こんにちは、ウッチーです。
今回は、「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍をご紹介します。
この本は、精神障害者が犯した重大な犯罪について書かれています。
精神鑑定の専門家が執筆しているので、確かな情報で書かれているのです。
精神を病んだ患者さんが、どのように狂っていき、最終的に罪を犯してしまったのか?
この辺りの情報が、かなり綿密に書かれています。
精神障害者だから事件を起こす、というわけではないですが、少なからず、犯罪を起こしてしまう方もいらっしゃるのです。
この記事では、「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍の感想をまとめていきますので、確認しましょう。
本記事はこんな人にオススメ
- 「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍を調べている方
- 精神障害者の責任能力とはどんなものなのか知りたい方
□「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」ってどんな本?
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」は、2013年にdZEROという出版社から発売された、統合失調症の当事者の犯罪をまとめた書籍です。
著者は精神科医の岡江晃さん。
まずは簡単に、「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の概要を見ていきましょう。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の概要
この書籍は、統合失調症を抱えた患者さんが、罪を犯し、どのようにして責任能力を問われたのか? というところにスポットが当たっています。
統合失調症は、精神の障害です。
よって、「幻覚」「妄想」などが発生します。
同時に、この「幻覚」「妄想」に問われてしまい、重大な罪を犯してしまう患者さんも少なからずいらっしゃるのです。
本書では、統合失調症と診断され、重大な犯罪を引き起こした3例を紹介しつつ、犯罪に手を染める前での経緯、事件後の様子、裁判の判決などが書かれています。
基本的に、統合失調症の症状がひどく、「幻覚」「妄想」に取りつかれている場合は、罪に問われないケースが多いようです。
ただ、場合によっては、限定的に責任能力があるとされ、罪に問われるケースもありえます。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」では、統合失調症の患者さんが引き起こした重大な事件にスポットを当て、なぜ罪が軽くなるのかを、徹底的に解説しているのです。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の著者 岡江晃さんってどんな人?
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の著者は、岡江晃さんという精神科医です。
岡江さんは、1946年高知県生まれます。
京都大学の医学部を卒業され、1972年から京都府立洛南病院に勤務。
主に、重大犯罪を犯した精神障害者や覚せい剤精神病者の治療に取り組まれました。
1992年より、刑事事件の精神鑑定を担当するようなります。
2002年には、宅間守の精神鑑定を務め、2013年までに91件の精神鑑定を行ってきました。
精神鑑定のスペシャリストであり、本書でも自らの経験を活かし、統合失調症と犯罪をテーマにして語っておられます。
ウッチーの評価
わかりやすさ
読みやすさ
専門性
総合評価
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□「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の3つのメリット
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍は、どんな点が優れているでしょうか?

ウッチーは主に、3つの点が優れていると感じました。
それは――。
- 厳罰化が進んでいる理由がわかる
- 統合失調症の患者さんが犯した重大犯罪がわかる
- 責任能力とはどんなものなのかわかる
この点が優れていると感じました。
それぞれ見ていきましょう。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のメリット① 厳罰化が進んでいる理由がわかる
実を言うと、統合失調症の患者さんが引き起こした事件は、厳罰化が進んでいます。
ですから、統合失調症だからといって、必ずしも無実になるとは限らないのです。
特に近年の統合失調症は、比較的軽症な傾向があります。
また、それに合わせて、精神障害者の方が引き起こす事件も増えているのです。
昔は病院に閉じ込められて暮らすケースが多かったのですが、現在は通院が基本。
その代わり、「幻覚」「妄想」にとらわれて事件を起こしてしまう患者さんも少なからずいらっしゃいます。
本書では厳罰化が進む精神障害者の事件にスポットを当てているのです。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のメリット② 統合失調症の患者さんが犯した重大犯罪がわかる
悲しいことに、統合失調症の影響で重大事件を起こしてしまう方もいらっしゃいます。
これは、決して数が多いわけではないのですが、少なからずいらっしゃるのです。
本書では、主に3つの事件にスポットを当て、どんな患者さんが、どんな事件を起こしたのか?
この辺りの情報を詳しく解説しています。
「幻覚」「妄想」に取りつかれ、徐々に自分を失っていき、最終的に罪を犯してしまうのです。
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のメリット③ 責任能力とはどんなものかわかる
精神障害者が事件を起こすと、責任能力があるかないかが、裁判の焦点になります。
ただ、この線引きは専門家でも難しいようです。
本書の著者である岡江さんは、中度以上の精神障害がある場合は、責任能力は問えないのではないか?
と、しています。
重大な犯罪を引き起こしてしまう患者さんの多くは、既に精神が崩壊しており、責任能力を問うのは難しいとしているのです。
その一方で、精神障害者の厳罰化が進んでいるので、判断は難しくなっています。
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□「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のデメリット
「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のデメリットはどんな点でしょうか?
かなり専門的に書かれた本で、ためになるのは間違いないのですが、しいていうと、
「読後感はあまりよくない」
という欠点があります。
この書籍で紹介されている精神障害者の例は、とにかく救いがありません。
精神が崩壊し、回復は難しいとされているのです。
したがって、読んでいると結構暗くなってしまいます。
ズキリと心に突き刺さる内容であり、読後感は決して良くありません。
この点は注意して、読み進めてもらえればと思います。
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□「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍を紹介しました。
今回は、「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」という書籍を取り上げ、その感想をまとめました。
この書籍は、統合失調症を患う方が引き起こした犯罪にスポットを当てています。
全ての当事者が事件を引き起こすわけではありませんので、その点は安心してください。
最後に、まとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」ってどんな本?
- 「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」の3つのメリット
- 「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」のデメリット
以上3つの内容でお届けしました。
統合失調症を患い、事件を起こした場合は、精神鑑定が行われます。
症状がひどければ、責任能力がないとみなされますが、予後はとても悪いようです。
犯罪に巻き込まれないためにも、しっかり治療を進め、安定した生活を送れるようになりましょう。
この記事が、統合失調症を患う方の犯罪状況について調べている方の参考になれば幸いです。
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