精神科の初診が2ヶ月待ちと言われたら|不安な待機期間の対策と過ごし方【当事者が解説】

家族に知ってもらいたいこと

はじめに

幻聴や被害感、現実が歪むような感覚に悩み、勇気を出して精神科を探したのに「初診は2ヶ月以上先になります」と告げられた。この瞬間、強い不安や孤独に包まれる方は少なくありません。症状は続いているのに、専門家にはまだ会えない。誰にも理解されないまま、時間だけが過ぎていく感覚。

しかし、精神科初診までの待機期間はただ耐えるだけの空白の時間ではありません。過ごし方次第で、回復への流れを整える準備期間にすることができます。この記事では、当事者の視点から「初診を待つ間にできる現実的な対策」と「逆に避けたほうがいい行動」について整理します。

なぜ精神科の初診はここまで待たされるのか

精神科医不足と初診のハードル

精神科は慢性的な医師不足に加え、初診に時間をかける必要があります。症状の聞き取りや安全確認が必要なため、予約枠が限られやすいのが現実です。特に、初診は30〜60分くらいかけて行うため、1日に診られる人数が限られているという現実があります。

それに加えて、日本は医師不足が叫ばれ、中でも精神科医は非常に不足しているため、初診まで2ヶ月以上かかってしまうという事態になるのです。私は、これが日本の精神医療の大きな問題であると思っています。

「あなたが後回しにされた」わけではない

待たされると「自分は軽く見られているのでは」と感じがちですが、制度上の問題であることがほとんどです。まずは自分を責めないことが大切です。私の経験上、どんなに早くても1ヶ月は待つというのが普通だったと感じています。

ですから、あなただけが特別待たされているわけではないのです。2ヶ月以上初診まで待つ人たちはたくさんいます。それを覚えておくようにしましょう。また、どうしても待てないという時は、緊急の精神科の外来などを利用すると良いと思います。

初診までの待機期間に起こりやすい心の状態

情報過多が不安を増幅させる

ネット検索を重ねるほど、最悪のケースばかり目に入り、不安や恐怖が膨らみやすくなります。私の場合、最初はよくネット検索を利用していました。今から15年近く前の話なので、その時はChatGPTなどはなく、Googleで検索するのが主流でした。

ネット検索は非常に便利な反面、信ぴょう性も乏しいものが多かったりするので、必ずしもネットで書かれた情報が正しいとは言えない感じがします。また、不安を煽るものも多いので、良い面と悪い面の両方があると思います。

孤立感と「誰にも言えない苦しさ」

症状をうまく言葉にできず、周囲に相談できないまま、一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。統合失調症の治療は、患者さんだけが行うのではなく、家族や友人といった関係者も一緒になって行うと効果が上がると言われています。

ただ、場合によっては家族には頼れないという人もいるでしょう。そのような時は、精神保健福祉センターや心の相談ダイヤルといった相談窓口を利用すると良いかもしれません。このような場所は、あなたに適切なアドバイスをしてくれると思います。

初診までにできる現実的な対策

記録をつけて「今の状態」を可視化する

いざ初診を迎えた時、記録を付けておかないと記憶が曖昧になりやすいです。なぜなら、人間はどんどん昔のことを忘れてしまう生き物だからです。だからこそ、初診までの間に起きた出来事を記録しておくと良いでしょう。具体的には、下記のような形です。

・眠れているか
・幻聴・被害感の頻度
・生活リズム

これらを簡単にメモしておくと、初診時に状況を伝えやすくなります。特に診察の際、医師はあなたの言葉を頼りにして診断を下すので、その診断するための材料はたくさん合った方がいいわけです。記録は断片的でも良いので、スマホなどのメモアプリを利用すると良いかもしれません。

相談先を一つ確保しておく

恐らく、最も身近な相談先は家族であると思います。しかし、繰り返しになるので、人によっては家族に相談できないケースもあるでしょう。そのような時のために、日本には相談できる場所がたくさん設けられています。具体的には、精神科以外にも、

・地域の相談支援窓口
・精神保健福祉センター
・信頼できる友人

などの場所があります。これらを利用すると、「一人ではない」状態を作り出せると思います。そして、それが不安軽減につながるのです。一人で抱え込むのではなく、第三者に相談する姿勢は大切だと思います。

待機期間に避けたほうがいい行動

自己判断で病名を決めつけること

症状がつらいほど、断定的な情報に引き寄せられます。しかし、診断は専門家に委ねるほうが安全です。そもそも、統合失調症と診断するのはそんなに簡単ではありません。特に前兆期の段階で診断されるのはほとんどないと思うので、医師でも難しいのです。

医師でも難しいのに、なんの知識もない人間が病名を決めるのはできないと思います。また、ネット上には自分の病状から病名を導き出すサービスなどもありますが、これらは完全に当たっているわけではないので、自己判断で病名を決めつけるのは危険だと思います。

不安を一気に解消しようとすること

「今すぐ楽になりたい」と思うのは自然ですが、急激な行動や極端な思考は、かえって症状を強めることがあります。特に、統合失調症の患者さんは「白か黒」という両極端に判断しやすくなります。

不安が強い気持ちはわかります。しかし、不安が強いからといって極端な行動や思考を取るのはよくありません。そして、どうしても辛い時は、相談窓口を利用したり、緊急外来を受診するなどして、不安を鎮めるようにしましょう。

【まとめ】待機期間は「回復への準備時間」

何もできない時間ではない

初診までの期間は、「自分の状態を知り」「支えを整理する」ための大切な時間です。特に、この待機時間に何が起きたのかを記録しておくのは、非常に良い準備であると思います。待つのは辛いですが、その時間を有効に使うことはできるのです。

また、繰り返しになるのですが、一番ベストはすぐに診てもらうことです。ですから、自分や他人を傷つけてしまう恐れがある時は、すでに赤信号です。緊急外来などを利用して、医師の指示を仰ぐようにしてください。

一人で耐えなくていい

不安を感じるのは、あなたが弱いからではありません。必要なのは、正しい情報と、つながりです。統合失調症の患者さんは、何事も一人で抱え込み、あまり他社に相談しない人が多いような気がします。実際に、私がそうでした。

ですが、それは間違っていると思います。人を頼るのは弱さではなく、むしろ強さなのです。もしも、あなたが今苦しい中にいるのだとしたら、自分以外の誰かに相談する勇気を持ってください。きっと今よりは心が軽くなるはずです。

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本記事は体験談と情報整理を目的としたものです。治療や服薬に関する判断は、必ず医師や専門機関にご相談ください。

初診まで待たされる理由について解説した記事はこちらです⬇️

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