徹底解説! アスペルガー症候群と統合失調症の関係をまとめました

病気について

こんにちは、ウッチーです。

「アスペルガー症候群と統合失調症はどこか関係があるの?」

と、こんな疑問を抱く方も多いようです。

結論からお話しすると――。

「統合失調症とアスペルガー症候群は似ている面もありますが、厳密には違う精神疾患になります」

同じ、精神疾患になりますが、どのような関係があるのでしょうか?

今回は、ある研究論文をもとに、統合失調症と、アスペルガー症候群の関係性をまとめていきます。

この記事が、統合失調症とアスペルガー症候群の関係を調べている方の参考になれば幸いです。

本記事はこんな方にオススメ

  • 統合失調症とアスペルガー症候群の関係を調べている方 
  • アスペルガー症候群について調べている方

□そもそもアスペルガー症候群とは?

みなさんは「アスペルガー症候群」という精神疾患を知っているでしょうか?

まずは、アスペルガー症候群について見ていきましょう。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群は、自閉症に含まれるタイプの1つです。

ただ、言語障害などがなく、幼児期に発症してもわかりにくいケースがあります。

成長と共に、対人関係の不器用さがハッキリとしてくるのです。

これまでは、学童期ではなく、成人になってから診断を受けることが少なくありませんでした。

しかし、現在は精神医療も発達し、幼児期に診断を受けるケースも増えてきたのです。

早い段階から、子どもの特徴を理解できるので、適切な治療ができるようになります。

早期に治療が開始できるので、子どもの発達には望ましいと言えるでしょう。

アスペルガー症候群の名前の由来

アスペルガー症候群は広い意味で自閉症に含まれる症状です。

では、なぜ、アスペルガー症候群と呼ばれているのでしょうか?

この答えは簡単です。

最初に症例を報告したのが、オーストリアの小児科医

「ハンス・アスペルガー」

だったので、このよう名前が付けられました。

アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群には、主に2つの特徴があります。

それは――。

  • 「対人関係の障害」
  • 「パターン化した興味や活動」

この2つです。

コミュニケーションの目立った障害はありません。

また、言葉の発達にも遅れがないので、その点は自閉症とは違います。

知的発達に遅れのある人はほとんどいないのです。

もう少し詳しく特徴を見ていきましょう。

アスペルガー症候群の人たちは――。

  • 「表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特」
  • 「親しい友人関係を築けない」
  • 「慣習的な暗黙のルールが分からない」
  • 「会話で、冗談や比喩・皮肉が分からない」
  • 「興味の対象が独特で変わっている(特殊な物の収集癖があるなど)」

などの特徴があります。

これ以外には、カラダの使い方が独特という場合もあるのです。

カラダの使い方が独特で、不器用な面を持ちます。

□統合失調症とアスペルガー症候群は似ている?

統合失調症とアスペルガー症候群は似ている面もあります。

例えば――。

  1. 「人間関係を築くのが苦手」
  2. 「妙なこだわりがある」

などの点が似ていると感じます。

詳しく見ていきましょう。

似ている面① 人間関係が苦手

統合失調症とアスペルガー症候群の患者さんは、基本的に人間関係を築くのが苦手です。

ですから、物静かで孤独であるケースが多くなっています。

もちろん、これがすべてではないですが、どちらも人間関係を築くのには困っているようです。

似ている面② 妙なこだわり

統合失調症とアスペルガー症候群の患者さんは、こだわりが強い傾向があります。

例えば――。

  • 冬場でも半袖を着るのにこだわる
  • 何時にコレコレをしないと気が済まない

などです。

自分の中のルーティーンを崩されるのが苦手になっています。

こだわりが強いというもの、両者の似ている面と言えるでしょう。

統合失調症のこだわりについては、コチラの記事でも詳しく解説しています↓

□統合失調症とアスペルガー症候群の関係をまとめた論文があります

統合失調症とアスペルガー症候群の関係をまとめた論文があります。

それは――。

「統合失調症様症状を呈したアスペルガー症候群の1例」

という論文です。

これは、幼少期から対人関係が苦手なAさんという方を被験者にして、まとめてあります。

Aさんは、友達と交流できずに、集団の中で孤立していました。

また、アスペルガー症候群の特殊な特徴があったため、イジメの標的になってしまうのです。

そんな中、Aさんは青年期に入り、過去のイジメられた体験がフラッシュバックするようになりました。

そこから、幻聴、被害妄想などが現れて、精神状態が悪化していきます。

その結果、Aさんは入院してしまうのです。

通常、統合失調症の妄想というと、体系化されて悪化していくのですが、Aさんにはそれがありませんでした。

つまり、統合失調症と似ているのですが、発達障害の延長として、幻覚や妄想が出るのではないかと考えられたのです。

この結果、統合失調症とアスペルガー症候群は似ていますが、その症状は少し違っており、厳密には違う精神疾患であるとわかりました。

目立った精神症状のみに注目するのではなく、アスペルガー症候群の特徴を理解し、対人関係のあり方を細かく分析していく必要があるのです。

記事の元ネタとなった研究論文はコチラです

□統合失調症とアスペルガー症候群は似ているが違う精神疾患

今回は統合失調症とアスペルガー症候群の関係についてまとめました。

この二つの症状は、似ている面もありますが、厳密には違います。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. アスペルガー症候群とは? 
  2. 統合失調症とアスペルガー症候群は似ている? 
  3. 統合失調症とアスペルガー症候群の関係をまとめた論文があります

以上3つの内容でお届けしました。

どちらの精神疾患も当事者は苦しみます。

その苦しみを理解していき、適切な治療をしていきましょう。

この記事が、統合失調症とアスペルガー症候群の関係を調べている方の参考になれば幸いです。

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コメント

  1. […] […]

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