こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症だけど、運転免許が欲しい。取れるのかな?」
と、このように思う当事者も多いです。
結論からお話しすると――。
「統合失調症でも運転免許は取得・更新ができます」
ですので、この点は安心してください。
しかし、統合失調症をはじめとする、精神疾患の方が免許の更新をするためには、いくつかの手順を踏む必要があるのです。

今回は、統合失調症と「運転免許」の関係について、ウッチーが語ります。
この記事が、統合失調症だけど、運転免許の取得・更新を考えている方の参考になれば幸いです。
□統合失調症でも運転免許の取得・更新はできる
「統合失調症であっても、運転免許は取れるの?」
と、いう疑問を持つ方が多いようです。
また――。
「免許の更新の際に診断書が必要と言われたけど……」
など、運転免許に関係する当事者の悩みは多くなっています。
すでにお伝えしていますが――。
「統合失調症でも運転免許の取得・申請はできます」
ただ、統合失調症を患うと、運転免許の取得や更新に悪影響が出る場合があります。
この項目では、少し詳しく、統合失調症と「運転免許」の関係に迫ります。
道路交通法によると――。
「薬物・アルコール依存、日常生活に支障をきたすレベルの認知症以外の方は、治療で症状がコントロールできれば免許の取得ができます」
と、あります。
ですので、統合失調症でも、症状が安定しており、日常生活を送るのに不便がないレベルであれば、問題なく免許の取得・更新ができるのです。
また、道路交通法 第33の2の3には次のようなことが書かれています。
「統合失調症(自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断または操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しないものを除く。)」
簡単に言うと、統合失調症であっても、運転に支障がある症状がなければ、特別運転に制限があるわけではないということになります。
但し、症状やお薬の影響で「運転に支障がある状態」と判断される場合もあります。
この場合は、運転免許の取得や更新の際に、医師の「診断書」が必要になるのです。
□運転免許の取得・更新に診断書が必要になるのはどんな時?
統合失調症であっても、症状が安定していれば、免許の取得・更新はできます。
但し、場合によっては医師の診断書が必要になるケースがあるのです。
この項目では、診断書が必要になるケースをお伝えします。
基本的に、運転免許の取得や更新の際には、質問票に「はい・いいえ」で回答する必要があるのです。
その質問票とは――。
- 過去5年以内において、病気や治療を原因として、又は原因は明らかでないが、意識を失ったことがある。
- 過去5年以内において、病気を原因として、身体の全部又は一部が思い通りに動かせなくなったことがある。
- 過去5年以内において、十分な睡眠時間を取っているにもかかわらず、日中活動している最中に眠り込んでしまった回数が週3回以上になったことがある。
- 過去1年以内において、「飲酒を繰り返し、絶えず体にアルコールが入っている状態が3日以上続いたことが3回以上ある」または、「病気の治療のため、医師から飲酒を止めるよう指導を受けているにもかかわらず、飲酒したことが3回以上ある」のいずれかに該当したことがある。
- 病気を理由に医師から、運転免許の取得又は運転を控えるように助言を受けている。
この質問票に答える必要があります。
そして、「はい」が1つ以上あれば、医師の診断書が必要になるのです。
実際に診断書を書いてもらう時、診察するでしょう。
その結果、医師が「運転は大丈夫」と、OKを出してくれれば、運転免許の取得や更新ができます。
□運転免許の取得や更新に必要な診断書ってどんなもの?
運転免許の取得や更新に、診断書が必要になるケースもあるでしょう。
実際に、担当の医師は、あなたの状態を見て運転免許の取得や更新の判断を出します。
基本的に、次の3つの診断から該当するものを選び、判断していくのです。
- 運転に必要な能力を欠くおそれのある症状なし
- 運転に必要な能力を欠くおそれのある症状あり
- 特殊な事情があるが、今後6か月以内にOKになる可能性がある(※但し、この場合はOKになったときに再度の診断書が必要になります)
ここから医師は判断していきます。
実際問題、多くの場合で「問題なし」と判断されます。

ウッチーは診断書を依頼したことがありますが、「問題なし」と判断されました。
つまり、よほど症状が不安定でない限り、運転免許の取得や更新はできるでしょう。
経験上、診断書が必要になっても、問題なく運転免許の取得や更新はできると感じます。
よって――。
「統合失調症だから運転免許の取得や更新ができない」
と、心配する必要はありません。
実は、統合失調症の方が事故を起こす割合は、事故全体の0.1%程度と言われているのです。
また、統合失調症だから事故を起こすのでは? という部分は疑問視されています。

