【コラム】気になる問題! 健常者に抗精神病薬を投与するとどうなるの?

統合失調症のコラム

こんにちは、ウッチーです。

「健常者の人が、抗精神病薬を服薬するとどうなるのか知りたい」

と、こんな疑問を覚える方も多いようです。

結論からお話しすると――。

「健常者に抗精神病薬を投与すると陰性症状のような症状が出る」

と、言われています。

また、健常者に抗精神病薬を投与するという研究論文もあるのです。

そこで今回は――。

「健常者の抗精神病薬を投与するとどうなるのか?」

これをテーマにして、ウッチーが語っていきます。

この記事が、健常者に抗精神病薬を投与するとどうなるのか、調べている方の参考になれば幸いです。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症の治療で使われる抗精神病薬について調べている方
  • 健常者が抗精神病薬を服薬するとどうなるのか調べている方

□健常者に抗精神病薬を投与するという研究論文があります

「健常者が抗精神病薬を服薬するとどうなるか?」

あらためて考えると、結構気になる問題ではないでしょうか?

そんな中、ふと調べているとこんな研究論文がありました。

それは――。

「健康者におけるプラセボ、ハロペリドール、リスペリドンの単回投与の二重盲検法試験」

という研究論文です。

どうやら、健常者に抗精神病薬を投与するという実験が行われていたようです。

二重盲検法というのは、特に医学の試験・研究で行われます。

実施している薬や治療法などの性質を、医師(観察者)からも患者からも不明にして行う方法のことを指します。

この実験は――。

32人の被験者にハロペリドール、リスペリドン、プラセボを無作為に投与しています。

健常者を対象としたハロペリドール(5 mg)とリスペリドン(2.5 mg)の単回投与の二重盲検プラセボ対照試験です。

プラセボとは、薬と外見上はまったく同じで、中身は澱粉や糖分などで作られている、いわゆる偽薬です。

「薬をのんだ」という安心感を患者さんに与えることで、薬の害作用や薬物依存を回避し「自然治癒力と暗示的効果による経過を見る」という治療意図で使われます。

この実験の結果は――。

「ハロペリドール、リスペリドンを服薬した被験者に、陰性症状のような症状が出た」

としています。

この実験から、次のようなことが推測されるでしょう。

「健常者が抗精神病薬を服薬すると、陰性症状の状態になってしまう」

陰性症状というのは、「無気力」「感情の鈍化」などが生じる、統合失調症の症状の1つです。

ですので、まずありえない話ですが、健常者の方は、抗精神病薬を飲まないでください。

健常者が、抗精神病薬を飲んでもメリットは何もないでしょう。

記事のネタ元になった研究論文はコチラです。

□この研究論文を読んだウッチーの見解

非常に興味深い内容の研究論文でした。

実を言うと、そもそも精神治療薬はすべて脳の正常な働きに干渉するように作られています。

必ずしもプラスの効果がばかリ出るわけではありません。

どうしても、マイナス面の作用も出てしまいます。

また、マイナスの効果については、ほとんど長期に渡る臨床試験をやっていません。

ですので、このような健常者を対象にした試験は、かなり貴重であると言えます。

抗精神病薬は脳内物質であるドーパミンの働きを抑制します。

こうなると、興奮が治まるのです。

ドーパミンが過剰に分泌されると、統合失調症の陽性症状が出やすくなります。

陽性症状とは「幻覚」「妄想」などが生じる症状の1つです。

だからこそ、ドーパミンをブロックして「幻覚」「妄想」を抑えます。

ただ、健常者は、ドーパミンの働きが正常なので、ブロックする必要がありません。

そこで抗精神病薬を使って、ドーパミンをブロックしてしまうと、過剰に興奮が治まります。

いわゆる「過鎮静」という、過剰に鎮静した状態になってしまうのです。

そのため、陰性症状のような症状が出てしまうのでしょう。

ウッチー

ウッチーはそのように考えました。

統合失調症のウッチーでさえ、たまにお薬を飲んでいると、ぼーっとしたり、眠くなったりします。

健常者が抗精神病薬を使えば、余計にぼーっとしてしまうでしょう。

今回、この研究論文を読み、抗精神病薬の効果の高さを感じるのと同時に、少しだけ恐怖を覚えました。

その恐怖とは――、

もしも自分が統合失調症ではなく、誤診だったとしたら。

そう考えると必要のないお薬を飲み続け、活動性が削られているわけです。

ですので、誤診の不安があったり、薬がやたらに多かったりする場合は、医師にその理由を聞いてみましょう。

そして、その理由にハッキリ答えてくれないようであれば、その医師は信用できないかもしれません。

今はセカンドオピニオンなども主流なので、違った角度から別の医師の意見を聞いてみてみると、いいのではないでしょうか。

※セカンドオピニオン:患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること

□健常者が抗精神病薬を服薬してもメリットはない

今回は、統合失調症の研究論文をもとに、記事をまとめました。

「健常者の方が抗精神病薬を服薬するとどうなるか?」

この問題は、結構調べている方も多く、ウッチー自身も謎の1つと考えていました。

そこで、実際に調査してみると、対象となっている研究論文がありましたので、非常に興味深く読めたのです。

実験の結果――。

「健常者が抗精神病薬を服薬すると陰性症状のような症状が出る」

ということがわかっています。

普通の方に、抗精神病薬は処方されませんから、まず問題はないと思いますが、健常者の方は飲まないでくださいね。

抗精神病薬は、統合失調症の治療のためのお薬です。

その点を、しっかり自覚するようにしましょう。

この記事が、健常者の方に抗精神病薬を投与するとどうなるか、調べている方の参考になれば幸いです。

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コメント

  1. […] […]

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