40年入院「精神医療政策の誤り」という記事を読んだ感想をまとめました

統合失調症のコラム

こんにちは、ウッチーです。

2020年10月1日の朝日新聞の記事で、こんなものがありました。

それは――。

40年入院「精神医療政策の誤り」

という記事です。

40年もの間、精神科の病院に入院した患者さんが、国に賠償を求めました。

この患者さんは、統合失調症だったようで、長期の入院を余儀なくされたのです。

一体、どんなニュースなのでしょうか?

気になるニュースだったので、こうして1つの記事にしてまとめました。

それでは、早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症の入院治療に疑問を感じている方
  • 長期入院をしており退院を望んでいる方やその家族

□今回の裁判ってどんな内容なの?

統合失調症になると、必要に応じて入院するケースがあります。

ただ、日本ではこの入院が長期にわたると、問題になっているのです。

そんな中、統合失調症を患い、40年間入院生活を送った伊藤時男さん(69歳)が国を相手取り、三千万円の慰謝料を請求されました。

伊藤さんは、16歳の時に初めて入院し、そのまま61歳まで入院を余儀なくされたのです。

人生の大半を病院で送ることになり、自由を失ったと訴えています。

精神科病院に入院するケースは多々ありますが、流石に40年というのは長すぎです。

これでは、自由がなくなったと訴えても何ら不思議ではありません。

伊藤さんは――。

「人生の大半を病院で暮らし、結婚する機会も自由な時間も失った」

と、コメントを残しています。

これは、国が実効性のある退院措置を講じなかったことに問題があると、国を訴えているのです。

憲法により、保障されている幸福追求権や居住・移転及び、職業選択の自由を侵害していると訴えています。

□裁判の原告「伊藤時男」さんってどんな人?

今回の裁判の原告は、伊藤時男さんという統合失調症を患う69歳の男性です。

伊藤さんは、16歳の時に神奈川県のレストランで働いていました。

しかし、その時妄想に襲われて、そのまま病院に入院されたのです。

最初は東京都内の病院に入院されたのですが、後に福島県内の病院に転院されます。

入院中は、作業の一環として養鶏場などで働いていた時期がありますが、退院はできませんでした。

退院したいと訴えても、医師がOKを出さなかったようです。

やがて40代になり、働く意欲も失せてしまい、そのまま入院を続けます。

この頃、父親もなくなり、孤独を一層深めていくのです。

転機には2011年です。

この年は、東日本大震災という大災害がありました。

ただ、この災害により、茨城県内の病院に移転し、その時の医師から退院してグループホームに行かないか? と提案されるのです。

61歳の時に退院し、地域で生活して、2020年で8年になりました。

現在はアパートで暮らしており、自由に暮らせることを喜んでいます。

伊藤さんは、中学生時代美術部の部長をされており、絵を描きながら地域のコミュニティと交流を図っているのです。

伊藤さんは、語ります。

「今が青春です」

と……。

□日本の精神科病院への入院はかなり長い?

実を言うと、日本の精神科病院の入院は、世界的に見てもかなり長期です。

2014年のデータですが、在院日数は国により定義は異なるものの――。

  • イタリア:13.9日
  • イギリス:42.3日
  • 日本:285日

このようになっています。

世界的に見ても、突出して入院期間が長いのです。

これは、退院後の受け皿がないためと言われています。

ただ、国も色々対策はしていて、このような退院後の居場所がないために入院を余儀なくされる、社会的な入院を解消するために、改革案をまとめるなどしています。

それでも、あまりこの政策は上手くいっていません。

2017年の時点で、精神科病院に入院している患者さんは278,000人います。

また、この内の171,000人が1年以上入院されているのです。

もっと深刻なのは、この内の9,100人が5年以上入院していることでしょう。

つまり、多くの患者さんが、社会的な入院を余儀なくされているのです。

□今回の裁判で長期入院が解消されることを望みます

原告である伊藤さんは、1968年に世界保健機関の顧問から長期入院の改善を勧告されているのもかかわらず、国がその管理を怠ったのは問題であるとしているのです。

日本の入院日数は長く、これはかなり問題であると感じます。

ウッチー

ウッチーは約3カ月間入院しました。

それでも、3ヶ月で退院できたので、これはまだマシな方なのでしょう。

伊藤さんのように40年以上も入院を余儀なくされると、それこそ不幸です。

今回の裁判により、このような日本の入院日数が改善に向かってくれればいいと感じました。

最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 今回の裁判ってどんな内容なの? 
  2. 裁判の原告「伊藤時男」さんってどんな人? 
  3. 日本の精神科病院への入院はかなり長い?

以上3つの内容でお届けしました。

日本にはまだまだ長期間入院している患者さんが大勢いらっしゃいます。

入院が必要になる時期は確かにありますが、それは長期間ではありません。

やはり、人間である以上、自由に生きる権利は保障されなければならないでしょう。

統合失調症の当事者として、とても考えさせられるニュースでしたので、こうして1つの記事にしてまとめました。

統合失調症の治療の何かのヒントになれば幸いです。

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