こんにちは、ウッチーです。
みなさんは「ロールシャッハ・テスト」という心理テストを知っているでしょうか?
不思議な絵を見せられて、何に見えるのか答えるテストです。
そんな中、統合失調症に関する情報を調べていたら、こんな論文がありました。
それは――。
「統合失調症の陰性症状とロールシャッハ・テストの特徴との検討」
という論文です。
結構難しい内容だったのですが、気になったので調べてみました。
それでは、早速見ていきましょう。
この記事はこんな人にオススメ
- ロールシャッハ・テストについて調べている方
- 統合失調症になり色んな情報が知りたい方
□一体何?「ロールシャッハ・テスト」とは?
ロールシャッハ・テストとは、深層心理を探ることができるパーソナリティ検査です。
小説や映画などでも、このテストは出てくるので、知っている人も多いでしょう。
簡単に言うと――。
「図形を見て、何に見えるか回答する」
たったこれだけの簡単なテストです。
詳しくは次の写真をご覧ください。

このような絵を見て、何に見えるのか答えるのです。
実を言うと、このテストは結構歴史が深くなっています。
スイスの精神医学者である「ヘルマン・ロールシャッハ」により創始されたのです。
90年以上の歴史があり、日本には1930年代に入って紹介されました。
それ以降、臨床心理の現場で使われるようになり、さらに研究されているのです。
ちなみに、ロールシャッハ・テストは、病気や障害の有無を調べるものではありません。
つまり、この写真を見て、蝶々見えたからよくて、蛾に見えたらダメというわけではないのです。
ロールシャッハ・テストは、病気を調べるのではなく、受検者の「心」「性格」などの、内面的な世界を理解するために用いられます。
□「ロールシャッハ・テスト」の診断方法とは?
ロールシャッハ・テストは、専門の精神科医や臨床心理士が判定します。
日本のロールシャッハ・テストは「包括システム」によって判定されるのが一般的です。
包括システムとは、精神科の臨床の現場で蓄積された統計データをもとに、受検者の人格の傾向を、体系的に使って解釈する方法になります。
そんな中、統合失調症の患者さんに、ロールシャッハ・テストをさせて、どのような反応があるか? という実験があるのです。
それが――。
「統合失調症の陰性症状とロールシャッハ・テストの特徴との検討」
という論文です。
コチラについて、簡単にまとめましたので見ていきましょう。
□統合失調症の患者さんとロールシャッハ・テスト
くり返しになりますが、ロールシャッハ・テストは病気を診断するものではありません。
ですから、「このテスト受けたから、統合失調症と診断されるわけではない」のです。
ただ、統合失調症の患者さんにこのテストをさせるとある共通点があると、論文は発表しています。
その共通点とは――。
「絵を見た時、能動性を欠いており、意味づけや関係づけを統合していない」
という点です。
この実験は、主に陰性症状に苦しむ患者さんを被験者にして実施されています。
その結果、能動性を欠いた回答が多かったと解説しているのです。
また、反応が乏しかったとも説明しています。
陰性状態になると、どうしても意欲が低下してしまい、写真を見て、何に見えるのか判断するのが難しくなるようです。
統合失調症は、行き過ぎた言語表現が特徴です。
ただ、この実験によると、陰性症状が前景に表出している統合失調症の場合には、逸脱した言語表現の出現は低いと考えられるとしています。
つまり、陰性症状が出ている統合失調症の患者さんにこのテストをすると、反応が乏しく、写真を見て、何に見えるのか判断するのが、難しくなるようです。
このことから、ロールシャッハ・テストをして、統合失調症と診断できませんが、ある程度、回答から病気の予測をするのはできそうですね。
□統合失調症とロールシャッハ・テストは関係が深い
ロールシャッハ・テストをして、変な答えをしたから「統合失調症になる」というわけではありません。
ロールシャッハ・テストは、あくまでも受検者の深層心理を探る、心理テストの1つです。
ですから、この点は安心してください。
ただ、統合失調症の患者さんにロールシャッハ・テストをすると共通する傾向があるようです。
よって、患者さんの深層心理を探るのも有効な方法なのかもしれません。
余談ですが、この記事を読んで、「ロールシャッハ・テスト」をしてみたいと思う方も多いでしょう。
ロールシャッハ・テストは――。
精神科や心療内科で併設されているカウンセリングルームなどで実施しています。
また、それ以外には――。
- 発達障害者支援センター
- 障害者就業・生活支援センター
- 相談支援事業所
などで受けられるようになっています。
あわせて参考にしてみてください。
テストだけを受けたい場合は、保険が効かないケースが多いので、数千円~数万円の費用がかかっていきます。

ですので、事前に問い合わせて確認するようにしてくださいね。
今回は、論文をもとにロールシャッハ・テストについてお話しました。
この記事が、ロールシャッハ・テストについて調べている方の参考になれば幸いです。


コメント
[…] […]