こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症のお薬で定型抗精神病薬ってあるけど、一体何なの?」
と、こんな疑問を覚える当事者も多いようです。
結論からお話しすると――。
「定型抗精神病薬は、古いタイプの統合失調症のお薬です。現在はあまり使われていません」
と、いう風に言えるでしょう。

今回は、古いタイプのお薬「定型抗精神病薬」についてまとめていきます。
わかりやすく、コンパクトにまとめましたので見ていきましょう。
この記事が、統合失調症のお薬である「定型抗精神病薬」について調べている方の参考になれば幸いです。
本記事はこんな方にオススメ
- 定型抗精神病薬について調べている方
- 定型抗精神病薬を現在使っている方
□そもそも「定型抗精神病薬」って何なの?
統合失調症の治療の基本は「薬物療法」になります。
つまり、お薬を使って、症状を抑えるのです。
実をいうと、統合失調症のお薬はかなりの種類があります。
ざっとみるだけで、20種類以上のお薬があるのです。
そして、統合失調症のお薬は主に2つの種類があります。
それが――。
- 「定型抗精神病薬」
- 「非定型抗精神病薬」
この2つです。
現在は、非定型抗精神病薬を使うのが推奨され、多くの患者さんが、コチラのお薬を服薬されています。

ウッチーも、非定型抗精神病薬を使い治療を進めているのです。
ですが、今回は主に「定型抗精神病薬」について解説していきます。
まずは、「定型抗精神病薬」がどんなお薬なのか見ていきましょう。
「定型抗精神病薬」とは?
定型抗精神病薬は、1950年代以降に作れた統合失調症のお薬です。
別名:第1世代の抗精神病薬とも呼ばれています。
既に少し紹介していますが、現在の統合失調症の治療は、非定型抗精神病薬が使われるのが一般的です。
しかしながら、患者さんの状況を見て、定型抗精神病薬が使われるケースがあります。
定型抗精神病薬は、ドーパミンを強力にブロックする作用があります。
実は、統合失調症の嫌な症状である「幻覚」「妄想」などは、脳内物質であるドーパミンが過剰に分泌されると起こるのです。
よって、陽性症状に高い効果があります。
また、定型抗精神病薬には、いくつかの種類があるのです。
それは――。
- 陽性症状を抑える作用が強いタイプ
- 鎮静作用が強いタイプ
- 精神機能賦活作用が強いタイプ
このようにわけられます。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
□陽性症状を抑える作用が強いタイプの定型抗精神病薬
まずは、陽性症状を抑える作用が強いタイプのお薬から見ていきましょう。
コチラは、「幻覚」「妄想」「思考障害」「自我障害」などの、陽性症状を抑える作用が強いです。
具体的にはこんなタイプのお薬があります。
| お薬の名称 | 特徴 |
| セレネース | 幻覚、妄想、興奮、混乱に強い効果がある。 〈デポ剤もある〉 |
| フルメジン | 幻覚、妄想、興奮、混乱に強い効果がある。 〈デポ剤もある〉 |
| インプロメン | 幻覚、妄想、興奮、混乱に強い効果がある。 |
※デポ剤:注射タイプのお薬。1回の注射で2~4週間効果が持続します。
これらのお薬は、主に陽性症状に強い効果があります。
但し、ドーパミンの働きを過度の抑える影響があるため、錐体外路症状が出る場合が多いです。
内服薬の他、デポ剤があるのが特徴になっています。
※錐体外路症状:統合失調症の副作用の1つ。カラダが震えたり、こわばったりする。
「幻覚」「妄想」についてはコチラの記事でも詳しく解説しています↓
□鎮静作用が強いタイプの定型抗精神病薬
続けて、鎮静作用が高い定型抗精神病薬を見ていきましょう。
コチラは、興奮や混乱、不安や焦燥感を抑える働きがあります。
また、それ以外にも、攻撃性や衝動性を鎮め、安定させてくれるのです。
具体的には、次のようなお薬があります。
| お薬の名称 | 特徴 |
| コントミン | 神経の高ぶりを抑えます。 また、気分を落ち着かせる作用があります。 それ以外にも、催眠効果があります。 |
| レボトミン ヒルナミン | 神経の高ぶりを抑えます。 また、気分を落ち着かせる作用があります。 それ以外にも、催眠効果があります。 |
| ニューレプチル | 強い不安感や混乱状態を鎮めます。 また、催眠効果もあります。 |
コチラのお薬は、気分を落ち着かせ、不安感や恐怖感を和らげてくれるのです。
また、鎮静作用が強いタイプなので、寝つきがよくなるメリットがあります。
□精神機能賦活作用が強いタイプの定型抗精神病薬
賦活(ふかつ)というのは、物質の働きや作用を高めてくれることです。
コチラのお薬は、主に意欲や活動性を高めてくれる効果があります。
これを専門的に言うと、精神機能賦活作用と呼んでいるのです。
主に次のようなお薬があります。
| お薬の名称 | 特徴 |
| ドグマチール ミラドール アビリット | 低用量では抗うつ作用があります。 高用量では陽性症状を抑える効果があるのです。 |
| クレミン | 気分の停滞を改善し、意欲を高める。 |
コチラのお薬は、主にうつ症状を改善したり、意欲を高めたりする効果があります。
よって、気持ちが前向きになるのを助けてくれるのです。

