのです。

同時に、このような感覚は、他人には理解されにくくなっています。

そうなると、どうなってしまうでしょうか?

「周囲から孤立して、孤独感が高まる」

このような状態になってしまうのです。

同時に、こんな孤独感が大きい状況では、治療にも前向きになれません。

そんな時に「支持的精神療法」が有効です。

「支持的精神療法」では、当事者の気持ちに寄り添い、共感をしながら話を聞いていきます。

そして、当事者と治療者が一緒になって、どうすればいいのか考えます。

そうすると、解決の糸口が見つかり、治療にも前向きになれるのです。

支持的精神療法はこんな風にも言えるでしょう。

「統合失調症の当事者に向けた、心のカウンセリング」

つまり、当事者と治療者がコミュニケーションをかわしながら行っていく治療法です。

□「支持的精神療法」はどんな風に進むの?

ウッチー

ウッチーは実際に、支持的精神療法で治療を受けています。

では、どんな風にして治療は進んでいくのでしょうか?

簡単にまとめましたので、見ていきましょう。

  1. 傾聴
  2. 受容
  3. 共感

この3ステップで対話は進んでいきます。

1つずつ見ていきましょう。

「支持的精神療法」の流れ① 傾聴

まず、当事者は自分の悩みや、日々の生活で困っていることを話します。

この時、治療者は指示を出さずに話を聞くのです。

そうなると、自分の話を聞いてくれるという安心感が生まれます。

一切否定されないで聞いてくれるので、話していてリラックスができるのです。

「支持的精神療法」の流れ② 受容

統合失調症の当事者の話は、時として突拍子もないです。

ウッチー

ウッチーも、自分で何を言っているのかわからなくなる時があります。

でも大丈夫です。

支持的精神療法では、何を言っても受け止めてもらえます。

これを受容と呼んでおり、確かな安心感につながっているのです。

「支持的精神療法」の流れ③ 共感

自分のした話が、共感されると嬉しいですよね。

支持的精神療法では、当事者の悩みや心配事を理解してくれます。

治療者は、不安や悩みを自分のことのように、考えてくれるのです。

共感を得られると、話しいてスッキリしますし、安心感を得られます。

以上、1~3の手順で治療は進んでいきます。

その上で、治療者は――。

「だったら、こうしてみたらいいかもしれないよ」

と、対処法を提案してくれます。

このようにして、治療は進んでいきます。

すると、当事者の中で抱えていた悩みや不安が、解消されていくのです。

そして、当事者の気持ちが安定し、前向きになってくれば、治療効果があったといえるでしょう。

□「支持的精神療法」の注意点とは?

ウッチー

ウッチーは、支持的精神療法には確かな効果があると感じています。

何よりも、話を聞いてもらえるのは、本当にありがたいのです。

ですが、支持的精神療法には注意点があります。

それは――。

「治療者との相性がかなり重要」

と、いうことです。

実を言うと、支持的精神療法は、治療者と患者さんのコミュニケーションによって成り立ちます。

ですので、治療者との相性がかなり重要になってくるのです。

まずは、信頼できる医師(治療者)を見つけるようにしてください。

そして、一度決めたら、あまり治療者を変えるのはよくありません。

できるだけ継続して治療を受けることで、確かな効果があるのです。

ウッチー

ウッチーは信頼できる医師や心理士さんがいましたので、その方たちと治療を進めてきました。

また、信頼関係が成り立ったので、とりあえず何でも話せる関係になったと思います。

このようにして、相性も結構重要になってくるので、なるべく自分に合った治療者を見つけるようにしてくださいね。

自分に合った治療者を見つけるポイント

「自分と相性のいい治療者って見つかるの?」

と、疑問を抱える方も多いでしょう。

ウッチーは、医師をはじめとする治療者たちと治療を進めてきました。

中には、

「あまり相性がよくないな……」

と、感じるケースもあったのです。

基本的に、相性がいいかどうかは直感的に決めてもいいでしょう

例えば――。

  • この人とは話していて楽だ
  • 優しそうな雰囲気があるので話しやすそうだな

など、直感的に感じるものがあれば、その治療者と話してみてもいいと感じます。

ウッチー

ウッチーは、自分が話をしやすい人を選びました。

中には高圧的な態度を取る治療者もいるので、まずは、穏やかで優しそうな人を選ぶといいです。

同時に、自分の直感も結構重要になってくるので、

「この人とは話しやすいな」

などと、感じれば、その治療者を信頼して治療を受けるといいでしょう。

□「支持的精神療法」は確かな効果のある治療方法

今回は、統合失調症の治療の基本になっている「支持的精神療法」を紹介しました。

現在の統合失調症の治療は、当事者の声を聞き、支持するという形が多くなっています。

ですから、当事者も安心して治療者にすべてを話すことができるのです。

ウッチー

ウッチーも医師や心理士さんに話を聞いてもらえて、かなり助かっています。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 「支持的精神療法」ってどんな治療法なの?
  2. 統合失調症の当事者は常に不安定
  3. 「支持的精神療法」はどんな風に進むの?
  4. 「支持的精神療法」の注意点とは?

以上4つの内容でお届けしました。

「支持的精神療法」は治療者との相性も重要です。

よって、自分の信頼できる治療者を見つけるのも、とても大切になります。

そして、一度この人だと決めたら、長期的に治療を受けるようにしましょう。

そうすると、相乗効果で治療が進むはずです。

この記事が、統合失調症の治療で困っている方の参考になれば幸いです。

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