こんにちは、ウッチーです。
みなさんはこんな経験がありませんか?
「症状がひどかった時の記憶があまりない」

実は、ウッチーもそうなのです。
あまり詳しく語られることがないのですが、ウッチーは統合失調症になると、一時的な健忘状態になるケースがあると考えています。
ただ、この症状は問題ない場合が多いので、心配する必要はないでしょう。
この記事では、統合失調症と「健忘」の関係をまとめていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
本記事はこんな人にオススメ
- 統合失調症の症状がひどかった時の記憶があいまいな方
- 統合失調症と健忘の関係を調べている方
□統合失調症と健忘の関係
統合失調症になると、一時期的に健忘状態になるケースがあります。
健忘というのは、数秒前、数日前、またはさらに前の体験や出来事を思い出す能力が部分的または完全に失われる障害です。

ウッチー自身、症状がひどかった時の記憶があいまいであり、細かい部分まであまり覚えていません。
ただ、日記やイラストを描いていたので、その時の様子を記録していました。
ですから――。
「断片的にこんなこともあったっけかなぁ?」
と、かろうじて思い出せるのです。
統合失調症の患者さんのすべてが健忘状態になるわけではありません。
むしろ、症状がひどかった時の記憶を克明に覚えている人もいるので、当てはまらないケースも多いでしょう。
ただ、中には健忘状態になる方もいらっしゃるようなのです。
それでも、そんなに心配するような症状ではありません。
統合失調症の患者さんの健忘は認知症などの健忘とは違い、一時的です。
よって、ずっと健忘状態が続くわけではないので安心してください。
□統合失調症の健忘の種類
統合失調症の患者さんが健忘状態になるのは、いくつかの種類があるようです。
それは――。
- 激しく消耗するために記憶を失ってしまう
- 薬の副作用で記憶を失ってしまう
などが考えられそうです。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
統合失調症の健忘の種類① 激しく消耗するため記憶を失ってしまう
統合失調症は、陽性症状という時期があります。
これは、「幻覚」「妄想」などが生じる、統合失調症の一番苦しい時期です。
この時期はとにかく体力や精神力を疲弊させてしまいます。
つまり、疲れ切ってしまうのです。
したがって、この時期の記憶があいまいになるのは仕方がないのかもしれません。

既に紹介していますが、ウッチーも症状がひどかった時の記憶があまりありません。
ただ漠然と、怯えていたという記憶があるくらいです。
それでも、ウッチーは日記や絵を描いていたので、当時の内容を振り返ると、支離滅裂なことを言っていたと確認できます。
このように、陽性症状がひどかった時の記憶があいまいという方は、少なからずいらっしゃいます。
同時に、このような症状が出ても、特に生活には問題にはならないので安心しましょう。
統合失調症の健忘の種類② 薬の副作用で記憶を失ってしまう
統合失調症の治療は薬物療法が一般的です。
基本的には、抗精神病薬という治療薬を使います。
そして、これにプラスして、人によっては抗不安薬などが処方されるケースがあるのです。
抗不安薬は、ベンゾジアゼピン系というお薬が使われます。
これは、脳内で神経の抑制作用を有するGABAという神経伝達物質の受容体の一部に結合し、その働きを強めることにより効果を発揮すると考えられています。
同時に、その作用により、不安、緊張、パニック発作、不眠、等の症状を改善します。
ただ、このベンゾジアゼピン系のお薬には健忘という副作用が出るケースがあります。
これもそこまで多い副作用ではないようですが、あまりにひどいようであれば、医師に相談して減薬したり、変薬したりする必要があるでしょう。
いずれにしても、そこまで頻出する副作用ではないので、あまり過度に心配する必要がありません。
また、電気けいれん療法などを実施すると、治療の前後の記憶が失われる場合があるようです。
これは一時的な記憶障害であり、ずっと続くわけではありません。
電気けいれん療法をする際は、頭に入れておくと、いざという時に慌てずに済むでしょう。
電気けいれん療法についてはコチラの記事で詳しく解説しています。
このようにお薬や治療法の関係で健忘が出る場合があります。
こんな時は、医師に相談するようにして、対処するといいでしょう。
□統合失調症の健忘は基本的に問題ありません
ここまで述べてきたとおり、統合失調症で多い健忘は一時的なものが多いです。
認知症などの場合、日常生活に支障が出るくらい症状が悪化するのですが、統合失調症ではそうはなりません。

ウッチーも一時的に健忘状態になりましたが、全く問題はありませんでした。
したがって、不安になる必要はないと感じます。
ただ、どうしても気になるという場合は、医師に相談して、一緒に対策を考えるといいでしょう。
個人的には、症状が強かった時の記憶が薄らいでいても、日常生活を送るのには、全く問題がないので、放っておいても大丈夫だと感じます。
お薬の影響で健忘が出る場合は、薬を減薬したり、変薬したりすれば、大丈夫になる場合が多いです。
それでも、薬が原因の場合は、勝手に自己判断で薬を減らしたり、止めたりしなければ、大丈夫でしょう。
この場合は医師に相談して、治療方針を検討するようにしてくださいね。
□統合失調症の健忘はそれほど怖くないので安心しよう
今回は、統合失調症と健忘の関係をまとめました。
統合失調症になると、一時的に健忘状態になることがありますが、それはずっと続くわけではありません。
ですから、あまり不安になる必要はないでしょう。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 統合失調症と健忘の関係
- 統合失調症の健忘の種類
- 統合失調症の健忘は基本的に問題ありません
以上3つの内容でお届けしました。
健忘が出た場合は、医師に相談しながら、治療を進めていきましょう。
この記事が、統合失調症と健忘の関係について調べている方の、参考になれば幸いです。
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