今後の研究に注目!「グルタミン酸仮説」について知れば統合失調症の発症のメカニズムがわかるかもしれません

統合失調症のコラム

こんにちは、ウッチーです。

今回は、グルタミン酸仮説という考え方をまとめていきます。

なかなか難しい仮設ですが、統合失調症の発症のメカニズムを解明するのに、重要な面を持っているようです。

この記事では、グルタミン仮説についてわかりやすくまとめていきます。

ためになると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

それでは早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症の発症のメカニズムを調べている方 
  • グルタミン酸仮説について調べている方

□まずは確認!「グルタミン酸仮説」って何?

みなさんはグルタミン酸仮説を知っているでしょうか?

以前、ドーパミン仮説に関する記事を書きましたが、それと同じで、統合失調症の病理のメカニズムを解明するための理論です。

ドーパミン仮説というのは、ドーパミンが統合失調症の発症に関係しているのではないか? と考えられた仮説です。

古くから考えられた仮説ですが、問題も多くなっています。

そんな中、このドーパミン仮説に対抗するように現れたのが、グルタミン酸仮説です。

それでは、グルタミン酸仮説についてみていきましょう。

グルタミン酸仮説とは?

グルタミン酸というのは、興奮性の神経伝達物質です。

大脳皮質を構成する錐体細胞と関係しています。

錐体細胞というのは、ピラミッド型の細胞のことです。

そして、この細胞には、グルタミン酸の受容体が多く分布しています。

同時に、錐体細胞同士の信号伝達は、グルタミン酸を介して行われるようです。

つまり、グルタミン酸というのは、精神活動の幅広い領域に関わっていると言えます。

グルタミン酸が過剰に分泌されると、統合失調症を発症させるのではないか? というのが、グルタミン酸仮説なのです。

□「グルタミン酸仮説」が生まれた背景

グルタミン酸仮説というのは、1970年代に生まれた仮説です。

したがって、50年ほどの歴史があります。

グルタミン酸仮説が生まれた背景とは、どんなものでしょうか?

ある麻薬中毒の患者が関係しています。

フェンシクリジン(PCP)という合成麻薬の中毒患者が、統合失調症と似た症状を発症するために、研究が進められたのです。

また、1970年代の初めに、アメリカのワシントン周辺で、統合失調症の患者さんが3倍近くになったことがあります。

この事態を調査すると、増加分はPCPを乱用した患者さんが含まれていたのです。

つまり、PCPを乱用すると、精神科医にも見分けがつかないほど、統合失調症とよく似た症状が出てしまうのです。

PCPという合成麻薬は、グルタミン系の伝達を妨げてしまうのです。

その結果、脳が何とか伝達させようと、グルタミン酸を過剰に分泌させていきます。

こうなると、グルタミン酸が過剰に分泌されて、結果的に統合失調症の症状が出てしまうというわけです。

実際にPCPを投与した実験では、グルタミン酸が過剰に分泌されて、興奮を引き起こす原因になっているとわかりました。

そして、このような症状が出た時は、グルタミン酸の分泌を抑えるお薬を飲むと、症状がよくなるのです。

また、精神症状や認知機能障害が強いケースほど、グルタミン酸の放出が増加していることがわかりました。

このようなグルタミン酸が過剰活動は、統合失調症を発症した人はもちろんですが、まだ発症していないが、発症のリスクがあるという方にも認められたのです。

これらの研究から、グルタミン酸の過剰活動が、統合失調症の発症に関係しているのではないか? と言われるようになりました。

□グルタミン酸とドーパミンの関係

グルタミン酸とドーパミンは同じ神経伝達物質ですが、どのような関係性があるのでしょうか?

ドーパミンは、気持ちを緊張させたり、興奮させたりする神経伝達物質です。

また、ドーパミンは神経細胞内のカルシウム濃度を高める作用があります。

こうなると、NMDA受容体というものが活性化され、記憶や学習などの認知機能ができるようになります。

ただ、このNMDA受容体をブロックしてしまうと、逆にグルタミン酸が過剰に分泌されるようになるのです。

こうなると、幻覚や妄想といった症状が出るのではないかと言われています。

つまり、何らかの理由でNMDA受容体がブロックされ、グルタミン酸が過剰に分泌されると、統合失調症の症状が出てしまうのであれば、これを抑えれば、有効な治療法になるでしょう。

ですから、ドーパミンもグルタミン酸も統合失調症の発症の鍵を握る、重要な神経伝達物質であると言えるでしょう。

□グルタミン酸仮説についてわかりやすくまとめました。

今回は、グルタミン酸仮説をご紹介しました、

統合失調症の発症のメカニズムは、まだまだ分かっていないことが多いです。

そんな中、研究が進められているグルタミン酸仮説は、注目の仮設であると言えるでしょう。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 「グルタミン酸仮説」って何? 
  2. 「グルタミン酸仮説」が生まれた背景 
  3. グルタミン酸とドーパミンの関係

以上3つの内容でお届けしました。

今後もこのような仮説の研究が進めば、統合失調症の病理の解明に役に立つのではないでしょうか?

グルタミン酸仮説はなかなか難しい言葉ですが、なるべくわかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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