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統合失調症を始め精神疾患の診断基準「DSM-5」について知ろう

統合失調症に関する書籍
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こんにちは、ウッチーです。

「統合失調症について調べると【DSM-5】って出てくるんだけど一体何?」

と、このような疑問を持つ方が多いです。

結論からお話しすると――。

「【DSM-5】とは、精神疾患の診断基準に使う書物」

になります。

ウッチー

ウッチーも、DSM-5という言葉は知っていましたが、詳しくは知りませんでした。

そこで今回、少し難しいのですが、ウッチーがDSM-5に挑戦してみます。

なるべくわかりやすく、解説していきますので、一緒に勉強していきましょう。

この記事が、統合失調症の診断基準である「DSM-5」を調べている方の参考になれば幸いです。

□まずは理解!「DSM-5」って一体何なの?

統合失調症になると、自分でも病気について色々勉強します。

ウッチー

ウッチーは決して頭のいい人間でありませんが、結構病気について勉強しました。

その時、よく出てくるのが――。

「DSM-5」

と、いう単語です。

正直、初めて見た時は「?」が思い浮かびました。

まずは、DSM-5がどんなものなのか、一緒に見ていきましょう。

DSM-5の「DSM」とは?

DSM-5の「DSM」から見ていきましょう。

こちらは、アメリカの精神医学会が出版している書物のことを指します。

簡単にいうと、精神疾患を診断する基準や、診断の分類が記されています。

正式名称を――。

「精神疾患の診断・統計マニュアル」

と、言います。

そして、これを英語にすると――。

Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」

となり、その頭文字をとって、「DSM」と呼んでいるのです。

DSMはどんな人に対して作られたものでしょうか?

コチラは、患者さんのためではなく、医師が診断をしやすくするために、アメリカで作られました。

精神医学の研究や治療をしている人のために、精神疾患の基本的な定義が書かれています。

アメリカで発祥したものなのですが、国際的にも使われているのです。

もちろん、日本でもDSMは使われていて、精神疾患の診断に用いられています。

DSM-5の「5」って何?

次に気になるのは、DSMの後につく「5」という数字でしょう。

コチラは日本語読みすると、

「でぃえすえむ、ふぁいぶ」

と、なります。

「でぃえすえむ、ご」

ではないようです。

さて、前置きはこのくらいにして、DSM-5の「5」とは何なのか見ていきましょう。

DSM-5の「5」とは、第5版という意味になっています。

実は、アメリカの精神医学会は、1952年にDSMの第1版を出版しました。

その後、改訂を重ねていき、2013年に第5版が登場したのです。

日本版は2014年に登場したのですが、今は第5版が最新の版なので、DSM-5と呼ばれて、精神医学会で使われています。

□知りたい情報!「DSM-5」って何が書かれてるの?

ここまで「DSM-5」についてまとめてきました。

次に気になるのは――。

「どんな内容が書かれているのか?」

と、いうことでしょう。

コチラの内容を調べてみました。

DSM-5では、精神疾患が22のカテゴリーに分類され解説されています。

例えば――。

  • 「神経発達症群」
  • 「統合失調症スペクトラム障害」

などです。

このようなグループの下に、小さな下位分類があります。

そして、この分類表を元に、お医者さんは精神疾患の判断をしてきます。

統合失調症ならば、陽性症状と陰性症状が認められて、社会的機能が低下しているケースが多いです。

同時に、このような症状が続くようであれば、統合失調症と疑われます。

※陽性症状:幻聴、妄想などがあらわれる統合失調症の症状

※陰性症状:無気力になるなどの統合失調症の症状

DSM-5は、精神疾患の診断基準が書かれており、医師はそれを元に統合失調症をはじめとする、精神疾患を判断していきます。

□ここは抑えて!「統合失調症」の診断基準が知りたい

統合失調症の診断基準はどのようになっているのでしょうか?

ココを知っておくと、病気についての理解が一層深まります。

少し難しいですか、一緒に確認していきましょう。

DSM-5を使う場合、基本的に次のように診断していきます。

(A)以下のうち2つ以上、おのおのが1カ月間ほとんどいつも存在する。

これらのうち、少なくともひとつは1か2か3の症状である。

  1. 妄想
  2. 幻覚
  3. まとまりのない発語
  4. ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動
  5. 陰性症状

(B)障害が始まってから、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能のレベルが病前に獲得していた水準より著しく低下している

(C)障害の症状が少なくとも6カ月間続いている。

  • この6カ月の期間には、基準Aを満たす各症状は少なくとも1カ月存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。
  • これらの前駆期または残遺期の期間では、障害は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形で表されることがある。

