こんにちは、ウッチーです。
統合失調症に関する論文で、こんなものがありました。
「退院を望まない長期入院統合失調症患者に対する地域生活の自信獲得に向けたコンコーダンス・スキルを活用した看護面接の効果」
何やら難しい内容ですが、少し気になったので調べてみました。
今回はコンコーダンス・スキルを用いた、統合失調症の治療法にスポットを当て、ウッチーがお話します。
それでは、早速見ていきましょう。
この記事はこんな方にオススメ
- 統合失調症の治療法を探している方
- コンコーダンス・スキルについて調べている方
□そもそも「コンコーダンス・スキル」って何?
みなさんは、コンコーダンス・スキルという単語を知っているでしょうか?
これは、英国生まれの概念のようです。
コンコーダンス・スキルとは、治療者と患者さんが協力して治療を考える方法です。
こうすると、主体的に治療を選択できるようになります。
また、これをもとにした、看護の対話技術を、コンコーダンス・スキルというのです。
つまり、対話技術なんですね。
ですので、知識としてではなく、技術として臨床看護師に浸透させていく必要があるでしょう。
英国では、コンコーダンスを次のように定義しています。
- 患者さんがパートナーとして参加する上で十分な知識をもつ
- 処方の際のコンサルテーションに患者さんがパートナーとして参加する
- 患者さんによる薬の使用を支援する
少し難しいですね。
ですが、患者さんに寄り添った治療方法であるのはわかります。
また、もう少し具体的に見ていくと――。
- 医師と患者さんが診断と治療について、合意に達するまで話し合う
- 医師は、患者さんの話を聞きだし、説明し、納得させ、その結果に適応させる
- 患者さんは、(医師に自分の状況や希望などを)説明し、(選択肢について)考慮し、合意に達した結果に適応する
- 成功した場合の結果・成果とは、話し合いの結果、合意に達することである
- 医療専門職と患者さんがパートナーシップの基盤に立ち、患者さんの持つ病気や治療についての経験や信念を重視し、一緒になって薬に関する意思決定を行う
と、このような形で定義されているのです。
このコンコーダンス・スキルを踏まえて、どのように現場で使われているのか見ていきましょう。
□コンコーダンス・スキルを用いた治療の効果とは?
「退院を望まない長期入院統合失調症患者に対する地域生活の自信獲得に向けたコンコーダンス・スキルを活用した看護面接の効果」
コチラの研究では、精神科病院から退院を望まない、長期の入院患者2名に対してある実験を行いました。
それは、コンコーダンス・スキルを用いると、被験者たちは、地域生活に対する自信を獲得できるのか? という研究になります。
そして実際に、コンコーダンス・スキルを用いて、看護面接をしていくと、確かな効果があったようです。
2人の被験者は、両方とも、地域生活を送るための、コミュニケーション能力が向上したようです。
また、2人とも自信を取り戻し、退院を希望するようになりました。
この実験から、コンコーダンス・スキルを用いると、長期の入院患者であっても、活動の意欲を取り戻し、機能が向上するとわかりました。
つまり、長期で入院したとしても、コンコーダンス・スキルを使えば、その患者さんをサポートできるわけです。
この研究は、統合失調症の治療法について、大きな進歩になったと感じます。
統合失調症が悪化すると、どうしても長期で入院する必要があるでしょう。
そして、長期で入院するほど社会復帰が大変になります。
そんな中、コンコーダンス・スキルの有効性が感じられた、素晴らしい研究だったと感じます。
今回、「CiNii」という、国立情報学研究所が運営する学術論文や図書・雑誌などの学術情報データベースに掲載された論文をもとに記事をまとめました。
□コンコーダンス・スキルは統合失調症の治療に効果あり
今回は、統合失調症の治療で有効とされている「コンコーダンス・スキル」についてまとめました。
統合失調症の研究でも、コンコーダンス・スキルは注目されているようです。
ウッチーはこの記事を書くまで、コンコーダンス・スキルという単語を知りませんでした。
しかし、多くの専門家が有効性を示しており、日本の医療現場でも少しずつ浸透しているようです。
長期で入院しており、社会復帰が遠のいている患者さんには、希望になる話ではないでしょうか?
英国発症であるため、まだまだ、日本の医療現場に浸透していないコンコーダンス・スキルですが、今後はこのスキルを持った治療者が増えるといいですね。
この記事が、統合失調症の治療を進めている方の参考になれば幸いです。


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