こんにちは、ウッチーです。
みなさんは、「就労継続支援C型」という新しい概念を知っているでしょうか?
就労継続支援には、A型とB型の2つがありますが、新しいC型を生もうという取り組みが、いたるところで起きているのです。
そこで今回は、就労継続支援C型についてまとめていきます。
コチラは、政府公認の制度ではないのですが、就労継続支援に、もう1つ追加することで、幅広い患者さんが、救われるのではないでしょうか?
本記事はこんな人にオススメ
- 統合失調症になり日々の居場所を探している方
- 就労継続支援C型という取り組みを調べている方
□一体何なの?「就労継続支援C型」とは?
就労継続支援C型とは、どんなサービスなのでしょうか?
まず、「C型」というのは、「コミュニティ(Community)」の頭文字になります。
障害福祉サービスは色々ありますよね。
就労継続支援C型は、事業所と地域の困りごとにスポットを当てていきます。
そして、障害のある方が、地域で住みやすくなるようにサポートしてくれるわけです。
つまり――。
「誰もが住みやすい地域づくり」
を理念に掲げた、新しいサービス(事業)と言えるでしょう。
就労継続支援C型の提唱者は、岩上洋一さんという方です。
岩上さんは、一般社団法人全国地域で暮らそうネットワークの代表理事をされています。
就労継続支援C型を広めるために、全国の色々な場所で講演などをされ、普及に努めているのです。
岩上さんによると、就労継続支援C型のCはコミュニティという意味があるとしています。
作業所と地域のニーズや悩みに応えるのが一つの目標です。
また、障害者と地域のコネクションを作り上げ、共に地域づくりを行おうという理念があります。
ただ、まだ始まったばかりの取り組みのようで、あまり情報がありません。
実を言うと、詳しい内容は講演会を聞かないとわからない部分が多いのです。
ウッチーはこんな風に予想しています。
「地域の除草や清掃などに取り組み、地域に密着したサポートをしていく」
つまり、統合失調症の患者さんの新しい居場所になるのではないかと感じます。
地域と障害者のコネクションを確立するためには、何が必要でしょうか?
恐らく――。
「偏見を偏見のままにしない」
これが重要になってくると感じます。
実は、旧来の作業所のイメージは、人里離れた場所にポツンとあるような形です。
このような偏見が未だにあるので、それを打破するためにも、地域の方に障害を理解してもらう必要があるでしょう。
同時に、障害者が自分らしく生きるために、地域とのコネクションづくりは大切になるのです。
□ココは抑えて!「就労継続支援C型」の理念
就労継続支援C型の最大の注目点はどんな点でしょうか?
ウッチーは主に――。
「コミュニティに重きを置いた点」
ここに注目しています。
例えば、就労継続支援B形があります。
B型の施設は、一般就労が難しい障害者が就労の訓練をする場所です。
ただ、これは表向きの理由で、すべての事業所が、それに従って動いていません。
行き場所がなくなった患者さんの――。
- 「最後の受け皿」
- 「第二の家」
と、このような感じで受け入れられています。
つまり、本当は就労を目指すための施設なのに、居心地のいい場所になってしまい、就労は二の次になっているのです。
ここがB型の事業所の最大の問題点になるでしょう。
B型の事業所には色んな方が通所しています。
例えば――。
- 本気で就職するつもりの人
- 日々の居場所として利用する人
よって、人によって利用する目的が変わっているのです。
そうなると、利用者同士の間に、働くための意識の差や、温度差が出てしまいます。
仮に、一般就労を目指す患者さんが、居場所としてB型を利用している人と一緒になると、目的意識が変わってくるので疲れてしまうでしょう。
このようになった時、就労継続支援C型の施設は有効です。
例えば、日々の居場所作りとしてB型を利用する人に、C型の施設を利用してもらうのです。
そうすれば、B型の作業所が本来の目的を取り戻し、就労をするための訓練の場になるでしょう。
日々の居場所として事業所を利用したい方は、C型の施設を利用すれば、地域と密着した活動ができるので、生きるのがもっと楽しくなるのではないでしょうか?
