こんにちは、ウッチーです。
今回は、少し変わった記事をお届けします。
それは――。
「囲碁療法について」
です。
みなさんは、囲碁療法という治療法を知っているでしょうか?
実をいうと、囲碁は色んな病気の治療に効果があると言われているのです。
そんな中、統合失調症の治療にも有効なのではないかと考えられ、囲碁を取り入れるクリニックなども登場しています。
この記事では、注目されている「囲碁療法」に関する情報をお届けします。
囲碁というゲームを通じて、統合失調症を治療していきましょう。
本記事はこんな人にオススメ
- 統合失調症のリハビリで楽しいものを探している方
- 囲碁療法という治療法を調べている方
□まずは知ろう!「囲碁」ってどんなゲームなの?
囲碁とは、どんなゲームなのか知っているでしょうか?
少し前の話ですが、囲碁棋士の井山裕太さんが、タイトルの7冠を独占して話題になりました。
そこで、まずは、囲碁がどんなゲームなのか見ていきましょう。
囲碁とは?
囲碁とは、黒と白の碁石と碁盤を使って遊ぶゲームです。
陣取りゲームとも呼ばれています。
囲碁は歴史がかなり古いです。
実をいうと、2500年以上も前に生まれました。
発祥は中国で、人類の歴史の中でも、もっとも古いと呼ばれるゲームなのです。
囲碁は2人で行います。
これは、多くの方が知っているでしょう。
片方が白い碁石を、もう片方が黒い碁石を使います。
白と黒がお互いに陣地を広げていき「囲った陣地の大きい方が勝ち」という、とてもシンプルなゲームです。
しかし、シンプル故に奥が深いゲームといえるでしょう。
囲碁には、陣地を広げるだけでなく、「相手の石を囲って取る」という独自のルールがあります。
このルールがあるおかげで、囲碁はより複雑になり、奥行きのあるゲームになっているのです。
囲碁は日本以外でも楽しまれています。
例えば――。
- 中国
- 韓国
- 台湾
- ヨーロッパ
- アメリカ
など世界各国で楽しまれているのです。
世界80か国で行われ、5000万人以上が楽しんでいます。
囲碁は、とてもシンプルなゲームですが、とても奥の深いゲームです。
その奥深さは無限大とも言われています。
無限の可能性を秘めているので、盤上の世界はしばしば宇宙に例えられるのです。
また、囲碁は年齢や性別、国籍、人種などに関わらず楽しめます。
誰でも遊べるところにも魅力があるのです。
チェスの世界チャンピオンは、こんな風にいっています。
「宇宙人が地球人と同じゲームをしているとするなら、それは囲碁」
というコメントもあるくらい、囲碁は奥が深いのです。
□統合失調症の治療にも「囲碁療法」とは?
実をいうと、統合失調症の治療にも囲碁が使われるケースがあります。
囲碁を使った療法を――。
「囲碁療法」と呼んでいます。
これは、囲碁を通じて、統合失調症をはじめとする、障害を治療していく方法です。
実をいうと、健康増進のために、囲碁を取り入れるクリニックが増えてきています。
もちろん、このようなクリニックはまだまだ少数なのですが、囲碁が持つ魅力を色んな人に伝えたいと考える医療者も多いようです。

ウッチーが療養中にすごしたデイケアでも、ホールに碁盤と碁石があり、囲碁が楽しめるようになっていました。
コミュニケーションにもつながりますし、どんな人でもルールを覚えれば楽しめるので、治療に有効であると言えるでしょう。
□どんな効果が?「囲碁療法」の3つのメリットとは?
囲碁療法にはどんなメリットがあるのでしょうか?

ウッチーは基本的に囲碁療法には、3つのメリットがあると考えます。
それは――。
- 幅広い視野がみにつく
- 集中力のトレーニングになる
- コミュニケーション能力の向上
この3つです。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
囲碁療法のメリット① 幅広い視野がみにつく
囲碁は単純に見えて複雑なゲームです。
ですから、奥が深くて楽しめます。
そして、囲碁を通して、幅広い視野が身につくでしょう。
実をいうと、囲碁を覚えると、実生活や仕事でも視野が広くなったと感じる方が多いようです。
統合失調症になると、視野が狭くなりがちになります。
そんな時に、囲碁を行うと、視野が広くなり、治療にも前向きになれるでしょう。
囲碁療法のメリット② 集中力のトレーニングになる
囲碁は、とても集中するゲームです。
頭をよく使うゲームといえるでしょう。
人間の脳は、左脳で計算や暗記、右脳で空間認識を行っています。
囲碁をすると、この左脳、右脳をバランスよく使えるようになるのです。
また、集中力も高まっていきます。
最初は集中するのが難しいかもしれませんが、やり続けていくと効果が出てきます。
熱中しながら、集中する力を高められるので、衰えた集中力を鍛えるのには有効です。
囲碁療法のメリット③ コミュニケーション能力の向上
統合失調症になると、コミュニケーション能力が低下します。
これは認知機能が低下するために起こるのです。
そんな時は、囲碁を通して、ゲームをするといいでしょう。
囲碁は2人でします。
ですから、必然的に相手の方としゃべるようになるのです。
たくさんの人間に会うわけではなく1対1のコミュニケーションなので、ハードルも低いでしょう。
最初は小規模のコミュニケーションに慣れていけば、後に大きくなっても対応できるようになります。
□気になる問題!「囲碁療法」のデメリット
囲碁療法は、確かな効果のある治療法です。
楽しくできる治療法なので、どんな方にも対応するようになっています。
ただ、少なからず注意点もあります。
それは――。
「ルールを覚えるのが少し大変」
というのがネックといえるかもしれません。
囲碁はシンプルに碁石を置いて陣地を広げていきます。
ただ、シンプルゆえに、色々な戦術などが存在するのです。
それらをすべて覚えようとすると、時間がかかりすぎてしまいます。
囲碁療法は、勝ち負けにこだわるというよりも、楽しく治療することがメインです。
もちろん、勝った方が嬉しいのはわかります。
しかし、最初は楽しく囲碁を打っていくと治療効果も上がるでしょう。
最低限のルールを覚るまでは少し大変かもしれませんが、何事も経験です。
積極的に囲碁を打っていくと、治療も進みますし、技術も上がっていくでしょう。
□「囲碁療法」を通じて統合失調症と闘おう
今回は、少し変わった囲碁療法という治療法をご紹介しました。
多くのメリットがあるので、試しに受けてみると、治療効果が上がるかもしれません。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「囲碁」ってどんなゲームなの?
- 「囲碁療法」とは?
- 「囲碁療法」の3つのメリットとは?
- 「囲碁療法」のデメリット
以上4つの内容でお届けしました。
囲碁療法は、集中力も向上しますし、相手とコミュニケーションが取れます。
楽しみながら治療ができるので、リハビリに取り入れてもいいかもしれませんね。
この記事が、囲碁療法について調べている方の参考になれば幸いです。
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