ウッチーは統合失調症の方で、運転している方に会ったことがあります。その方は、普通に安全運転していましたし、事故は起こしたことがないと言っていました。
ですので、安心して運転免許の取得や更新をしてください。
□質問票の答えは正直に行わないとダメなので注意!
運転免許の取得や更新には、質問票に答える必要があります。
ただ、人によっては、これが面倒に感じる場合もあるでしょう。
特にこんな風に考える方が多いようです。
「診断書とか面倒だし、全部『いいえ』にしちゃえ!」
症状が安定している場合、このように考えたくなります。
しかし、これはいけません。
実は、法律で嘘をつくと罰せられると決められているのです。
嘘をついたことがバレてしまうと――。
「1ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」
これが課せられます。
さらに、申告が必要な状態なのに、嘘をついて事故を起こした場合、厳重に罰せられます。
実は、「自動車運転過失致死罪」の適応が厳格化されているのです。
その状態で、申請を正しく行っていなかったとなると、間違いなく裁判官の印象を悪くします。
また、普通に運転している統合失調症の方への風当たりも強くなってしまうでしょう。
つまり、自分だけの問題ではないのです。
診断書はお金がかかってしまいますが、申請は正しく行うようにしましょう。
基本的に、診断書が必要になるケースでも、「運転はOK」と判断される場合が多いです。
ですので、正しく申請して、運転免許の取得や更新をするようにしてください。

ウッチーも面倒でも毎回診断書を書いてもらっています。
もしも事故を起こしてしまった時に、他の統合失調症の方の迷惑になってしまったら申し訳なく思うからです。
この点はしっかりと自覚して、運転免許の取得や更新を進めてください。
□これが知りたい! 統合失調症のウッチーは運転しているの?
統合失調症の方の運転情報については、当事者も気になるところだと思います。
過去、多くの当事者に出会ってきましたが、運転している方も普通にいらっしゃいました。

ただ、ウッチーは運転していません。
現在、症状は安定していて、問題なく運転できるレベルまで回復しています。
それでも、若干の認知機能の障害があるため、なるべく運転は避けているのです。
ウッチーは統合失調症になる前、洋服店で働いていました。
その時、配達で軽トラを運転していたので、運転は普通にできます。
しかしながら、統合失調症になってからは運転しないようにしています。
万が一、事故を起こしたら困るためです。
ですが、将来的には運転したいとも思っています。
車を運転するのは好きですし、ドライブなどはリフレッシュにもつながるからです。
当面の目標は――。
「運転ができるくらいまでしっかり症状を回復させる」
これに尽きます。
もちろん、統合失調症になっても運転する人は多いです。
ですから――。
「統合失調症だから運転免許は取れない」
などと、悲観的に考える必要はありません。
しっかりと、回復し、症状が安定すれば、多くの場合で問題なく運転ができるようになります。
□統合失調症でも運転免許は取得・更新はできるから安心しよう
今回は統合失調症と「運転免許」の関係についてウッチーが解説してきました。
くり返しになりますが――。
「統合失調症でも運転免許は取得・更新はできる」
この点は安心してください。
ただ、本記事でも説明した通り、多くの場合で診断書が必要になります。
また、免許は取得・更新の際の質問票を偽ると、罰せられてしまいます。
ですので、多少面倒でも、しっかり医師の診断書を書いてもらうといいでしょう。

ウッチーは心配なので毎回診断書を書いてもらっています。
最後に、まとめとして本記事で紹介してきたことを振り返っていきましょう。
- 統合失調症でも運転免許の取得・更新はできる
- 運転免許の取得・更新に診断書が必要になるのはどんな時?
- 運転免許の取得や更新に必要な診断書ってどんなもの?
- 質問票の答えは正直に行わないとダメなので注意!
- 統合失調症のウッチーは運転しているの?
以上5つの内容でお届けしました。

ウッチーは現在運転していません。
しかし、将来的には、もう一度運転がしたいと考えています。
それを目標に頑張るので、皆さんも一緒に頑張りませんか?
今回の記事では、統合失調症と「運転免許」の関係について詳しく解説してきました。
統合失調症だけど、これから運転免許を取得、更新する予定のある方は、本記事をしっかり熟読してください。
この記事が、統合失調症だけど、運転免許の取得や更新を考えている方の参考になれば幸いです。
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