ココだけは抑えたい! 統合失調症の「陰性症状」とうつ病の違いとは

病気について

こんにちは、ウッチーです。

「統合失調症の陰性症状とうつ病って似ているけれど違うの?」

と、こんな疑問を覚える当事者が多いようです。

結論からお話すると――。

「統合失調症の陰性症状と、うつ病は似ているが違います。決定的に違うのは【焦り】があるかないかだと、ウッチーは考えます」

今回は、似ているけど違う面もある、統合失調症の陰性症状とうつ病の違いを、ウッチーなりにまとめました。

この記事が、統合失調症の陰性症状とうつ病の違いで調べている方の参考になれば幸いです。

本記事はこんな方にオススメ

  • 統合失調症の陰性症状とうつ病の違いを調べている方 
  • 統合失調症の陰性症状で苦しむ方

□まずは理解! 統合失調症の「陰性症状」って何なの?

統合失調症というと、世間のイメージでは「幻覚」「妄想」などが生じる精神の病気ではないでしょうか?

この「幻覚」「妄想」などがある状態を、「陽性症状」と呼んでいます。

ですが、実を言うと、この「陽性症状」が出る時期は、結構短いです。

なぜなら、陽性症状の「幻覚」「妄想」などは、お薬を服薬すると、症状が比較的早く治まるためです。

しかし、その反動で発生する「陰性症状」は、かなり長く続きます。

「陰性症状」というのは、「無気力」「感情がなくなる」などのうっくつとした状態です。

陽性症状でエネルギーを使い果たすと、その反動で動けなくなってしまいます。

また、この陰性症状というのは、うつ症状に似ている面があり、間違いやすいです。

陰性症状についてはコチラの記事で詳しく解説しています↓

□それでは「うつ病」とはどんな状態なのかチェック!

では、反対にうつ病とはどんな病気なのでしょうか?

現代社会は、ストレスが多く、うつ病になる方も増えています。

うつ病とは、説明するのがなかなか難しい病気です。

一般的には――。

「脳のエネルギーが欠乏した状態」

と言われるケースが多くなっています。

この状態になると――。

  • 食欲がなくなる
  • 眠れなくなる
  • 性欲が減退する

などの、心理的な状態が発生するのです。

うつ病が発生すると――。

  • 楽しみや喜びを感じなくなる
  • 何か嬉しいことがあっても気分が晴れない
  • 趣味や好きなことが楽しめない

こんな状態が起こり、とにかく塞ぎ込みがちになります。

ここまで見てくると、統合失調症の陰性症状とうつ病は非常に似ている面があると言えるでしょう。

では、どんな点に違いがあるのでしょうか?

次項以降、詳しく見ていきましょう。

統合失調症とうつ病の関係についてはコチラの記事で詳しく解説しています↓

□決定的な違い! 統合失調症の「陰性症状」には焦りがない!?

ウッチー

ウッチーも統合失調症になり、陰性症状を経験してきました。

また、療養の過程で、多くのうつ病の患者さんにも会ってきたのです。

その経験を踏まえて、統合失調症の陰性症状とうつ病の違いをまとめます。

まず、決定的に違うのは――。

「無気力になった時、焦りがあるか否か」

と、いうことだと思います。

実は、統合失調症の陰性症状は、あまり焦りというものがありません。

なんというか、そこまで考えをめぐらせないのです。

ですから、毎日ぼんやりとして生きていきます。

焦りみたいなものが出てくるのは、ずっと後からになってくるのです。

その反面、うつ病には最初から焦りみたいなものがあります。

例えば――。

  • このまま働けなかったらどうしよう
  • 自分だけが休んでいて申し訳ない

など、とにかく焦りに襲われて、その状況に居心地の悪さを感じます。

これが、統合失調症との決定的な違いではないでしょうか?

ウッチー

ウッチーは、陰性症状がひどい時、寝てばかりいて、あまり周りのことを考えませんでした。

考える余裕がなく、ずっとぼんやりとして過ごしていたのです。

そんな中、実際に回復してからうつ病の方に話を聞いてみると、「焦燥感」が強かったとおっしゃる方が多かったので、ここに決定的な違いがあると考えるようになりました。

統合失調症の陰性症状とうつ病は、似ている側面もあるのですが、やはり違う種類の病気のようです。

□統合失調症の陰性症状やうつ病は薬物療法が中心

統合失調症とうつ病では服薬する薬も違います。

統合失調症は、抗精神病薬という「陽性症状」「陰性症状」を抑える薬を使うのです。

それに対し、うつ病は抗うつ剤を使います。

そして、二つの病気は薬物療法が中心です。

もちろん、休息は必要になります。

休息をしたうえで、お薬を使って治療を進めるのです。

ですから――。

「お薬はきちんと服薬するようにしましょう」

これに尽きます。

特に統合失調症はお薬を飲まないと再発のリスクが高まります。

よって、自分で勝手にお薬を止めてはいけません。

もちろん、うつ病も同じです。

治ったと思っても実はまだ治っておらず、再発してしまうことだってあるのです。

そのため、医師の指示にしたがって、お薬を服薬するようにしてくださいね。

□統合失調症の陰性症状とうつ病の違いを解説しました

今回は、統合失調症の陰性症状とうつ病の違いを解説しました。

似ている面の多い病気同士ですが、決定的な違いがあります。

それは――。

「焦りがあるかないか?」

ではないかと、ウッチーは考えます。

最後に、まとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 統合失調症の「陰性症状」って何なの? 
  2. 「うつ病」とはどんな状態なのかチェック! 
  3. 「陰性症状」には焦りがない!? 
  4. 統合失調症の陰性症状やうつ病は薬物療法が中心

以上4つの内容でお届けしました。

統合失調症とうつ病は、厳密には違う病気です。

その点には注意してくださいね。

統合失調症の陰性症状とうつ病の違いについてまとめた記事は、なかなかないので、何かのヒントになるはずです。

この記事が、統合失調症の陰性症状とうつ病の違いを調べている方の参考になれば幸いです。

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コメント

  1. […] […]

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