ちなみに、ウッチーはうつ症状があった時、ドグマチールを服薬していました。
ただ、これは量が少ないとあまり効かない印象があります。
量の調整が意外と難しいので、医師の指示にしっかり従うようにしてくださいね。
□定型抗精神病薬が使われなくなった理由とは?
定型抗精神病薬は確かな効果があるのですが、現在はあまり使われていません。
その理由はなぜなのでしょうか?
基本的に、次のような理由があるようです。
- 副作用が多く出てしまう
- 飲む薬の量が増える
などの問題があります。
1つずつ見ていきましょう。
定型抗精神病薬の問題点① 副作用が出やすい
定型抗精神病薬は副作用が出やすいお薬になります。
特に錐体外路症状という副作用が出やすくなっているのです。
よって、近年は副作用が少ない非定型抗精神病薬が使われるようになりました。
定型抗精神病薬の問題点② 薬を飲む量が増える
定型抗精神病薬は陽性症状にしか効きません。
ですので、陰性症状という、無気力状態になった時、それを抑えるために、お薬を別に飲む必要があるのです。
これにプラスして、副作用止め、抗うつ薬、睡眠薬などを服薬すると、一気に飲む薬が増えてしまいます。
現在の統合失調症の治療は単剤投与が基本。
つまり、お薬の量を1本に絞り治療していくのです。
お薬の量が増えると、患者さんの負担にもなりますので、定型抗精神病薬はあまり使われなくなりました。

このような問題点があると、ウッチーは考えます。
ただ、定型抗精神病薬がカラダに合うという方もたくさんいらっしゃるので、この点は医師と相談しながら、お薬を決めていくといいでしょう。
お薬の単剤投与はコチラの記事で詳しく解説しています↓
□「定型抗精神病薬」について知り治療を進めよう
今回は、「定型抗精神病薬」についてまとめました。
現在はあまり使われなくなりましたが、効果は高いお薬です。
患者さんの症状によっては処方されるケースがあるので、知っておくと治療にも前向きになれます。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 「定型抗精神病薬」って何なの?
- 陽性症状を抑える作用が強いタイプの定型抗精神病薬
- 鎮静作用が強いタイプの定型抗精神病薬
- 精神機能賦活作用が強いタイプの定型抗精神病薬
- 定型抗精神病薬が使われなくなった理由とは?
以上5つの内容でお届けしました。
定型抗精神病薬について、色々な角度から解説してきたので、何かのヒントになるでしょう。
この記事が、定型抗精神病薬について調べている方の参考になれば幸いです。





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