統合失調症のリハビリに使える施設3選|お金をかけずに外へ出る方法

家族に知ってもらいたいこと

統合失調症と向き合ううえで、リハビリは「薬を飲むこと」や「病院に通うこと」だけではありません。

心と体を回復させるには、外に出て人と関わり、社会とのつながりを持つことがとても大切です。

今回は、お金をかけずに利用できる施設を3つ紹介します。私自身の体験も踏まえて、利用のポイントをまとめました。

デイケアや地域活動支援センター

少額〜無料で参加できる安心の場

デイケアや地域活動支援センターは、自立支援医療制度を使えば数百円〜無料で利用可能です。病院や地域に併設されていることが多く、精神疾患を持つ人が安心して過ごせる居場所となっています。

特にデイケアは自立支援医療制度が使えるため、ほとんどお金を使わずに通えます。私も半年程デイケアに通った時期がありますが、1ヶ月の医療費は上限金額である5,000円だったので、負担は大きくはありませんでした。

活動内容の幅広さ

手芸や運動、創作活動、レクリエーションなど、プログラムは多彩です。「何をしたらいいかわからない」という人でも、気軽に参加できるのが魅力。人と話すきっかけや、生活リズムを整える第一歩にもなります。

デイケアや地域活動支援センターでは作業療法という形で、いろいろなプログラムが展開されています。私は特に、絵画療法が好きで、自分の感情を自由に絵で表現してリハビリをしてきました。

就労継続支援B型事業所

お金をもらいながら通えるリハビリ

B型事業所は、障害を抱える人が自分のペースで通える作業所です。軽作業や創作活動を行いながら、わずかですが工賃を得られるのが特徴です。経済的に自立するステップにはならなくても、「働くリズム」を身につける場になります。

私の場合、B型の作業所に約2年間通いました。実質的な工賃は、月に2〜3万円程度で、収入としては少ないのですが、自分の好きな作業をしながらお金がもらえたので、いい経験になりました。

自分のペースで続けやすい

B型事業所は、週1〜数回の利用も可能で、無理なく続けられるのが大きなメリットです。「毎日は難しいけれど外に出たい」という人にとって、通いやすい選択肢になるでしょう。

私は最初、週に3回B型の作業所を利用し、慣れてきたら週5日に変えて通所しました。通所回数を変更する際は、役所に行って手続きをしなければならないので、若干の手間はあるのですが、無理なく働けたのでよかったです。

図書館を活用する

完全無料の“心の避難所”

図書館は、誰でも無料で利用できる公共施設です。静かな空間で安心して過ごせるため、気分転換や休養にぴったりです。「何もできない日」でも、ただ本を眺めるだけで心が落ち着くことがあります。

私が当時住んでいた場所にも、比較的規模の大きな図書館がありました。私は本を読むのが好きなので、リハビリがてら図書館に行き、自由に本を読んでいたのです。最初から難しい本は無理でも、簡単な絵本や雑誌などから始めると、無理なくリハビリができるでしょう。

集中と学びの場

本を読むだけでなく、調べ物や勉強、創作のアイデア探しなどにも最適です。私自身も、図書館に行くことで「社会の一部に参加している感覚」が得られ、孤独感が和らぎました。

図書館は無料で利用できる点が非常に優れています。例えば、一冊本を買うとなると、数千円の出費になりますが、図書館なら借りるだけで無料です。また、社会とのつながりも保たれるので、一定のリハビリ効果があると思います。

施設を利用する際のポイント

まずは気軽に一歩を踏み出す

「施設を利用する」と聞くとハードルが高いと感じるかもしれません。でも大切なのは、無理なく自分のペースで試してみることです。1時間だけ行ってみる、見学だけしてみる。それでも立派な第一歩です。

お金をかけなくても利用できる施設はたくさんあるので、今回紹介した事業所や施設などに行ってみてください。まずは自分に合った場所を見つけるのことが大切なので、最初の一歩を踏み出しましょう。

自分に合った場所を選ぶ

施設によって雰囲気や活動内容は異なります。複数を試してみて「ここなら安心できる」と感じられる場所を見つけるのがおすすめです。継続できるかどうかは、相性に大きく左右されます。

私のオススメとしてはデイケアです。そんなにお金もかかりませんし、できるリハビリがたくさんあるので、日々の居場所としてはとても効果的です。私もここで出会った絵画療法をもとに、今でも絵を描いてリハビリをしています。

【まとめ】お金をかけずに外へ出るリハビリの場を持とう

統合失調症のリハビリにおいて、外に出て人や社会とつながることはとても重要です。

  • デイケアや地域活動支援センターは安心して活動できる場所
  • B型事業所は「お金をもらいながら通える」リハビリの場
  • 図書館は完全無料で気分転換や集中の場として最適

お金をかけなくても、リハビリの選択肢は意外と多くあります。「家に閉じこもりがちでつらい」と感じるときこそ、こうした施設を活用してみてください。一歩外に出るだけで、回復への大きな一歩になるかもしれません。

▶ 動画はこちらからご覧いただけます

🌱 統合失調症のリハビリに役立つ「施設」の活用法について、当事者の体験を交えて紹介しました。

お金をかけずに外へ出るヒントを探している方は、ぜひご覧ください。

【YouTubeで見る】統合失調症のリハビリ第3弾|施設を活用する方法

お金をかけないでもできるその他のリハビリはこちらもチェックして下さい⬇️

\ 最新情報をチェック /

コメント

タイトルとURLをコピーしました