※前駆期:統合失調症の症状が出る前触れとして発症するカラダの異常が出る時期

※残遺期:回復しても陽性症状が時折出てしまう期間

(D)統合失調感情障害と、「抑うつ障害または双極性障害、精神病性の特徴を伴う」が以下の理由で除外されていること

  1. 陽性症状と同時に、抑うつエピソード、躁病エピソードが発症していない
  2. 陽性症状中に気分エピソードが発症していた場合、その持続期間の合計は、疾病の活動期および残遺期の持続期間の合計の半分に満たない。

(E)その障害は、乱用薬物や他の医学的疾患の生理学的作用によるものではない。

(F)自閉スペクトラム症や小児期発症のコミュニケーション症の病歴があれば、統合失調症の追加診断は、顕著な幻覚や妄想が、その他の統合失調症の診断の必須症状に加えて少なくとも1カ月存在する場合にのみ与えられる。

参考:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルを元に、ウッチーなりにわかりやすく編集し直しました。

このような診断基準があり、医師は統合失調症を診断していきます。

少し難しい内容ですが――。

「こんな風にして診断しているんだ」

と、覚えておくと、治療にも前向きになれます。

また、自分の病気を知るためにも、結構重要なことが書かれていたりするので、役に立つでしょう。

□「DSM-5」は患者さんが使っていいものなの?

精神疾患の診断はとても難しいです。

実はDSM-5の使用法にも――。

「熟練の臨床家の精神疾患の診断を助けるためのもの」

書かれています。

精神疾患は、血液検査や画像検査などではわかりません。

患者さんの心理や行動の特徴などを見て、精神疾患を診断していくのです。

既に、統合失調症を診断基準は説明した通りになります。

結構、難しかったですよね?

ですが、熟練した医師は、あの診断基準を使って統合失調症を診断していくのです。

そして、DSM-5には、そのための診断基準が書かれています。

もちろん、医師はDSM-5だけを頼りにするわけではありません。

  • 患者さんの話を聞く
  • 心理検査をする
  • 他の診断基準や指標を参考にする

これらを通して、診断していきます。

ですので――。

「患者さんが、自己判断で病気を診断することはできない!」

このようになっていますので注意してください。

基本的にDSM-5は、熟練した医師のための診断基準の1つです。

一般の人がこの本を読んで勝手に診断してはいけません。

この点には注意してください。

また、DSM-5には、次のようなことも書かれています。

「障害は短い要約では書ききれないほど、色んな要因が複雑にからみ合っている」

このように、精神疾患を診断するのは、難しいのです。

ですから、もしかしたら「統合失調症かもしれない」と感じたら、まずはクリニックを受診するようにしてください。

□「DSM-5」って本に興味があるんだけど買えるの?

DSM-5は医師が診断するための書物です。

ですが、一般の方でも購入できます。

お値段が22,000円となっており、少し高いのが難点ですが、Amazonなどで普通に買えるのです。

精神疾患を患い、もっと、色々な勉強をしたいという方は、必読の書となっています。

リンクを貼っておきますので、興味がある方は参考にしてみてください。

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

DSM-5にはポケット版もあります。

コチラは4,950円となっており、手にしやすいです。

DSM-5のマニュアルから診断基準のみを抜粋してあるので、統合失調症はどんな診断基準で判断されているのか、知りたい時にピッタリです。

コチラもリンクを貼っておきますので、興味がある方は参考にしてみてください。

DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

基本は医師のための本ですが、当事者が読んでも何かと勉強できます。

ウッチー

ウッチーはすべてを読んだわけではないのですが、この記事を書くために、統合失調症の診断基準をちょっと読んでみました。

頭の悪いウッチーには、かなり難しい本だったのですが、それでも結構参考になったと感じています。

統合失調症はもちろんですが、精神疾患のすべてが網羅されているので、精神疾患の勉強をしたいときには、1冊揃えておくといいでしょう。

□統合失調症の診断基準「DSM-5」について解説しました

今回は統合失調症の診断基準である「DSM-5」についてウッチーが解説してきました。

ウッチー

ウッチーは頭が悪いので、読み解くのに時間がかかりました。

それでも、なるべくわかりやすいようにまとめましたので、きっと参考になるはずです。

最後に、まとめとして本記事で紹介した内容を振り返っていきます。

  1. 「DSM-5」って一体何なの?
  2. 「DSM-5」って何が書かれてるの?
  3. 「統合失調症」の診断基準が知りたい
  4. 「DSM-5」は患者さんが使っていいものなの?
  5. 「DSM-5」って本に興味があるんだけど買えるの?

以上5つの内容でお届けしました。

今回は少し難しい内容になってしまいましたが、統合失調症を勉強するためにも、定期的にこのような記事はアップしていきたいと思っています。

この記事が、統合失調症を診断基準「DSM-5」について知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。

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