また、このようにB型、C型で利用目的に応じて利用者を分けると、B型を就職目的で利用する人が増えます。
となると、B型の就労意識が高まり、作業レベルが上がるでしょう。
このようになると、より高度な仕事が受注できるようになります。
作業レベルがあれば工賃も上がっていくので、B型の事業所にとってもプラスになります。
□気になる問題「就労継続支援C型」の問題点とは?
C型の事業所の理念は、就労以外の生き方を目指し、その上で、社会貢献をしていき、地域に密着していくことだと感じます。
ですから、C型の施設ができると、B型の事業所も本来目的を取り戻せるのではないでしょうか?
利用者同士に意識の差もなくなり、あやふやだった就労継続支援という事業所の役割がハッキリしてきます。
また、就労が難しいけれど、地域で生活していきたい患者さんの受け皿にもなるでしょう。
よって、C型を認めるのは、大きなメリットになると感じます。
ただ、問題もあります。
それは――。
- 助成金の問題
- 運営スタイル
など、お金に関する問題は山積みです。
特に就労継続支援は国の助成金が主に使われます。
そんな中、C型はほとんど収入がありませんから、助成金頼りになってしまうでしょう。
この辺りの仕組みを考えていく必要があると感じました。
また、C型の事業所には、地域とのコネクションを作り、障害者を受け入れるという目的があります。
ですから、地域に出て活動する必要があるのです。
もちろん、従来の作業所が持つ、単純作業をC型の施設にやらせるようでは問題の解決にはなりません。
C型は患者さんを隔離するのではなく、地域に密着した新しい生き方を目指す場所です。
この辺りの勘違いせずに、活動の方針を決めるのも重要になると感じます。
□厳しい意見も「就労継続支援C型」の大きな矛盾とは?
ここまで就労継続支援C型という新しい取り組みについてみてきました。
ただ、C型の施設には「就労継続支援」という言葉がついています。
C型の取り組みは、就労ではなく地域との交流やその活動を主にしたボランティアです。
つまり、就労を目指す場所ではありません。
そうなると、就労継続支援という就労を目指す場所なのに、目指さないという矛盾が発生します。
実を言うと、このような矛盾は、就労継続支援には元々あったモノです。
就労継続支援にはA型、B型の2つがありますが、実際に就職される人は、そこまで多くないのです。
みなさん、与えられた環境で満足し、就職をあきらめているケースも多々あります。
特にB型は就職率が悪く、就労継続支援の目的を果たしていません。
この原因は何なのでしょうか?
ウッチーは主に――。
- 本人の意志
- 事業所の性質
- 企業の意志
などが問題になっていると感じます。
ただいずれにしても根底にあるのは――。
「障害者だからどうせ何もできないんでしょ?」
という、誤った固定観念です。
このような誤解を解く必要がありますし、就労継続支援C型は、その偏見がなくなる第一歩になればいいと感じました。
□新しい取り組み「就労継続支援C型」を知ろう
今回は、就労継続支援C型という新しい取り組みを紹介しました。
コチラは、まだまだ生まれたばかりの考え方なので、問題も多くあります。
しかし、障害者の生き方を変えてくれる重要な取り組みになりそうなので、今回1つの記事にしてまとめました。
最後にまとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 「就労継続支援C型」とは?
- 「就労継続支援C型」の理念
- 「就労継続支援C型」の問題点とは?
- 「就労継続支援C型」の大きな矛盾とは?
以上4つの内容でお届けしました。
障害を持つ方が、地域に密着し自分らしく生きるための、就労継続支援C型は注目されています。
今後の動向に注目していきましょう。
この記事が、就労継続支援C型という新しい取り組みについて、調べている方の参考になれば幸いです。
コメント