こんにちは、ウッチーです。
「統合失調症のお薬でテープ状のタイプがあるって聞いたけどホント?」
と、このような疑問を覚える方も多いようです。
結論からお話しすると――。
「テープ状のお薬はあります。そして、それは、ロナセンテープと呼ばれているのです」
今回は、統合失調症のお薬の中ではかなり珍しいロナセンテープをご紹介します。
一体、ロナセンテープとはどのようなお薬なのでしょうか?
この記事が、ロナセンテープについて調べている方の参考になれば幸いです。
本記事はこんな方にオススメ
- ロナセンテープについて調べている方
- 錠剤タイプのお薬が合わずに悩んでいる方
□一体どんなお薬?「ロナセンテープ」とは?
ロナセンテープは、抗精神病薬の1つである「ロナセン」をテープ状にしたお薬です。
そこで、まずはロナセンがどんなお薬なのか見ていきましょう。
ロナセンとは?
ロナセンは、第二世代の抗精神病薬です。
別名、非定型抗精神病薬といいます。
ドーパミンだけでなく、セロトニンもブロックしてくれます。
過剰なドーパミンの生産を押さえてくれるので、統合失調症の症状に効果があるのです。
また、ドーパミンとセロトニンを両方ブロックするので――。
「SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)」
と呼ばれています。
統合失調症のイヤな症状である「幻覚」「妄想」に高い効果が期待できるのです。
また、それ以外にも、陰性症状という「無気力状態」や、認知機能の改善にも効果が期待できます。
ロナセンは、眠気や体重増加といった副作用が少ないお薬です。
特に、代謝に悪影響を与えない特徴があります。
但し、ドーパミンを過剰に遮断するので、それに関連した副作用が出やすいです。
以上がロナセンの効果です。
ロナセンについてはコチラの記事でも詳しく解説しています↓
これを踏まえて、ロナセンテープについてみていきましょう。
ロナセンテープとは?
ロナセンテープは2019年の9月に発売された、新しいタイプの統合失調症のお薬です。
このお薬は、1日1回、皮膚に貼って治療を進めます。
そうすると、皮膚に貼ったテープから有効成分が浸透していくという仕組みです。
24時間を通して、安定した血中濃度を維持できる特徴があります。
つまり、貼るだけで、良好な有効性と安全性が期待できるわけです。
テープ状のお薬であるため、貼付の有無や投薬量を確認できます。
また、食事の影響を受けにくいため、食生活が不規則な方でも対応可能。
それ以外には、経口服薬が難しい患者さんでも投与が可能になっています。
□ココがスゴイ!「ロナセンテープ」優れた5つのメリットとは?
ロナセンテープには、どんなメリットがあるのでしょうか?

ウッチーは主に5つのメリットがあると感じます。
それは――。
- アドヒアランスの可視化ができる
- 最初から適切な使用量で使える
- 副作用が出てもすぐに対処できる
- 食事の影響を受けないからストレスが少ない
- 1日1回貼るだけでいいので管理が楽
この5つです。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
ロナセンテープのメリット① アドヒアランスの可視化
アドヒアランスとは、患者さんが積極的に治療方針の決定に参加することです。
そして、その決定にしたがって治療を進めていきます。
同時に、このアドヒアランスの可視化という点が、ロナセンテープの最大にメリットでもあります。
ロナセンテープは貼って使うお薬です。
ですので、患者さんや家族・医療者が確実な体内への薬剤投与が確認できます。
これを服薬アドヒアランスと呼んでおり、一定の効果が期待できるのです。
テープ状のお薬であれば、貼ったか貼っていないか、確認がしやすいでしょう。
つまり、服薬アドヒアランスの正確な判断が可能になります。
正確に服薬の管理ができれば、医師の綿密な症状の評価にもつながるでしょう。
ロナセンテープのメリット② 適切な使用量
現在使用されている抗精神病薬の多くは、最初から多量にお薬を使いません。
いきなり一気に使うと、副作用も出やすいためです。
つまり、患者さんの適切な使用量になるまで、時間がかかってしまいます。
ロナセンテープには、40mg~80mgまで、3段階あるのですが、最初から40mgを貼付できます。
そうなると、2~3日後には十分な血中濃度に達するのです。
ですから、最初から治療用量の投薬が可能になります。
また、投与量の増減も、錠剤タイプのお薬に比べると、早く変更できるでしょう。
錠剤タイプのお薬から貼付剤への切り替えや、かぶれや発疹が出た時に、経口剤への切り替えも簡単できます。
ロナセンテープのメリット③ 副作用が出てもすぐに対処可能
ロナセンテープは、貼って使うお薬です。
ですので、副作用が出た時は、はがして対処することができます。
普通の錠剤タイプのお薬や、持効性注射などではこうはいきません。
一度薬剤を投与すると、その成分を体内から除去できないためです。
その点、ロナセンテープはテープをはがせば、成分が浸透しなくなるので、副作用が出た時も安心です。
ロナセンテープのメリット④ 食事の影響を受けない
テープ状のお薬は、食事の影響を受けません。
統合失調症の錠剤タイプのお薬は、食後に服薬するケースが多いです。
そうなると、食事の時間が不規則な方は、対応しにくいですよね。
また、嚥下障害がある方などで、お薬が上手く服薬できない場合でも、テープなら貼るだけなので安心です。
テープ状のお薬は、小腸や肝臓を通る時に、代謝の影響が少なくなっています。
それでいて、かなり速いスピードで有効成分が届くため、内服薬とは違ったメリットがあるのです。
ロナセンテープのメリット⑤ 管理が楽
ロナセンテープは、1日1回貼るだけでいいお薬です。
つまり、かなり管理が楽だと言えるでしょう。
24時間安定した血中濃度を維持してくれます。
統合失調症のお薬の中には、1日に3回服薬する必要があるお薬もあります。
ですが、ロナセンテープは1日1回でいいので、飲み忘れなども防げるのでオススメです。
□しっかり確認!「ロナセンテープ」のデメリット
ロナセンテープは優れたお薬の1つです。
しかしながら、注意点もあるので見ていきましょう。
ロナセンテープは貼って使うタイプのお薬です。
したがって、人によっては皮膚に炎症が起きるケースがあります。
皮膚が弱かったりすると、なかなか使えないので、これがデメリットと言えるでしょう。
ただ、貼って使うタイプのお薬なので、炎症が起きないように工夫されています。
ですが、中には炎症が出てしまう方もいらっしゃるので、その点は注意しましょう。
若干のデメリットがありますが、メリットの方がはるかに大きいので、試す価値のかる新薬と言えそうです。
□「ロナセンテープ」は高用量でも効果あり
統合失調症のお薬は、あまり高用量で使用しても効果が出ない場合があります。
ですから、症状が安定してきたら、高用量では使用しません。
しかし、お薬を維持量まで下げると、症状が再発しやすくなってしまいます。
そんな中、ロナセンテープは、高用量で使えるという点があります。
ロナセンテープの40mgと80mgでは、80mgを貼付したほうが、高い効果があったとしています。
ですので、低量を使って効果が十分ではない場合は、一時的に高用量にして、症状の安定をはかることできるのです。
但し、高用量で使用すると、副作用が出やすくなるので、この点は注意して医師の指示に従いましょう。
□テープ状のロナセンテープを使って治療を進めましょう
今回は、2019年に登場した、統合失調症のお薬「ロナセンテープ」をご紹介しました。
1日1回貼って使うお薬なので、管理がとても楽です。
また、副作用もそれほどないようなので、従来のお薬が効きにくかった人は、検討の価値があるかもしれません。
最後にまとめとして、本記事で紹介した内容を振り返っていきます。
- 「ロナセンテープ」とは?
- 「ロナセンテープ」優れた5つのメリットとは?
- 「ロナセンテープ」のデメリット
- 「ロナセンテープ」は高用量でも効果あり
以上4つの内容でお届けしました。
個人的に、テープ状のお薬には注目しています。
かなり気になったお薬でしたので、こうして1つの記事にしてまとめました。
この記事が、ロナセンテープについて調べている方の参考になれば幸いです。
ロナセンについてはコチラの動画でも詳しくは解説しています↓




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