統合失調症の治療に有効な持効性注射剤「リスパダールコンスタ」はこんなお薬です

薬・副作用について

こんにちは、ウッチーです。

「統合失調症のお薬で注射剤があるって聞いたけど」

と、こんな疑問を持つ方も多いようです。

結論からお話しすると――。

「統合失調症のお薬で注射剤はあります。有名なのはリスパダールコンスタと呼ばれる注射剤です」

今回は統合失調症のお薬で注射剤タイプの「リスパダールコンスタ」をご紹介します。

注射剤なので、お薬の飲み忘れがなく、服薬管理が難しい人にも有効です。

それでは、早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • リスパダールコンスタについて調べている方 
  • 統合失調症のお薬で注射剤を試してみたいと考える方

□リスパダールって一体どんなお薬なの?

まずは、リスパダールというお薬についてみていきましょう。

リスパダールというのは、第2世代の抗精神病薬になります。

別名、非定型抗精神病薬と呼ばれているのです。

リスパダールは、ドーパミンだけでなく、セロトニンをブロックする作用があります。

過剰に分泌されるドーパミンやセロトニンを遮断するので、統合失調症の嫌な症状に有効なのです。

また、ドーパミンだけでなくセロトニンをブロックするので――。

「SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)」

と呼ばれています。

基本的に、リスパダールは統合失調症のお薬として開発されたのです。

「幻覚」「妄想」といった、陽性症状にしっかりとした効果が期待できます。

それ以外にも、陰性症状という、「意欲減退」「感情鈍麻」の改善や、認知機能を回復させる作用もあるのです。

また、リスパダールには、気持ちを落ち着ける作用もあります。

ですので、衝動性や興奮を落ち着かせるときに使われるケースもあるのです。

不安や不眠にも効果が期待できるので、マルチな効能のあるお薬と言えるでしょう。

このように気分を落ち着かせる作用があるので、統合失調症以外の病気にも使われるケースがあります。

例えば――。

  • 双極性障害
  • うつ病

などの治療薬として使われる場合もあるのです。

□リスパダールの注射剤「持続性注射剤コンスタ」とは?

リスパダールの効能は、これまで述べてきたとおりです。

そして、リスパダールには、注射剤も発売されています。

それを――。

「リスパダールコンスタ(持続性注射剤コンスタ)」

と呼んでいます。

これは、2009年に発売された、比較的新しいタイプのお薬です。

主な特徴は次のとおりになります。

  1. 持効性注射剤 
  2. 2週間に1回の注射でOK 
  3. 経口薬と同じ効果

このような特徴があります。

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

リスパダールコンスタの特徴① 持効性注射剤

リスパダールコンスタは、注射剤のお薬です。

クリニックを受診した時に注射すればいいだけなので、服薬の管理がとても楽になっています。

リスパダールコンスタの特徴② 2週間に1回の注射でOK

リスパダールコンスタは、2週間に1回注射するだけで治療の効果があります。

そうすると、成分が浸透していって、統合失調症の嫌な症状を抑えるのです。

血中濃度も安定するので、色んな人に対応したお薬になっています。

リスパダールコンスタの特徴③ 経口薬と同じ効果

リスパダールコンスタは、経口薬のリスパダールと同じ効果があります。

よって、リスパダールがあっていて、服薬の管理が面倒という方にはオススメです。

注射剤なので飲み忘れがない点も優れていると言えます。

以上のような特徴があると感じます。

□気になる点はコレ!「リスパダールコンスタ」の効果

リスパダールコンスタは、基本的に経口薬であるリスパダールと同じ効果があります。

ドーパミンとセロトニンに作用して、その働きをブロックし効果を期待できるのです。

統合失調症の嫌な症状は、ドーパミンが過剰に分泌されて起こると言われています。

ですから、ドーパミンをブロックすると、症状の改善に効果が期待できるのです。

また、リスパダールには、気分安定薬という側面もあります。

基本的に次のような作用があります。

  • 抑躁効果→気分の高まりを抑える
  • 抑うつ効果→落ち込みを改善する
  • 再発予防効果→気分の波を小さくする

このような作用もあるのです。

気持ちの高ぶりを抑えてくれるので、不安や衝動性が高まっている時にも使われます。

さらに、深い睡眠作用があるので、睡眠を促すためのお薬としても使われるのです。

よって、リスパダールは――。

  • 統合失調症
  • 双極性障害
  • 不眠や不安症状
  • うつ症状

などの症状に効果が期待できるでしょう。

リスパダールは「幻覚」「妄想」などの陽性症状に対して、効果が期待できます。

ちなみに、非定型抗精神病薬としては古いタイプのお薬です。

歴史があるので、効果にも安定感があります。

リスパダールは双極性障害にも効果が期待できるのです。

穏やかな鎮静作用があるため、特に躁状態に高い効果が期待できます。

また、うつ症状にも効果があるので、抗うつ剤と並行してリスパダールが使われるケースもあるのです。

このようにリスパダールには、鎮静作用があります。

衝動をコントロールしやすくなるので、強い興奮や衝動が抑えられない時にも有効です。

□ココは抑えて!「リスパダールコンスタ」の副作用

リスパダールコンスタはお薬ですから、副作用が気になっていきます。

一体、どんな副作用があるのでしょうか?

主な副作用として――。

  • 不眠症 
  • 体重増加 
  • 注射部位疼痛
  • 精神症状
  • 便秘
  • アカシジア(じっとしていられない)

などが報告されています。

このような症状が出たら、医師や薬剤師に相談するようにしてください。

リスパダールはドーパミンをブロックする作用が強いので、それ付随する副作用が出やすくなっています。

中でも錐体外路症状という、カラダが勝手に動いたり、震えたりする副作用が出やすいようです。

□服薬管理がしやすい「リスパダールコンスタ」は治療に有効なお薬

今回は、統合失調症の症状を抑える注射剤タイプのお薬「リスパダールコンスタ」を紹介しました。

2週間に1回の注射で効果が持続するので、服薬の管理がとても楽です。

よって、経口薬が面倒で嫌という方は、選択肢の1つになるでしょう。

最後にまとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. リスパダールっていっていどんなお薬なの? 
  2. リスパダールの注射剤「持続性注射剤コンスタ」とは? 
  3. 「リスパダールコンスタ」の効果 
  4. 「リスパダールコンスタ」の副作用

以上4つの内容でお届けしました。

注射剤のお薬は、飲み忘れがなくなるので、治療効果が一気に上がるでしょう。

経口薬以外の選択肢として、持効性注射剤も考えてみるといいのではないでしょうか?

この記事が、「リスパダールコンスタ」について調べている方の参考になれば幸いです。

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