今後の研究成果に注目!「カルシニューリン仮説」が解明されればより根本的な治療が可能になるかも

統合失調症のコラム

こんにちは、ウッチーです。

今回は、カルシニューリン仮説についてお話しします。

カルシニューリン仮説というのは、酵素の1つであるカルシニューリンが関係している仮説です。

近年になって、研究が進み、統合失調症の発症の原因の解明に大きな一歩になっていると言えるでしょう。

この記事では、なるべくわかりやすく、カルシニューリン仮説についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは、早速見ていきましょう。

本記事はこんな人にオススメ

  • 統合失調症の発症の原因を調べている方 
  • カルシニューリン仮説について調べている方

□一体何なの?「カルシニューリン」とは?

近年に注目されている、統合失調症の発症のメカニズムの仮説の中に――。

「カルシニューリン仮説」

と呼ばれるものがあります。

このカルシニューリン仮説とはどんなものなのでしょうか?

これを知るためには、まずは、「カルシニューリン」という物質について知りましょう。

「カルシニューリン」とは?

カルシニューリンというのは、神経伝達物質を調整する作用を持つ酵素です。

脳神経疾患や中枢神経系疾患の発症の影響をおよぼすと言われています。

カルシニューリンは、体内のカルシウム濃度が上昇すると活性化するのです。

そして、遺伝子の発現を調節するほか、シナプスを使った神経伝達に影響を及ぼします。

ただ、どのような影響を及ぼすのか? ということまでは明らかになっていません。

同時に、このカルシニューリンの増減が、統合失調症の発症に関係しているのではないか? と言われているのです。

□ココだけは抑えて!「カルシニューリン仮説」とは?

カルシニューリンについて知ったところで、次は、カルシニューリン仮説についてみていきましょう

この仮説は、21世紀に入ってから生まれました。

ですので、比較的新しい統合失調症の発症のメカニズムを調べるための仮説と言えるでしょう。

カルシニューリン仮説が生まれたのは、2003年です。

マサチューセッツ工科大学の利根川進教授らのグループが研究を進めました。

簡単にこの仮説を説明すると――。

カルシニューリンという酵素の増減が、統合失調症の発症に関係しているのではないか?

と、考えられた仮説になります。

実を言うと、カルシニューリンという酵素を構成するサブユニットという仕組みがあるのですが、これには、統合失調症と関連する遺伝子の変異が見られるとわかっているのです。

この遺伝子の変異は、白人や黒人にも認められ、日本人でも深く関係していると発表されました。

つまり、統合失調症の発症と強い関連があると言われているのです。

カルシニューリンという酵素は、ドーパミンとグルタミン酸が合流する部分で、その調整を行っています。

また、長期抑制と呼ばれる働きや神経成長の活性化を調整する役割を担っているのです。

同時に、このカルシニューリンに異常が起こると、ドーパミンの活動が過剰になるとわかっています。

統合失調症の「幻覚」「妄想」などの症状は、ドーパミンが過剰に分泌されると発生しやすいと言われているのです。

よって、このカルシニューリンに異常が起こると、ドーパミンが牙城に分泌されて、結果的に統合失調症の症状が出てしまう、という仕組みになります。

さらにカルシニューリンに異常が出ると、神経細胞の萎縮が認められています。

つまり、この仮説では、統合失調症の症状の発症のメカニズムをうまく説明できるのです。

このような背景があり、統合失調症の症状の発症の原因になっているかもしれない、カルシニューリン仮説は、これまで発表されてきた、ドーパミン仮説やグルタミン酸仮説を、統合する理論となるでしょう。

□マウスを使った「カルシニューリン」の実験も進められている

実を言うと、カルシニューリンという酵素は、人だけでなく動物も持つ酵素です。

そして、マウスを使った実験が行われています。

その実験というのは、カルシニューリンを壊した遺伝子を持つマウスを使っているのです。

同時に、この実験の結果、カルシニューリンの機能がおかしくなると、ワーキングメモリーの低下や、注意障害などの、認知機能障害が出るとしています。

また、それに付随して、社会行動障害を呈することもわかっているのです。

よって、カルシニューリンは統合失調症の症状の発症の原因になっているのではないか? と言われているわけです。

さらに、その後の研究で、カルシニューリンに関連する遺伝子が4つあることがわかりました。

そして、その4つの遺伝子群のうち、3つが統合失調症の発症に関係していることもわかっています。

このような理由があるため、今後の研究に一層注目が集まっているのです。

仮に、カルシニューリン仮説が正しいとすると、カルシニューリンに作用するお薬を作れば、統合失調症の治療に効果があると言えるでしょう。

同時に、このようなお薬が開発されれば、より根本的な統合失調症の治療ができるようになるはずです。

□「カルシニューリン仮説」の今度の研究成果に期待しよう

今回は、今後の研究の期待が高まっている、「カルシニューリン仮説」についてまとめました。

統合失調症の発症の原因はわかっていないことが多いですが、少しずつ原因が明らかになっています。

最後にまとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。

  1. 「カルシニューリン」とは? 
  2. 「カルシニューリン仮説」とは? 
  3. マウスを使った「カルシニューリン」の実験も進められている

以上3つの内容でお届けしました。

カルシニューリン仮説については、ウッチーも注目しているので、今回1つの記事にしてまとめました。

なるべくわかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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