お薬の量が多い? いいえ、近年の統合失調症の治療は単剤がトレンドです

薬・副作用について

こんにちは、ウッチーです。

「お薬の量が多いような気がするんだけど、これって普通なの?」

と、こんな疑問を覚える当事者や家族も多いようです。

結論からお話しすると――。

「近年の統合失調症の治療は単剤が基本です。ですので、お薬の量が多い時は、医師にその理由を聞いてみてください」

と、いうことが言えます。

今回は、統合失調症の治療の基本である「お薬」にスポットをあて、大量の薬を服薬するリスクや問題点をまとめます。

もしも、自分の薬が多いかも? と、思う方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

この記事が、服薬するお薬の量が多くて困っている方の参考になれば幸いです。

この記事はこんな方にオススメ

  • 統合失調症の治療で大量にお薬を飲んでいる人 
  • 本当にこのままたくさんのお薬を飲むべきか迷っている人 
  • 統合失調症の患者さんを抱える家族

□統合失調症の治療は単剤投与が基本なの?

もしも、あなたが何種類もお薬を飲んでいるようなら、その理由を医師に聞いてみてください。

そして、この答えを曖昧にするような医師は、かなり注意した方がいいでしょう。

昔の精神病院は、多剤併用がメインでした。

ですから、10種、15種と大量のお薬を患者さんに投与していたのです。

ただ、こんなに薬を飲んでしまうと、まず普通には動けません。

目はうつろになり、自分で歩くことすらままならなくなるでしょう。

つまり――。

「お薬が効きすぎている状態」

になるのです。

なぜ、昔はこんなこと起きたのでしょうか?

それは、お薬をたくさん使った方が、病院も製薬会社も両方が儲かるからです。

また、たくさんお薬と使うと、患者さんはおとなしくなるので、病院側も管理しやすくなります。

特に、統合失調症の治療の中心になる「抗精神病薬」は一生に付き合いになります。

ですから、その利益は莫大なものになるのです。

ただ、近年は、このような精神科病院のやり方に批判が集まっています。

その結果、厚生労働省が――。

「薬の併用は6錠まで」

と、いうルールを設けました。

それでも、6錠もお薬を使うと普通には生活ができなくなります。

実を言うと、海外では単剤を投与して素早く回復させ、すぐにリハビリに移るのが主流です。

その流れが、日本にも入ってきており、現在は単剤での治療がメインになっています。

□ウッチーも過去たくさんお薬を使っていた

実は、この記事を書いているウッチーも、昔たくさんのお薬を服薬していまいた。

ウッチーが過去飲んでいたお薬

  • レスリン
  • レクサプロ
  • タスモリン
  • サイレース
  • ドグマチール
  • ジプレキサ

などを服薬していまいた。

この時は、流石に、薬が効きすぎた状態になり、動くのすらしんどかったです。

ただ、症状が強く出ていて、さらにうつや不眠もあったので、このくらいの量のお薬を服薬していたのです。

ウッチー

ウッチーの場合、お薬をたくさん飲む必要があり、短期間のみ多量のお薬を服薬していました。

ですが、これがずっと続くわけではありません。

統合失調症の症状が治まり、うつや不眠がなくなってきたら、減薬し、さらにカットしていきました。

その結果、今では抗精神病薬の1種類を服薬するだけになっています。

ですから、薬が効きすぎた状態にならず、活動的にすごせるのです。

もしも、お薬をたくさん服薬している場合は、その理由を医師に聞いてみましょう。

しっかりと論理的に説明してくれるようなら、その医師は信頼できます。

ただ、反対に曖昧にはぐらかすようであれば、あなたのことをあまり考えていないのかもしれません。

セカンドオピニオンという、別の医師にも診察してもらい、指示を仰ぐようにするといいでしょう。

□統合失調症の治療を続けるAさんのケース

今回は、過去大量のお薬を使い、症状を抑えていたAさんを例に出して、本当に大量のお薬が必要なのか見ていきます。

Aさんとはこんな人

  • 統合失調症を発症したばかりのころ、大量にお薬を服薬していた
  • 陽性症状がひどく、妄想が強い
  • お薬の副作用で錐体外路症状がある

※錐体外路症状(すいたいがいろじょうじょう:抗精神病薬の副作用の1つ。カラダが震えたりする症状がある

Aさんが過去服薬していたお薬

【朝】

  • コタロー黄連解毒湯エキスカプセル 2C
  • ミグシス錠5mg 1 錠
  • ビタノイリンカプセル50 1C
  • シナール配合錠 1 錠
  • タスモリン錠1mg 2 錠
  • ジアゼパム錠5mg「アメル」 0.5錠
  • セレネース錠3mg 0.5 錠

【昼】

  • ビタノイリンカプセル50 1C
  • シナール配合錠 1 錠
  • セレネース錠0.75mg 1 錠
  • タスモリン錠1mg 1 錠
  • ジアゼパム錠2「サワイ」2mg 1錠

【夜】

  • ミグシス錠5mg 1 錠
  • シナール配合錠 1 錠
  • トリフェジノン錠2mg 1 錠
  • タスモリン錠1mg 2 錠
  • セレネース錠3mg 1 錠
  • ジプレキサ錠2.5mg 0.75 錠

全部で18種のお薬を服薬されていました。

かなりの量ですよね?

この治療は本当に正しいのでしょうか?

ウッチーなりの見解をお話しします。

統合失調症としてのお薬は抗精神病薬です。

それが主剤として、副作用止め他の必要なお薬を調整していくことになります。

ですから、Aさんの主剤は(定形抗精神病薬)のセレネースになります。

それと、補強に出されているジプレキサ(非定型抗精神病薬)がメインでしょう。

ただ、統合失調症のお薬としてはまだまだ少な目の用量になっています。

セレネースは鎮静作用に優れ、陽性症状に特に効果を発揮してさまざまな剤形もあり急性期や陽性症状が激しい方に適性のあるお薬になっています。

Aさんは陽性症状がひどいようなので、このお薬が処方されているのでしょう。

しいて言うと、気になるのは副作用止めのタスモリンの用量です。

タスモリンは、副作用止めの一種になります。

錐体街路症状(パーキンソンニズム)が出ていている時に処方されます。

Aさんは錐体外路症状があるので、その兼ね合いでタスモリンが処方されているのでしょう。

他にも副作用止めや自律神経系の症状を抑えるお薬なども出ていますが、その可否はここでは判断できるものではありません。

ただ、副作用止めは、必要なければ使わないに越したことはないでしょう。

それでも、実際にセレネースが症状に対し相性が良いのであれば、量を調節するなどで今後見ていくことになると思います。

症状が治まれば、錐体街路症状などの副作用の少ない非定型抗精神病薬への変薬するケースもあります。

その際に、陰性症状などにもある程度効果のある、「SDA」などに移行すれば、お薬の量は減らせます。

つまり、種類の多さに目を惑わされないで内容を把握していくことが大切です。

頓服(非常時のお薬)を飲む場合でも何のお薬をどういう効果で飲んでいくのか理解して服薬する必要があるでしょう。

※SDA:(セロトニン・ドパミン拮抗薬)のことで、ドパミンとセロトニン遮断する作用がある

Aさんは大量のお薬を服薬していますが、それには理由があるのです。

特にAさんは、治療を始めたばかりなので、一時的にたくさんのお薬を服薬しているのでしょう。

□たくさんのお薬を服薬していたAさんのその後

では、Aさんはその後、どんな風にお薬を調整していったのでしょうか?

実は現在、Aさんは単剤での治療を進めています。

Aさんが現在飲んでいるお薬

  • ジプレキサ2.5㎎ 1錠

お薬が効いてきて、定型抗精神病薬であるセレネースは、なくなりました。

その代わり、ジプレキサという非定型抗精神病薬を使い治療を進めているのです。

また、錐体外路症状のなくなったので、タスモリンもカットされました。

それ以外にも、いくつか副作用止めなどを服薬していましたが、現在は飲んでいないようです。

このことから、最初にたくさんのお薬を服薬しても、このように単剤での治療に移行できるのです。

最初にお薬が多くても、まずは慌てず対処し、医師に相談してみましょう。

その結果、しっかりと説明をしてもらえれば、安心して任せてもいいはずです。

ただ、症状が治まっても、ずっと多量のお薬が投与されるようであれば、その医師はあまり信用できないかもしれません。

基本的に、統合失調症はお薬が効いてきて症状が安定すれば、最低限の維持量を服薬するだけになります。

お薬が効いてきて、症状が治まったら、薬を減らしていく時期です。

医師に相談しながら、お薬の調整をしてもらうようにしてください。

そうすれば、お薬の影響で動けないということがなくなります。

□統合失調症の治療は単剤が基本になっているので確認しよう

今回は、統合失調症のお薬の量について、ウッチーなりの見解をお話ししました。

繰り返しになりますが――。

「現在の統合失調症の治療は単剤投与が基本」

となっています。

ただ、一時的にお薬の量が増えるケースは多々考えられます。

ですので、自分のお薬の量が多いと感じたら、その理由を医師に尋ねてみてください。

その結果、大した理由もなくお薬が多いのであれば、セカンドオピニオンなどを検討するといいでしょう。

ウッチー

ウッチーは過去、多くのお薬を服薬していた時期がありましたが、現在は1種類のみで治療を進めています。

そして、それで問題なく生活できるのです。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. 統合失調症の治療は単剤投与が基本なの? 
  2. ウッチーも過去たくさんお薬を使っていた 
  3. 統合失調症の治療を続けるAさんのケース 
  4. たくさんのお薬を服薬していたAさんのその後

以上4つの内容でお届けしました。

たくさんのお薬を服薬し、その後単剤になったAさんの例を出したので、あわせて参考にしてみてください。

この記事が、統合失調症のお薬を大量に服薬し、迷っている方のヒントになれば幸いです。

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