統合失調症の療養中に留学へ——フィリピンで人生が動き始めた話|つながりが希望になる理由

家族に知ってもらいたいこと

統合失調症の回復に「旅」と「留学」がくれたもの

療養中でも、人生は止まらない。動けなかった日々の中で、小さな勇気が世界を少しずつ動かしてくれました。この記事では、フィリピン留学とベトナム旅行を通して私が感じた「回復の手触り」「つながり」「希望」をまとめます。

フィリピン留学——一歩踏み出すまでの葛藤と決意

不安の中の選択:「行かないと、何も変わらない」

統合失調症の療養中、心も体もまだ不安定で、海外に行くなんて考えられない時期でした。それでも、「このまま何も変わらない方が怖い」と思い始めます。完璧じゃなくていい。準備不足でもいい。ただ行ってみないと、何も始まらない。

私は若い頃に統合失調症を発症したので、やりたいことが思うようにできませんでした。だからこそ、回復してから若い頃にできなかったことにもう一度挑戦しようと思ったのです。年齢を言い訳にせずに、色々とチャレンジしていきたいと思っています。

半年間の挑戦は、恐怖ではなく案外「生活」だった

実際に渡航すると、想像ほど特別な日々ではなく、英語で買い物し、授業に行き、眠る。
そんな生活の積み重ねでした。「普通でいられた自分」を確認できたことが、回復には大きな意味を持ちました。

私は半年間フィリピンで暮らしていましたが、その時、再発はしませんでした。また、調子の悪い時はあったものの、全体的に見ると、非常に穏やかな生活ができたので、留学は大成功したと思っています。

現地で受け取った言葉が、人生を軽くした

「失敗してもいいよ」が心をほどいた

語学学校の仲間や先生は、失敗を笑ったり否定したりしませんでした。むしろ「間違いは進歩の証」と励ましてくれた。その言葉だけで、自分を許せる幅が広がった気がします。私は、統合失調症という障害を隠さずにオープンにしていました。

そっちの方が自分をより深く知ってもらえると思っていたからです。私は、統合失調症に対する偏見や理解の少なさを痛感しているので、社会的に、もっとこの病気が理解されるようにしたいと思っているため、会う人に自分の障害を説明しています。

評価ではなく受容のある環境に救われた

病気でも、回復途中でも、一人の人間として関われる場所。「できないことより、できる一歩」を見てくれる人がいる。その経験は、日本に帰った後もずっと支えになりました。最初は誰だってできません。しかしそれでいいのです。

大切なのは、「どうせできないから…」といって挑戦を諦めるのではなく、まずは一歩踏み出すことだと思います。やってもやらなくても問題は出てきます。ですから、出てきた問題はその都度解決していけば、その分だけ成長できるのです。

ベトナム旅行——再会が教えてくれた希望の

友人との再会がもたらした安心感

留学で出会った仲間との再会。あのとき支えてくれた人が、また笑い合える距離にいる。その事実だけで、生きる景色が明るくなりました。私はフィリピン留学中にベトナム人の留学生と仲良くなりました。

そして、留学が終わった後にベトナムに行くと約束し、それを有言実行したわけです。実際にベトナムに行った際は、その友達たちと会い、一緒に食事をしたり、ベトナムの街をバイクに乗っけて案内してくれました。これは、私にとって忘れられないいい思い出です。

ハロン湾とメコンの風がくれた「未来の感触」

水面に映る光を見ながら、自然に深呼吸ができた。焦りも不安も、その瞬間だけは薄れていく。旅は、未来にもう一度期待していいと思わせてくれました。ハロン湾は、ベトナムが誇る貴重な世界遺産です。ですからここを訪れた時、非常に感動しました。

また、メコン川もカヌーに乗って横断したのですが、こちらもいい経験ができました。雄大な自然を見ていると、日常のつまらないことで悩んでいた自分がバカらしくなり、もっと大きな視点で物事を見られるようになった感じがしています。

留学と旅が与えた生きる力

語学習得以上に大きかったもの

留学は英語を話せるようになるためのものだと思っていました。でも実際は、「人とつながれる自分」を発見する場所でした。私は、せっかく留学したのですから、日本人とばかり話すのではなく、積極的に異国の人間たちと話すようにしました。

その結果、先ほど紹介したベトナム人や、それ以外には、台湾や韓国の方、あるいはサウジアラビア人と仲良くなり、留学中に一緒に観光したり、勉強したりして、切磋琢磨していたのです。これは非常にいい思い出になっています。

回復の根っこは、いつも人との関係にあった

会話、笑い、誤解、遠回り。その全部が生きている証であり、回復のプロセスなんだと知りました。統合失調症の療養は、比較的長期間に渡ります。実際に、私も発症してから留学に行けるまで回復するのに10年以上かかっています。

そのくらいの長い時間をかけないとなかなか回復しませんが、それでも確実に回復はするのです。ですから、もしもあなたが今療養しているのであれば、その日々もいつか終わりが来て、働いたり、遊んだり、あるいは旅行したりできる日々がきっとくると思います。

【まとめ】希望は遠くにあるのではなく、人とのつながりの中にあった

留学も旅も、特別なことではありません。準備不足のまま飛び出して、失敗して、笑って。それでも進んだ一歩が、僕を未来へ連れていってくれました。希望は、選んだ行動の先ではなく、出会った人の中に宿っているんだと思います。

これから私がどういう人生を歩むのかはわかりません。しかし、留学や旅で得た経験をもとに、統合失調症という障害をもっと理解してもらうための社会的な活動は続けていきたいと思っています。そして、いつか偏見のない社会が訪れることが私の今の夢です。

この動画と記事が、誰かの「一歩目」になりますように。

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