統合失調症になると記憶力は低下したりするの? 当事者目線で答えます

病気について

こんにちは、ウッチーです。

「統合失調症になり、記憶力が落ちたような気がする……」

と、こんな悩みを持つ当事者も多いようです。

これは本当なのでしょうか?

結論からお話しすると、

「統合失調症になると記憶力が低下しやすい」

ということが言えるようです。

事実、この記事を書いているウッチーも、病気になってから記憶力が落ちたと感じています。

今回は、統合失調症と記憶力というテーマで、ウッチーが語っていきます。

それでは、早速見ていきましょう!

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症と記憶力で調べている方
  • 統合失調症になり記憶力が低下したと感じる方

□統合失調症になると記憶力は低下するの?

冒頭でも簡単にご説明しましたが、統合失調症になると、記憶力が低下するようです。

これは、ウッチーも感じています。

統合失調症の患者さんは、発症前に比べると、知能テストの成績が下がるというデータがあるのです。

ですから、ある程度記憶力が低下してしまうのは、仕方がないかもしれません。

但し、漢字の読みなど、昔からある知識に関しては、成績が下がりにくいというデータがあります。

昔覚えたことなどは、病気になっても忘れにくいようですね。

それでも、新しく何かを覚えなければならない時は、記憶力が低下しているため、苦労してしまいます。

言葉を記憶したり、目で見たものを記憶する能力は落ちてしまうようですね。

また、記憶したことを保持し、再度思い出す力も低下するというデータがあります。

□病気になり記憶力が低下するとどうなってしまうの?

統合失調症になると、ある程度記憶力が低下してしまいます。

そうなると、どんな弊害があるでしょうか?

基本的に、社会活動を送るために、大きな影響を与えると言われています。

「病気になっても働きたい」

と、このように考える方は多いでしょう。

ただ、統合失調症になると、なかなか普通に働くのが難しくなります。

この理由として、記憶力の低下が挙げられるでしょう。

何か仕事を始める時、新しく覚えることがとてもたくさんあります。

そして、病気になる前は、難なく覚えていたことも、病気になると、覚えにくくなり、仕事をスムーズにするのが難しくなるのです

また、勉強にも支障をきたしてしまうでしょう。

課題をやり遂げたりする力が落ちてしまうので、勉強するのも難しくなります。

つまり、社会活動全体に大きな影響を与えてしまうのです。

□統合失調症になると「ワーキングメモリー」が低下する?

皆さんは、「ワーキングメモリー」という言葉を知っているでしょうか?

これは、情報を脳に短期的に保管し、必要に応じて利用する能力です。

例えば、あなたが本を読んでいるとしましょう。

普通は、読書していると、読んでいる内容を覚えています。

ただ、ワーキングメモリーが低下すると、読んだ内容を、次々に忘れてしまい、結果的に、読書しても、頭に内容が残らないということになってしまうわけです。

一冊の本の内容を理解するためには、このワーキングメモリーを活用することがとても大切です。

しかし、統合失調症になると、このワーキングメモリーが低下してしまい、本を読んでも理解できなかったり、新しい仕事を覚えるのが苦手になってしまったりするのです。

□記憶力が低下した時どんな対策を取ればいいの?

  • 「統合失調症になり、記憶力が低下してしまった」
  • 「記憶力が低下したら仕事もできない……。もうダメだ」

と、悲観的に考えてしまうことも多いかもしれません。

これらの能力の低下は、本人のやる気のなさが来るものではなく、病気から来るものです。

そして、その人に合わせた能力やペースで接していくことがとても大切でしょう。

同時に、衰えた記憶力というのは、リハビリをすると、ある程度回復します。

リハビリというのは、

  • デイケアに通ってみる
  • 作業療法を受けてみる
  • 認知行動療法を受けてみる

などです。

統合失調症のリハビリは、たくさんあります。

また、リハビリすると社会生活機能が回復するので、記憶力もある程度戻ってきます。

ですから、記憶力が低下したら人生が終わったなどと、悲観的に考えないでください。

ウッチー

ウッチー自身、病気になってかなり記憶力が低下してしまいました。

そのため、好きだった読書もなかなか難しくなり、とても悲しい思いをしていたのです。

それでも、諦めずにリハビリに取り組むようにすると、衰えた記憶力はある程度戻ってきます。

ウッチーもデイケアに通ったり、作業療法を通して、リハビリを進めてきました。

その結果、病気になる前のように完全に戻ったわけではありませんが、ある程度記憶力が回復し、日常生活を普通に送れるようになったのです。

統合失調症は、薬物療法というお薬を使った治療が中心ですが、並行してリハビリをすると、一定の効果があるのです。

したがって、最後まで諦めずに、リハビリに専念してほしいと感じます。

デイケア、作業療法、認知行動療法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています⬇️

□記憶力が低下してもリハビリをして治療を進めましょう

今回は、「統合失調症と記憶力」というテーマで語ってきました。

繰り返しになりますが、統合失調症になると、記憶力が低下します。

それでも、リハビリすれば、ある程度回復するので、この点は安心してください。

最後に、まとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. 統合失調症になると記憶力は低下するの? 
  2. 病気になり記憶力が低下するとどうなってしまうの? 
  3. 統合失調症になると「ワーキングメモリー」が低下する? 
  4. 記憶力が低下した時どんな対策を取ればいいの?

以上4つの内容でお届けしました。

記憶力が低下すると、社会生活を送るもの大変になってしまいます。

そんな時は、リハビリを通して、少しずつ訓練していくと、記憶力は戻ってくるでしょう。

この記事が、統合失調症になり、記憶力が低下したと感じる方の参考になれば幸いです。 

Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました