こんにちは、ウッチーです。
「医師から電気けいれん療法を提案されているんだけど、なんか怖い」
と、こんな悩みを抱える当事者も少なからずいらっしゃいます。
結論からお話しすると――。
「今の電気けいれん療法は安全なので安心してください」
これに尽きます。
今回は、統合失調症の治療で有効な面がある「電気けいれん療法」をご紹介します。

なんだか怖い名前の響きがありますが、安全なので安心してください。
この記事が、電気けいれん療法について調べている方の参考になれば幸いです。
この記事はこんな方にオススメです。
- 抗精神病薬がなかなか効かない方
- 電気けいれん療法に興味がある方
- 電気けいれん療法を受けた方がいいと言われた患者さんや家族
□そもそも「電気けいれん療法」ってどんな治療法なの?
電気けいれん療法は、「ECT」「通電療法」とも呼ばれます。
主に、精神障害のある方に向けて行われる治療方法です。
統合失調症も精神の障害なので、電気けいれん療法が有効になるケースがあります。
通常の治療で効果がなかった人が主な対象です。
電気けいれん療法は、治療器からごくわずかな時間、こめかみにつけた電極を通して、電流が脳に流れます。
そうなると、発作(けいれん)が起こるのです。
このため、電気けいれん療法と呼ばれています。
「けいれんさせるって大丈夫なの?」
と、こんな疑問を持つ方も多いでしょう。
ですが、安心してください。
電気けいれん療法は、とても慎重に行います。
ですから、患者さんがケガをすることはないのです。
治療中は麻酔を使って眠った状態になるので、特に痛みもありません。
麻酔薬と筋弛緩薬を使った、施術になるので、とても安心です。
麻酔を使った電気けいれん療法のことを――。
「無けいれん通電療法」
といいます。
ただ、色んな名前が出てくると、ごちゃごちゃして混乱するので、本記事では、「電気けいれん療法」で統一します。
□「電気けいれん療法」は効果があるの?
言葉の響きが強烈ですが、「電気けいれん療法」には確かな効果があります。
実は、精神科の間では、とてもよく治療法として認識されているのです。
また、コチラの治療法は即効性もあります。
ですので、この治療を受けると――。
- 興奮が激しかったが人が落ち着く
- 暴れていてもおとなしくなる
などの効果があります。
即効性がある治療法でありながら、お薬で多い副作用もありません。
よって、安全な治療法であると言えるでしょう。
但し――。
「効果は長く続かない」
この点に注意してください。
電気けいれん療法は、即効性がある治療法なのですが、効果が長く続かないのです。
多くの場合、数カ月で再発してしまいます。
再発を予防するためには、薬物療法を根気強く続けていく必要があるのです。
それでも、従来のお薬が効かなかった患者には、確かに有効な治療法となっています。
そのため、お薬と並行して、このような治療をされると効果が高いです。
□「電気けいれん療法」はどんな人が治療の対象なの?
電気けいれん療法は、誰でもできるわけではありません。
実は、この治療をするためには、本人および家族の同意が必要になってきます。
そして、主な対象書は次のとおりです。
- 精神状態が悪く興奮している患者さん
- 抗精神病薬がなかなか効かない患者さん
このような方が、治療の対象となっています。
また、多くの場合は、自分から「してみたい」というよりも、医師の方から提案があるケースがほとんどです。
医師が提案する理由は――。
「電気けいれん療法の必要性を感じているから」
でしょう。
ですので、医師からそのような提案があった時は、よく説明を聞き、信頼できるようであれば、踏み切ってみると、効果的な治療ができるはずです。
ちなみに、電気けいれん療法は、どんなクリニックでもできるわけではありません。
実を言うと、電気けいれん療法を行っているのは――。
- 大学病院の精神科
- 総合病院の精神科
など、大きな病院でしか受けられないのが実態です。
多くの私立精神病院やクリニックでは、スタッフの確保や設備の問題があるため、電気けいれん療法は行っていませんので注意しましょう。
もしも、自分から電気けいれん療法を受けたみたいと感じたのであれば、まずは主治医に相談するようにしてください。
□「電気けいれん療法」の治療の主な流れ
有効な治療法である「電気けいれん療法」はどんな流れで行うのでしょうか?
簡単まとめましたので確認してください。
- 医師から説明を受け、「電気けいれん療法」を行うことを同意する
- 各種検査(血液検査、心電図、胸部レントゲン、頭部CT撮影)などを受ける
- 問題がないようであれば治療開始
このような流れになっています。
では、具体的な治療方法についても見ていきましょう。
現在の「電気けいれん療法」は麻酔を使って行うので、とても安心です。
よって苦痛はありません。
以下が、治療の流れです。
- 全身麻酔をし、電極パットをこめかみにつける
- 100ボルト程度の電流を流す(通電時間は5~10秒)
- 合計6~12回を1クールとして行う
このような流れになっています。
12回で1クールですが、12回やっても反応がない場合は、電気けいれん療法の効果がないとされ、無効という判断になるのです。
□「電気けいれん療法」が敬遠される理由とは?
電気けいれん療法は有効な治療法ですが、当事者や家族からはかなり否定的にとらえられています。
その理由は――。
- 「全身けいれんが残酷な印象を与える」
- 「突然意識を失う不快感がある」
- 「一時的に記憶が飛んだり頭痛があったりする」
このような理由があるため、否定的に見られているのです。
確かに、電気けいれん療法をすると、治療の前後の記憶が薄れたりするケースがあります。
この症状を――。
「見当識障害(けんとうしきしょうがい)」
と、呼んでいます。
主に電気けいれん療法を受けた患者さんの10%くらいの割合で発生するようです。
ただ、この障害は時間がたつと回復してくるので安心してください。
ずっと、記憶を失ったままということはありません。
記憶は次第に戻ってきますし、見識も回復します。
また、頭痛もあるようですが、コチラも時間と共に消えていくので安心しましょう。
さらに、残酷な印象があるという点ですが、現在の「電気けいれん療法」は麻酔をして行います。
ですので、患者さんに苦痛はありませんし、安全な治療方法なのです。
むしろ、大量のお薬を使って症状を抑えるよりも、電気けいれん療法を行った方が、有効であるケースも多くなっています。
ですので、言葉の響きだけで、良し悪しを判断するのではなく、キチンと説明を受けた上で、治療に踏み切ってみるといいでしょう。
□「電気けいれん療法」を正しく理解し効果的な治療を進めよう
今回は、「電気けいれん療法」という治療法を紹介しました。
主に――。
- 抗精神病薬がなかなか効かない方
- 興奮が激しく緊急性がある方
などには有効な治療方法となっています。
電気けいれん療法という名前の響きが少し怖いですが、「ECT」「通電療法」とも呼ばれており、確かな効果がある治療法です。
また、現在の電気けいれん療法は全身麻酔をして行うので、とても安全です。
患者さんには痛みはありませんし、眠っている間にすべてが終わります。
最後に、まとめとして、この記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「電気けいれん療法」ってどんな治療法なの?
- 「電気けいれん療法」は効果があるの?
- 「電気けいれん療法」はどんな人が治療の対象なの?
- 「電気けいれん療法」の治療の主な流れ
- 「電気けいれん療法」が敬遠される理由とは?
以上5つの内容でお届けしました。
即効性があり、確かな効果がある治療法です。
仮に医師から提案があった場合は、よく話を聞き、納得した上で治療を受けてみるといいでしょう。
病状が回復し、治療にも前向きになれるはず。
この記事が、統合失調症の治療法の1つである「電気けいれん療法」について調べている方の参考になれば幸いです。


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